KANCHAN'S AID STATION 4~感情的マラソン論

マラソンを愛する皆様、こんにちは。
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トリノ五輪について、ちょっと一言

2006年02月14日 | その他のスポーツ
大阪国際女子の観戦記が仕上らないうちに、トリノ五輪が始まってしまった。4年前のソルトレイク五輪の時には、当時のサイトにて、五輪に関する雑文をあれこれと書いたものだ。
もとより、ウインター・スポーツについては門外漢だ。(マラソンについても、専門家を自称するのはおこがましいが。)無理矢理、マラソンと結びつけたような話ばかり書いていた。

興味のある方は↓

http://g1.gaiax.com/~member/monthlydiary.cgi?kanchan@nikkan:200202

今回は、トリノトリノと草木もなびく世間の風潮に逆らってみようと思い、このサイトではトリノを無視してみようかと思った。日曜日の東京国際マラソン、面白かった。無理に夜更かししなくても、「感動」を味わえることはできる。ネットで検索して見つけた唐津10マイルロードの結果、年末の事故で活動を自粛し、ニューイヤー駅伝の出場も辞退していたJR東日本が復帰しているじゃないか。しかも優勝は中尾勇生。中京大中京高時代にひろしま男子駅伝で愛知県が優勝した時のメンバーだった時から注目していた。ミキティの先輩、という新聞記事もあったが、元マラソン日本記録保持者の息子でもあるランナーだ。
女子10kmで2位になったのは、次世代のえひめの星、清家愛ちゃん(あいちゃん、ではなく、めぐむちゃん)だし、3位はママさん実業団ランナー、若松育美だ。正直言って、4年に一度しかテレビで見る機会の無い競技で日本がメダルを取るか取らぬかよりも、こういうニュースの方がうれしい。

昨夜は、テレビをつけたまま寝てしまった。目を醒ますと、スピードスケートの男子500mの2回目が始まるところだった。思わずはね起きた。

冬季五輪の種目で一番好きなのはスピートスケートの500mなのだ。ハイスピードでのコーナリングが見事に決まった瞬間にカタルシスを覚えるのだ。陸上競技とは違って、長距離種目に魅力を感じないのも、コーナリングのスピードが遅いせいだろう。

金メダルが期待できる種目だったが、日本人トップの4位となったのが、清水宏保でも世界記録保持者の加藤条治でもなく、及川祐という、初めて名前を聞くような選手(失礼!)だったのが驚きだった。

それにしても、開幕以来いまだに日本にメダルはない。選手の不甲斐なさを責める向きもあろうが、アテネ五輪の時にも感じたことだが、選手のメダルを獲得の可能性を「粉飾」していないだろうか?本来なら、決勝進出かベスト8入りでも「あっぱれ」な競技にまでメダルの過大の期待を押しつけていないだろうか?

今日、たった今見たばかりのクロカン・スキーの団体スプリント、日本の女子が8位に入賞したが、これはあっぱれだ。それにしても、1300mのコースを二人で3周ずつ滑走するこの競技。陸上中距離のレペティションを思わせるかなり過酷そうな競技だ。

それと、最近の五輪の事前情報は日本選手のことばかりで、海外にどんな選手がいるとかいうニュースをあまり紹介してくれない。かつてのアルベルト・トンバなど、日本のメディアでも大きく取上げていたし、彼がいくつメダルを獲得できるかというのが大きな注目点だったのに。

そもそも、僕は冬季五輪の華と言えば、アルペン・スキーのダウンヒルではないかと思うのだが、日本人が出場しないせいか、扱いが小さい。アテネ五輪でも、そういう傾向があったな。

メダルが期待されながら不振に終わった男女のスノーボード。不振と言うよりも、実力が過大に評価されていたのではないかと思ったら、男子の金メダリストは、日本人が何度も表彰台に立っているワールドカップには出場したことがないのだという。全く別のレベルの世界の住人だったのだ。

マラソンに置き換えたら、ホノルルマラソンに2時間30分台で優勝したランナーを、
「国際大会で優勝した強豪」として北京の金メダル候補と持ち上げるようなものではないか?
(決して、早川英里を貶めているわけではない。実際に彼女は五輪代表候補とまでは評価されてはいない。)あるいは、箱根駅伝で区間賞獲得した程度の実績の選手を「マラソンのホープ」として扱うようなものか。

演技に失敗し、地面をたたき悔しがるスノー・ボーダーと、転倒して担架で運ばれる彼の妹の姿が、東京国際マラソンでふらふらになって歩いていたワセダのキャプテンにダブってしまった。

そんなに毎日は夜更かしもできない。今度の日曜日は僕自身にとっての「マイ・オリンピック」が控えているのだ。しかし、今夜の岡崎トモちゃんはやっぱり見逃せないな。

(vol.2があるかどうかは未定です。)




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