ここ掘れ!!韓・カン

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阪本順治監督「カメレオン」IN釜山映画祭

2008-10-08 01:39:50 | Weblog
<カメレオン>
*写真が事情により撮れませんでした^^。

#。ストーリ

結婚詐欺団のリーダーゴローはある日、友達だちとの仕事帰りに、人がさらわれることを目撃。
何となく携帯にそれを撮影しておく。
しかし、翌日、その拉致は政治の裏側にかかわる事件であり、政治秘密団体に狙われ、ゴローたちはその事件に巻き込まれ命を狙われる。

果たして、ゴローは仲間守り抜けるのか?





>阪本順治監督と観客との質疑応答

Q。シナリオが30年前に松田優作氏の為に作られたものだと聞いた。

A監:そうだ。昨年、プロデューサ-の熱意のもとに映画化されたのだ。
だから、ワイヤーアクションもCGも一切使わず あえて、アナログ式に撮った。
そして、ゴローの髪型は藤原君が映画<オールドボーイ>のチェ・ミンシクさんの写真を持って来て
「これで行きたい。」と言いデザインされた髪型だ。



Q。藤原は松田優作氏とは全然違うタイプではないか?

A監:あえて間逆のタイプの人がベストだと思った結果が藤原君だ。
松田優作氏は体を使った奇麗なアクションだった。藤原君は細くてしなやかなアクションを狙った。比べて批評できないと思った。



Q。水川さんが死んでなかったのか、ゴローの幻なのかが分からないような終わり方だが・・

A監:製作社から続編が作りたいから生かせてといわれたのもあるが、もう一度あわせてあげたかった。それが、本当かゴローの幻の中なのかはご想像にお任せしたい。


Q。30年前の脚本からかな、ライターではなくマッチを使ったのはその理由からか?

A監:ケイコ(水川)にさよならをつげる時、言葉とは裏腹になかなか火が点かないマッチはゴローの気持ちの表しだ。
そして、アクション映画の主人公を見つめてもらいたかった。
拳銃の交換のシーンもありえないけど、映画的容赦だ。


Q。監督の大ファンだ。お会いできて光栄だ。監督の映画には生き方が下手なキャラックターが多いようだ。

A監:生き方が下手で、不器用なキャラクターが魅力的に感じる。
外からすれば、変わり者で孤独に見えても、孤独に生きていていいんだ。
彼のテーマは孤独。弱い孤独ではなく強い孤独を表現したかった。
<ファンだという答えに対し、照れ笑いしながら>僕の映画を僕が死ぬまで見てください。




Q。監督の顔がカッコイイと思う。俳優をする気はないのか?日本映画監督として韓国映画をどう思っているのか?

A監:恥ずかしい。(笑)

まず、釜山映画際は東京の何とか映画際とは違って、監督のケアとかをものすごいし、監督の扱いとかを大事にしてくれて、いつでも呼んでくれたら喜んで すぐ飛んでくるから、いつでも呼んで欲しい。
そして、韓国映画監督とは仲良しが多くてよく会って話すけど、教育問題だったり、領土問題だったり、いろんな生活の中の問題にちゃんと向き合ってそれを映画にちゃんと抑えているところがすばらしいと思う。

社会のことを取り込んで撮るのを目指したい。

2年前に映画監督協会で監督たち同士で作った映画で芸者役で出演した。

おいらんという女役だったけど・・なぜか僕だけ女役でその写真が日本のネットでながれていて

日本では僕がオカマという風になっている。(笑)



Q。10年前、<傷だらけの天使>にものすごく感動した。

その作品にも変わったお母さんとかがでいるし、カメレオンでも面白いお爺さんお祖母さんが出ている。

そのこだわりの理由は?

A監:若者が出る映画には必ず、苦労を耐え切った、ポップを突き抜けて世間に負けず生きていく年寄りが自由に生きていく設定だ。そして、生き方が下手で現実に慣れないことには代わりがない。

Q。申し訳ないことに30年前のシナリオだったとか、松田優作を意識したシナリオなどを知らなかったもんで後で聞いてからなるほどと納得が出来た。

いくらプロデューサーが情熱的だと言え、30年前の作品でワイヤーやCGというのは商業映画監督としてリスクが高い思うんだが、やろうとした決め手はなんだったのか?

