テレビ…に踊らされる日々

映えぬ平凡日常雑記

彩フランスパンで引き分け

2013年03月02日 | お笑い
■『イロドリライブ東京公演』を観に行きました(20時~22時10分 ヨシモト無限大ホール)

出演
ジューシーズ・シソンヌ・ジャングルポケット・かまいたち・天竺鼠・GAG少年楽団・囲碁将棋・ライス・パンサー・インポッシブル・かたつむり
ガリバートンネル・横澤夏子・エリートヤンキー・デニス・西村ヒロチョ・ニューヨーク・ジェラードン・ネルソンズ・トレンディエンジェル


大阪5up東京∞、トップ組の交流ライブ。
裏ワザのような手口で留年した最年長パンサー尾形が「俺35歳だぞ」と自分で言って、吹き出してしまう。
∞ホールは新体制の彩ライブスタートに伴い、フレッシュな顔ぶれとなった。
セットも、緑色にマイナーチェンジが施された。
彩メンバーには、制服のようなスーツが仕立てられた。
ジャケットだけでなく、シャツと靴まで
芸人1人1人、スタイリストと打合せをしてイメージに合わせた衣装を作ったのだそう。

若手芸人が薄給を嘆くのが定番のよしもとが1人1人に衣装を作るなんて、贅沢だ何事かと思ってしまう。
それでも、多くのお笑い事務所が給料日当日の振込なので給料日になっても入金になるまで給料をおろせない中
一般的な会社と同じ給与振込の形をとっている、さすがの大企業よしもとだ。
けれどそのおかげで、多くのよしもとの若手芸人は25日になった瞬間に金をおろしてしまう。
1日には上納金こと、手売りチケットの買取をしなくてはならないのに。

憧れのヒロチョのネタは、ずっと見ていたい。
心地良いリズム、キャッチーな動き、ポップな見た目、ロマンチックなネタ、
初単独ライブの前売券を見事完売させたヒロチョは、ノッている。
ロシモンのレギュラーイベント『ロシモンの裏』なぞ、毎回前売券初動売上11枚で、C列まで埋まれば御の字らしいところを。
ルミネ単独なんて、ロシモン側から「辞めます」と言い出させるための嫌がらせにすら思える。
脱線。

そんなヒロチョだから、「マイケルジャクソンっぽく」というオーダーに応えたスタイリストが
彩スーツ靴シャツだけじゃなく、1人だけ帽子まで用意してもらったそう。
ヒロチョに噛みつこうとするエリヤン西島を、エリヤン橘が食い止める。
橘「今、ヒロチョさんとケンカしたらマズいって」

インポッシブルは、パワー(蛭川)スピード(英志)で彩スーツを発注したら
全員がオシャレめな革靴の中
パワーの蛭川のみ、動きやすさ満点のニューバランスのランニングシューズが与えられ
スピードの英志には、スカーフがあてがわれた。スカーフのはためきで、英志のスピード感を表現しているよう。
昔の仮面ライダーシリーズのようだ。

ガリトン三須は、せっかく作ってもらった彩スーツを早速脱ぎ自慢の裸体をさらしていた。
若い女の子でいっぱいの客席のあちこちで、「うわッ」「ヤダー」「本当やめてほしい」と、拒絶されていた。
その光景は、天才ハブが脱いだ時と重なる。
松ちゃんやどうした品川やリーダーなど、芸人が体を鍛え上げ筋肉美を手に入れたところで笑いには直結しない事が多いが
三須は、身体を鍛えれば鍛える程に笑いに還元されている。筋肉量と笑いが、比例している。

すぐ脱ぐどころか、トレエン斉藤は彩スーツを着ようともしない。
頑なに「これが俺の戦闘服だから」と、襟元に認定漫才師バッチを光らせる。
だが、とてもライセンス保持者とは思えぬおふざけっぷりに
トレエンたかしから「斉藤さん、バッチ外した方がいいんじゃない」と、注意されていた。


本日も終演後のロビーは、手売り乞食強制買取させられたばかりのチケットを持った芸人が勢揃い。
人数の多さに圧倒されたが
序盤も序盤で、トレエン斉藤は「AGE AGE LIVEのチケットありまーす。ばちーんんんライブのチケットありまーす」と
手売りを諦めボケ出していたし
全員で、ホストのミニコントを始めてしまっていた。
でも、これまでと大きく違うのは
スタッフが「ただ今、彩ライブチケット販売中です」と、積極的に大きな声を出していた事だ。
外でも、劇場の人が「チケット売ってます」と熱心に手売りに協力していた。今まで見たことがない。
失敗は許されない感が漂っているような気がした。