老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

日本字

2009-02-16 06:36:56 | Weblog
私は、いま憤っている。
憤って3月号から「編集方針」を変更した。

日本人は、
「あいまい」な民族である。
白か黒かよりも、その中間色を好む。
「わび」や「さび」、或いは
「余情」「余白の美」「言外の意味」のような
「あいまい」を好む。
従って「あいまい」な言葉が極めて多い。

しかし、
日本の国の漢字の字体が「あいまい」
であって良い筈がない。 
学校で教えるのは常用漢字表字体で、
印刷物は印刷標準字体、
パソコンやケータイは日本工業規格(JIS)字体
とバラバラで良い筈がない。
 
私は、
月刊短歌雑誌「作風」を編集しているが、
毎月の投稿原稿の文字が
パソコンやケータイ・電子辞書
の字体で書かれてくるため、
もはや「常用漢字を原則とする」
編集方針があまりにも空しくて、
抗しきれなくなってしまった。

経済産業省よ、文部科学省よ、
縄張り争いをやっている段階ではない。
漢字ならぬ
「日本字はこれだ」
という字体に統一して貰いたい。