A監:昔はプログラムピクチャーと言って、2本立てで興業する場合添え物そして上映される短い映画があったけど・・11日ぐらいで撮り終えたという。さすがに11日間では無理で僕は24日ぐらいかかったけど、個人的にチャレンジしてみたかった。


Q。単純すぎる質問だが、何でタイトルが<カメレオン>なのか?

A監:人は一つじゃない。時空によっていろんな表情を持ち、変わるものだ。

主人公としてはそういのが面白い。カメレオンみたいに主人公その周りの変化を楽しめるのこととかの意味でもある。

単純に言えば、シナリオのタイトルがカメレオンだった。

日本「カメレオン」URLhttp://www.c-leon.jp/

来年3月に公開されるチェ・ミンシク主演映画 「風が止まる風景、ヒマラヤ」

2008-10-08 01:34:54 | 韓国映画
チェ・ミンシク氏が海外で評価を得ているチョン・スイル監督の作品「風が止まる風景、ヒマラヤ」に出演し上映発表会が行われたわよ。
なんかチェ・ミンシク氏も韓国映画界を盛り上げるために芸術性の高い映画に出演しているのね。
頭が下がるわ。

<風が止まる風景、ヒマラヤ>

#。ストーリ

チェは事故で死んだネパール人のドルジの遺骨を家族に届けるため、ヒマラヤに向かう。
しかし・・チェは家族にそれを届けず、ドルジが死んだことも知らないまま、ドルジの奥さんとその家族との暮らしが始まる。


Q。ハンド?????の撮影がほとんどだったですが、そのこだわりの理由は?

A:映画を作ることに当たって空間的イメージを画いた部分が明確に現れすのは難しい。感覚が言葉を追いかけていく。ついていく。
一人の男が疲れ果てて崖の先に立たされた時。

支えてくれる人が誰もいない。
夢幻的状態で馬を追って行った。僕もどう説明すればいいかわからない。
疲れ果てた人が何かに導かれ現実のブレと魂のブレというのがお互い似合だと思った。



Q。Long Takeが多いようだが?

A:(シナリオが)早く撮る映画ではない。
遺骨を届けるといく設定は動機にすぎなくて、自分探しの旅が目的だ。感覚的に早いテイクは合わないと思う。

Q。<犬とオオカミの間の時間>でも思ったが、場面と場面のつながりが、いきなり過ぎて繋がらないような気がする。

意図的な意味があるのか?

A:同意する。しかし、空間の飛躍は映画で暗黙的許されることでもあると思う。
言っちゃえば、<何となく・・>だ。

Q。監督の作品には有名俳優はあまり使わないと思うけど、今回はチェ・ミンシクだ。有名俳優との作業で感じたことは?またエピソードがあれば聞かせて欲しい。

A:デビュー作品はチョ・ジェヒョンのデビュー作で、二番目はソル・キョングのデビュー作だった。もちろん、僕とやっている時は二人とも新人ではあったが有名俳優とも撮っている。

最初からチェ・ミンシクを意識して、知り合いの評論家にシナリオ渡して欲しいとを頼んだが、忘れたらしくチェ・ミンシクはもらってなかったそうで、後で連絡したら断られてしまったところ、プロデューサーが4時間かけて説明をし、出演してもらうことになった時には,僕はもう某歌手兼俳優と会ってお酒を飲みながら出演することになった後で・・
チェ・ミンシクが出演することになり しかも・・本人が積極的にやる気をみせたから。

その人に断るしかなかったのが辛かった。

チェ・ミンシクがどこか旅立ちたいっと思った瞬間、長いシナリオが目にとまり疲れ果てた人に新しい旅がちょうどあったのではないかな?

面白いエピソードがいっぱいだ。僕は楽しかった。


Q。チェ・ミンシク以外はほとんど現地人だが、宗教を始め、文化がかなり違う現地人をどうやって説明したのか?ちゃんと理解してくらたのか?どんな反応をしたのか?

A:説明した。演技がああだ、こうだより、チェとドルジの奥さんの役だと。

拒否感はしなかった。演技の前に指導の先生を入れ、不自然なところを自然にさせようとした。


Q。監督の自典的だと聞いたが、カタルシスを感じたのか?国内外の公開予定は?

