kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい

2007年05月15日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:5月13日
映画館:バルト11
パンフレット:B5版600円。監督や出演者のインタビューが盛りだくさん。

ヤバイ殺し屋がたくさん出てくるこういった映画って、大好き。

マフィアに片足を突っ込んだ元マジシャンがFBIの証人保護と引き換えに、証言すると言い出したため、マフィアのボスがコトの始末をその道のプロに依頼。さらにボスの地位を狙うアンダーボスが、この元マジシャンの偽装誘拐を画策。おまけにその話を聞きつけた殺し屋どもが集合。ついでに、保釈保証金金融のバウンティ・ハンターまで絡んで・・・とごった煮で、盛りだくさんのお話。(さらに、事件には裏の事情もあったりする。)

ストーリーはいくつかの時間軸が同時進行するが、それぞれのキャラが個性的に描き分けられており、語り口も上手いので、この手の映画を見慣れていると、さほど違和感なく世界に入っていける。(逆にアメリカの司法制度を知らない初心者には向かない。)殺し屋どもも重武装で、映画はあっと言う間に「増える賞金 死体の山」。

しかし、本来ならもっと血沸き肉踊る映画になりそうなのに、これからというところで話が同時進行中の別の事件に移ることが多く、しばし欲求不満に。ガイ・リッチーなんかの手際良さと見比べると少し見劣りする。

また、個性的なキャラを活かしきっていない部分もあり(キーパーソンがマジシャンである必要が余り無い。)、もう少し整理されていれば、もっと面白い映画になったのにと残念。監督が「バイオレンスもコメディも感情ドラマも残酷描写もひとつの画面に収まるとことができるか試してみたかった。」と語っていたが、正直、それが裏目に出た部分のあるぞ。

まあ、バレットで向い側のビルに大銃撃を加えたり、変装が得意な殺し屋が二挺スコーピオンの乱射をしたり、「男たちの挽歌2」ばりの一大決闘があったり、ソードオフしたショットガンが炸裂したりと、「そこまでやるか」の笑える見どころはたくさん。

ところで、XXXがブッ殺された後に流れる曲が「続・夕陽のガンマン」の「兵士の歌」。これがオリジナルにブラックな敬意を表していて、なかなか使い方が上手い。原色バックのエンドクレジットといい、この監督もマカロニ野郎だね。

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