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大船軒(続)

 前回、駅そばとしての大船軒を紹介したので、今回は、駅弁屋としての大船軒さんに触れてみたいと思います。
 『大船軒』の歴史は、大船軒のHPによると、創業は明治31年で、当初は大船駅構内で弁当、茶等を販売していたが、明治32年に明治政府の要人の黒田清隆の薦めに従い、日本で最初のサンドイッチ駅弁を販売したところ、これが大好評になったと。当初は、ハムを輸入に頼っていたが、生産が間に合わないこともあり、ハムの自家製造を思い立ちます。こうして自家製造されたハムこそが、後の鎌倉ハム富岡商店さんになるそうです。
 大船軒のもう一つの看板駅弁である「鯵の押し寿司」は、相模湾で取れる鯵に注目して、大正2年に出来たそうです。当時は相模湾では、鯵が大量に取れたそうです。鯵のなかでも「小鯵」だけを使い、半身を一握りにしたいたそうです。これは、現在でも販売されており、「特上 鯵の押し寿司」(1,200円)となります。ちなみに普通の鯵を削身にしたものは「鯵の押し寿司」(960円)となります。
 なお、当時の相模湾産であった鯵は、現在は九州・五島産の鯵だそうです。



  「サンドイッチ弁当」(480円)
 これぞサンドイッチ弁当の元祖!具材は、シンプルでハムと辛子マヨネーズ又はマーガリンの組み合わせです。シンプルな故に鎌倉ハムの旨味が強調されます。



 「鯵の押し寿司」・・・960円(9貫)
 新年のため、パッケージもお正月仕様です。
 適度な酸味が美味しく、一つ一つも一口サイズで食べやすいです。




 『特上 鯵の押し寿司』・・・1,200円(8貫)
 より酸味が利いた小鯵のやや肉厚の半身が美味しいです。




 「大船軒」さんの歴史を感じながら食べてみると、駅弁の美味しさだけでなく、何か妙に感慨深いものがありますね~。

 『大船軒』
 場所:大船、鎌倉、藤沢、茅ヶ崎、戸塚、東京、品川等各駅構内又は構外
 営業時間:各店舗によって異なる
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