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明日から東京国際映画祭。 「全世界で最も人気がある映画祭」の一つとして釜山国際が選ばれる。

2007-10-19 23:04:58 | Weblog
米国のUSAトゥデー紙が、釜山国際映画祭を「全世界で最も人気がある映画祭」の一つに選んだと朝鮮日報が報じている。


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  ~PIFFは世界で最も人気がある映画祭=USAトゥデー紙~

12日に閉幕した第12回釜山国際映画祭が、ホームページを通じて明らかにした。釜山国際映画祭のホームページによると、米国の5大新聞の一つである同紙は、世界の大陸別に全部で22の映画祭を「最も人気がある映画祭」として選び、その理由を明らかにした。

同紙は釜山国際映画祭を選んだ理由について、「アジア映画の発掘において驚くべき成果を誇る、アジアで最も重要な映画祭だ」と評価した。

今回の記事で同紙は、カンヌ、ベニス、ベルリン国際映画祭などいわゆる世界3大映画祭とともに、アジア地域の映画祭からは釜山国際映画祭とアラブ首長国連邦のドバイ国際映画祭を選んだ。

一方、釜山国際映画祭はユネスコから、アジア映画の発掘と文化の多様性に寄与したとして、全世界の映画祭で2番目にフェリーニ・メダルを授与された。

                        10・17朝鮮日報引用

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ちなみに1番目の映画祭での受賞は、カンヌ映画祭。カンヌに続き2度目の受賞である。

カンヌより歴史がある東京国際映画祭が、世界12大映画祭に入りアジア圏でも歴史のある映画祭に関わらず、受賞出来ない・・。東京国際の近年の海外招待映画の質も落ちインパクトがないのが、不振の一つだと言われているが・・・・

この件に関して海外招待作品が、集まらないのは釜山映画祭が東京の前にあるからで、来年から釜山より前に開催されれば良いのではないか? との意見や噂があるが、果たしてそうだろうか?


昨年の東京国際映画祭(ヒルズ エスカレーター)

>映画祭は、単なる映画の上映会や、映画を愛するファンや制作会社・配給会社また映画に携わる人達のお祭りだけではなく、普段映画から遠ざかっている市民を巻き込み拡大する、そのような波及効果が見込まれる年に1回の文化イベントでなければならない。と言えば言いすぎであろうか・・。

東京国際は釜山国際と比較すれば市民レベルでの盛り上がり度は?

まず東京と釜山ではまずロケーションが違う。

ビルのそびえたつ繁華街での東京国際。祭りの雰囲気は日常の景色でかき消される。
もう一方の釜山国際、開催場所がビーチに近い場所のこともあり、リゾート気分の雰囲気の中で開催されることにより毎夜お祭り気分で盛り上がる。

このようなロケーションは、大都市と地方リゾート地という開催地の立地的な位置付けは変えられない現実だが、映画祭に集まる映画人や映画ファンをもてなす態度は、映画祭イベントや映画会社独自で主催するパーティーの数に現れているのでは・・何か東京国際は物足りない。

業界人同士の交流だけではなくファンの為にも積極的にイベントなどを開催・演出し盛り上げる釜山国際。
日本の映画スターも釜山映画祭のように映画祭を映画産業を盛り上げる意味においても作品の出品に関わらず各種イベントに協力し、映画祭側もそれに参加出来る仕掛け・舞台をもう少し用意すべきなのでは・・



映画マーケットも開催されるようになったが・・。

>予算比較では、釜山国際はベネチアの12億円を超える15億円。東京国際は13億円だという。

19日付の東京国際の角川歴彦(つぐひこ)氏のインタビュー記事から映画祭の苦悩が感じられる。

角川グループホールディングスCEOとしての人脈を駆使し、予算を就任時の4億円から13億円まで増やした映画界の重鎮、角川歴彦(つぐひこ)。
2003年に就任以来、オープニングイベントでレッドカーペットをゲストが歩く演出などを提案した。(映画祭定番行事が、なぜ2003年までなかったのか謎)

角川歴彦の苦言コメントには、耳を傾ける必要がある。
予算は、行政からの拠出は4割にとどまる。「本当は20億円ぐらい必要なんです。民間が集める構造は残しながら官の重みをもっと増すべき。国際映画祭は“準オリンピック”的なイベント。事務局のスタッフはボランティアだが、カンヌ映画祭は事務局長含めて、みんな国家公務員だからね」と、窮状を訴えていた。

文化立国・知財立国と掛け声はいいのだが、日本のエンターテイメント産業の基礎となる映画際にもう少し見方・考え方を変え取り込まなければ、アジアの映画祭は釜山というイメージを払拭することは出来ない。(上海国際映画祭も勢いがない)

映画は世界共通に自国文化を紹介出来る唯一のコンテンツであることを再認識する時期ではないだろうか。

「国際映画祭は“準オリンピック”的なイベント。」という角川氏の言葉、自国を映画を通して海外へ知らしめることも国策の一つなのである。


いよいよ明日から第20回東京国際映画祭が開催される。

東京国際URLhttp://www.tiff-jp.net/ja/

世界十二大映画祭
・ カンヌ国際映画祭--フランス
・ ヴェネチア国際映画祭--イタリア
・ ベルリン国際映画祭--ドイツ
・ ロカルノ国際映画祭--スイス
・ 東京国際映画祭--日本
・ 上海国際映画祭--中国
・ モスクワ国際映画祭--ロシア
・ カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭--チェコ
・ モントリオール世界映画祭--カナダ
・ サン・セバスティアン国際映画祭--スペイン
・ マール・デル・プラタ国際映画祭--アルゼンチン
・ カイロ国際映画祭--エジプト