A:詰まった息がやっと出来るようになったような気がした。
空しい。何かを探そうとする熱望を他の映画から探すように・・落ち着かない。
忘れなくて後遺症がある。
国内公開は来年の3月頃で、海外は<黒い土の少女へ>がフランスで公開予定です、その以降になりそうだ。


チェ・ミンシク氏 チョン・スイル監督


Q.山登りが大変そうな演技は本物なのかそれともリアルなのか?そして、何故、ヒマラヤだったのか?

A:撮影は3200~から30000メートルから始まった。軽飛行機2台に韓国スタッフ26人を乗せ、40人のネパールスタッフは馬に食料と一緒に乗せた。後、照明装備などはヘリで運んだ。 風が多くて町中が心配した。

2,3日で慣れるようにした。3000メートルから高山病にかかりやすいと言われてた。

しかし、その前にすでに酸素不足で息が苦しくなってきた。リハーサルだけで、倒れるのに、メイクや演技なんか必要なわけがなかった。

映画はそんな環境を纏めただけだ。ヒマラヤという言葉の今は<雪の居所>であり、世界の屋根とも呼ばれている誰もが夢見る場所だと思った。

そして、空港の電光板に出た行き先がヒマラヤに繋がった。

Q。羊を殺す場面が衝撃的だった。意図的なのか?それは見るチェの真相が知りたい。

A:衝撃を与えるつもりはなかった。実際、町ではたまにあんなふうに羊を食べるそうだ。それを観たので、日常を見せようとした。

殺す時に羊の心臓を握り安楽死をさせるんだ。それは血の匂いを嗅いだ他の野生動物を呼ばないようにすることでもあるが、宗教的な意味があると聞いた。チェの気持ちの表しとは関係ないけど、新しい死との出会いと感じたのでは?

映画を観れば分かります!
「私は私を破壊する権利がある。」がチョン・スイル監督の作品の中で好きだ!


韓国映画業界の環境・・。

2008-10-08 00:18:11 | 韓国映画
なんか今年の釜山は寂しい感じの映画祭だわね・・韓国映画界の冷え込みも相当なものだと肌で感じることが出来る感じ・・毎年盛大に開催されていた映画製作発表会や記者会見の華々しさはなく・・スターの話題の映画上映もなく・・。

ホントにそうだよね。
映画界が不況でも華々しく演出したい映画祭事務局の意向もあると思うんだけど、映画祭直前に起こった国民的なスター女優チェ・ジンシルの自殺による謹慎ムード・・連日連夜TV報道されて・・取材陣も映画祭どころじゃないという感じだね。



TVでは、連日連夜 今回の国民的スターの自殺報道。


韓国内での映画製作本数も去年に比べれば 半分以下の本数しか制作されていない状況が良く分かるわ・・盛り上がりのない映画祭というのは仕方ない感じね。

「ノムノムノム」も日本への売買交渉が始まってずいぶん経つけど未だ水面下で行われているんだろうね。
「ノムノムノム」は韓国歴代の500万人オーバーの作品となったけど・・あまりにも予算を掛けてしまったから大ヒットしても未だ赤字だっていう噂だよ。



なんか・・韓国映画業界も未だ日本が高く買ってくれると思っている人がいるみたい。一発逆転を狙っているのよね。
「ノムノムノム」も日本のマーケットを意識しながら制作したのは少し思い上がりだたって言う事に早く気づかないとダメね。
ビョンホン氏やウソン氏が出演したから・・日本ではこのくらい貰わないと売りませんじゃ日本の配給会社はまったく相手にしないわよ。
日本のある会社が2億まで博打的に金額提示したけど韓国側は強気で首を縦に振らなかったそうよ。
日本じゃ宣伝費も掛けてヒットさせるのは大変な事だっていうことをまったく理解してないのよね~困った事に^^。


映画は1+1は2にならないのよね・・計算が成り立たない世界なの 赤字を埋めるのは日本頼みじゃ これからの韓国映画界は大変だよ^^。
韓国内では2~3億円クラスの低予算映画が多くなってきたと言われてるけどこれが韓国マーケット規模から言えば当然。

コメントに書き込んでくれた「ノムノムノム」の上映を待ち望んでいるファンの人・・日本上陸はもう少し韓国側が諦めるまで待たないと・・という感じ^^。


なんか映画不況の話から「ノムノムノム」の話になってしまったわね。

とにかく今年の釜山映画祭は、雰囲気が落ち込んでた感じだった。ってこと^^。





 ここは嫌韓じゃないんだぞ!
変な書き込みはするなよ!!

 ベム!! 何か情報でもあるの!?