ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

アンクルファッカー!!!!

2006年04月03日 11時36分04秒 | Weblog
昨夜ライブがあり、その打ち上げも終了し、雪の中を自転車で帰宅した後の話です。

午前四時半、バイトまで30~40分の仮眠が取れる。
着替えずに居間でしばしの休憩に入ろうとしたところ寝室から母がやってきた。
深刻な顔をしている。

話を聞くと、昨日叔父(母の弟)と家で会う約束をしていたが来ずに、終日全く連絡が取れなかったらしい。

普段の叔父を考えるとあまり考えられないことである。
失踪か?警察に連絡はしたのかと聞くとまだしていないらしく、家を訪ねたいが仕事があり行けないので、代わりに行ってきてほしいと頼まれた。

依頼を了承した後は叔父のことが気になり眠れずにそのまま早朝バイトへと向かった。
自分でも信じられないくらいの速さで仕事を終え、タクシーで叔父の家へと向かった。
タクシーの運転手がやたらと愛想良く、この先のことが逆に不安になった。

間もなく叔父宅到着。叔父が一人で住む一戸建てで、それほど距離が離れているわけではないのに、もう何年も来た事は無かった。

家の周囲の雪に足跡はない。ふと車庫のシャッターが開いていて、車の中が覗けることに気づいた。
恐る恐る車に近づき中を確認する。

異常なし。
馬鹿な。そうじゃない。何を考えているんだ。俺は。

気を取り直し玄関のブザーを鳴らす。
応答なし。
さらに何度も鳴らすも、一向に反応は無かった。

おかしい。
この時間には叔父はいつも家にいるはずだ。
これはいよいよ、なのか?

駆け足気味で裏口に回るも当然の如く鍵がかけられていた。
八方塞がる。
このまま帰宅して「留守でした。」ではあまりに間抜けだ。
ふと、母の言葉を思い出す。
(一階にあるトイレの窓には鍵がかかっていないはず・・・。)

やるしかない。
何年も来ていないとはいえ、トイレの位置は把握している。
それに昔鍵を失くしたりして、家に窓から侵入したことは何度もある。

しかし、黒いジャンパーに黒いズボン、さらにニットキャップに軍手という今の自分のイデタチはまるで泥棒のそれである。
不審者。不法侵入。窃盗容疑。遺体。第一発見者。殺人。逮捕。懲役・・・
さまざまな言葉が頭をよぎる。
しかし、やるしかないんだ。

周囲を警戒しつつ窓をスライドさせる。
本当に鍵がかかっていない。なんて無用心な。

さぁ、もう一枚スライドさせれば侵入可能になる。
窓枠に添えた手に力を込める。が、そのとき

「何やってるんですか一体」


声の主は叔父に他ならなかった。しかも家の中から。
「・・・俺です。ドア開けてもらってもいいですか。」


家に上げてもらいどういうことか問いただすと、布団を干すときに電話のフックが外れたままになっていて、更に母は母で叔父の古い携帯の番号に何度もかけていて。ついでに家のブザーは故障中、会う約束なんてしていない、だそうだ。


相当のことを覚悟していたので逆に面食らってしまったが、
良かった。何事も無くて。
本当に・・・。



なんて言うとでも思ったか。
あんた等なめとんのか。
馬鹿にしやがって。
アンクルファッカー!!!!

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