老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

ピン札

2009-02-25 06:29:51 | Weblog
二千円札に遇った。

二十年ぶりに高校のクラスメイトに
遇ったような気分だった。
以前、
具合の良くない噂は聞いていたので
「まだ、生きていたんだ」と思った。

その人は、
五千円の会費を支払うに際して、
一枚だけ
「これ、二千円ですけど」と言った。
そういえば、
二千円札を使う時に
いつも交わされる会話のような気がする。
「これ、二千円なんですけど」
 
ピン札6枚差し出した人もいた。
新品の紙幣は数え辛い。
まして高齢者の指は乾いているから、
財布からピン札を5枚数えて出そうとしても
容易なことではない。
その爲に、数え間違いしたのだろう。
 
財布に
ピン札と使い古されたお札が混ざったあった場合、
私は、古いお札から使う。
ピン札は何故か使うのが勿体ないような気がする。
但し、
レジで咄嗟にピン札を除けて支払うのは、
少しばかりの勇気と技術が要る。

それが駆使出来た時は、
ひとり微かな喜びに浸る。