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大きな影響を受けたオーディオ雑誌と当時の装置

2020-02-21 10:05:01 | オーディオ



Stereo Sound 特集 オーディオ評論家 そのサウンドとサウンドロジー 
季刊ステレオサウンド No.38 1976 SPRING

オーディオ評論家 岩崎千明、瀬川冬樹の両氏の影響が強かった。
心情的には岩崎派、理論的には瀬川氏に傾倒する部分が多かったように思います。

当時の自分のSPシステムのSPユニットにJBL旧世代製品(能率が高い)を選んだ原点になっている。岩崎氏の影響が大きい。

参考:オーディオ評論家一覧(敬称略):岩崎千明、瀬川冬樹、菅野沖彦、柳沢功力、上杉佳朗、長島達夫、山中敬三、井上卓也、
インタビュアー:黒田恭一、井上卓也、坂清也




Stereo Sound  HIGH-TECHNIC SERIES-1
マルチスピーカー・マルチアンプのすすめ 1977 autumn

・マルチスピーカー・マルチアンプのすすめ:瀬川冬樹

・マルチスピーカー・マルチアンプの魅力を語る:菅野沖彦

・内外の代表パーツ200機種によるマルチウェイシステムプラン:井上卓也

・マルチウェイシステムの理解のための用語解説:山川正光

理屈的には瀬川氏、具体的組み合わせについては井上氏の影響を強く受けているようです。

この当時のオーディオは、アンプは一部のマニアを除き、管球式から半導体式に変わった時代でした。
安価で大出力の半導体アンプが市販されていました。

小出力の管球アンプ時代では、SPの能率が高いことが重要でした。
それを満たすにはSPユニットの振動板は軽く、大きいことが有利でした。
別稿、「音と団扇の話」をご覧ください。

大出力半導体アンプの登場で小型・低能率のSPで広帯域の音が出せるようになった時代を迎えたのです。
低能率SPを大出力半導体アンプで力任せに捻じ伏せたとも言えるものです。

これはオーディオシステムの小型化が進み、オーディオの普及に繋がったと思います。

SPの小型化が進む一方、オーディオマニアは物足りない。
半導体アンプ時代に相応する高性能SPが必要とされた。
JBLのプロフェッショナルシリーズはこの流れに上手く乗ったのです。

井上氏の3WAYの組み合わせ
・ウーファー:JBL pro 2220A
*民生用 D130A 同等品 JBLの代表的SPユニット36cmフルレンジD130の センターキャップをアルミから紙に、ボイスコイルをアルミから銅に変更したウーファーユニット。他のロフェッショナルシリーズのウーファーに比べ、低域の伸びはないものの、能率が101dbと高いのが特徴。型番はプロフェッショナルシリーズであっても従来品と変わらない。プロフェッショナルシリーズのSPユニットには従来品と新開発品が混在していた。

・ドライバー:JBL pro2440 口径2インチ
* 従来品375と同等品

スロートアダプター:JBL pro 2328 2インチ用変換アダプター
ウッドホーン:JBL pro 2397 黒の薄型ウッドホーン

ツィター:JBL pro 2405
*075(pro2402)の派生品。時代はSPの広帯域化の要請に応じた
エンクロージャー:サンスイ EC−10 
*サンスイはJBLの日本総代理店。エンクロージャーにはいくつかの型番がありました。
各種JBLproSPユニットを自由に組み合わせることができた。


自分の装置もこの組み合わせをほぼ踏襲しました。
ウーファー:JBL pro 2220A
ドライバー:JBL375 
スロートアダプター:JBL pro 2328 ウッドホーン:パイオニアエクスプルーズシリーズ型番失念 2397の黒塗装が嫌だった。
ツィター:JBL pro 2405
エンクロージャー:光陽電気製音響迷路
*2220Aは低音がダラ下がり、スカッとした音は出るのですが、ウッドベースの胴鳴りが苦手。低域の量感を増すべく、オン研のマルチポートヴァスレフも試したが上手くいかず、当時、秋葉原にあった光陽電気の音響迷路に行き着いた。それでも、量感不足は拭えなかった。
当時は賃貸マンションの狭い部屋、大音量を出せなかったのも一つの理由かもしれません。




Stereo Sound オーディオスペシャリスト ラックスマンのすべて 1997 autumn



オーディオは男のロマン  Lux corp. 早川 斎(当時の社長) サイン入り 

これは自分のオーディオ熱が冷めた頃の本。管球式アンプの現行品は既になくなり、CD全盛でした。
なお、当時、使っていたアンプ類はラックスの管球式で統一していました。
今、実際に使っているラックス製品はLPプレイヤーのみとなりました。
読み振り返って、当時を懐かしんでいます。

◯マルチアンプ当時使っていたアンプ一覧(全てラックス製管球アンプ)
・プリアンプ:CL−36U  CL−35シリーズの最終版。 Uはその限定版 美しい漆塗りの木箱に入っていました。
・チャンネルディバイダー:LUX KIT A2003 3WAY
・パワーアンプ
ウーファー用:MB3045(モノラルアンプ)✖️2台 *オリジナル出力管NEC製8045G 後年、GE製KT−88に換装
ドライバー用:MQ68C(BTL改造しモノラル仕様)✖️2台 出力管 50CA10 
*MQ60の派生モデル。NFBをゼロにする切り替えSWがあり、音色の違いを楽しむことができました。
ツィター用:MQ-80 出力管 大型双三極管6336A