kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ただいま製作中 それはハーリントン&リチャードソン(その4)

2016年08月21日 | ただいま製作中
今回再現したのは、ハーリントン&リチャードソンのシングルショット・ショットガン、Topperです。

映画では「ロングライダース」でデビッド・キャラダイン扮するコール・ヤンガーの愛銃で登場しています。我らの心の友、imfdb.orgによれば、「ワイルドバンチ」の最初の襲撃、パイク一味に反撃する町民が使っていたり、「ゾンビ」でマルチネスの一味やハンター団の一人も使っているのだそうです。

マカロニウエスタンでは「ガンマン大連合」のエンディングでサントス教授がシングルショット・ショットガンを持ち出しますが、これは同銃ではなさそうです。

こんなものを再現していて言うのもなんですが、シングルショット・ショットガンは映画的には撃ち合いに向きません。本当に狩猟用猟銃です。
逆に言えば、普通に狩猟するだけなら、こんな銃で充分なのでしょう。これが相手が反撃してくることが前提になると、連発銃に発展してくる。
連発銃そのものが殺し合い用の武器であり、そういったものが手元にあることが普通になっているなんて、やっぱりおかしい。アメリカって・・・。





















さて、次は何を作りましょうか。




ただいま製作中 それは長銃(その3)

2016年08月07日 | ただいま製作中
さて、今回は細かい部品の話題から。
ただ、リボルバーや現用銃ではないので、部品数が少ないのは幸いです。


【ダミーのハンマー】


【トリガーガード】

トリガーガードが一番繊細な部品で、スチレンボードの型の周りに紙や布を幾重にも巻いていきます。



それらを1つにまとめていきます。










【分かりにくいですが、リリースレバーも再現】


【各種ピンも再現し、ドアストッパーはわざと見えるように残しました。】



全体を調整しながら、形が整ったので、マスキングして着色します。
いつものようにトリガーは付けません。



【ジェッソで下塗り】

着色はいつものようにアクリル絵の具で行います。
今回は風合いを出すための厚塗りはせず、薄く重ね塗りすることにしました。


【乾燥中】

今回、作成したのはハーリントン&リチャードソンのTOPERシングルショットガンです。

ただいま製作中 それは長銃(その2)

2016年07月25日 | ただいま製作中
前回、ストックやフォアグリップの製作をアップしましたが、今回は可動部です。

可動部はそんなに多くないので、製作は楽な方です。


【図面をひいて検討中】

っていうか、ホチキスとかル・マットみたいに面倒くさいのじゃなく、こういった基本からスタートしろよ。(←心の声)

毎回、新しいテクニックやギミックを試してみたいので、今回はショットガンの中折れを再現します。

【機構部を試作中】

ストッパーにはいくつかの案を検討し、ドアストッパーを銃尾に仕込むことにしました。


【銃尾部】

実は製作中に色々調べてたら、この銃のメンテナンスマニュアルなんてネットでPDF販売されているんですよね。
さっそく購入しましたが、きっとNSAあたりに履歴が残っていることであろう。




【仮組み中。それらしくてカッコいい】

分かりにくいですが、銃尾にはストッパーが見えないよう継ぎ足しをしています。



細部へのこだわりは大切ですね。

ただいま製作中 それは長銃(その1)

2016年06月15日 | ただいま製作中
いまだにアップできていない「第16回マカロニ大会」の席上、多くの参加者から訊かれました。

「何作ったんですか?」

スミマセン、着手はしたんですが、作りきれませんでした。家に未完成品が転がっています。
ということで、大会が終わるやいなや心を入れ替えて、次の作品に取り掛かることにしました。

今のご時勢、「銃の模型を作っています。」などとほざいたりすると、どこで官憲・司直のごやっかいになるとも限らない。カッコよく「アンティーク銃をイチブンノイチで再現しています。」と言おう。

ホチキスmle1900」「ルマット・リボルバー」と毎回、新しい技術を導入してきましたが、今回は本気でフォアグリップとストックを再現することにしました。

素材は本物同様、ウォールナット(クルミ)です。今や、ネットで端材が売っている便利なご時勢。適当なサイズの端材が安く入手できました。



今回、電動工具オービタルジグゾーとオービタルサンダーも新規導入。効率も大幅アップ。騒音とダストも大幅アップ。


【大きく切り出したところ】


【フォアグリップ。ピタゴラマシーンの一部。】




【ひたすら削る】

自分で削り出したストックは愛着がわく一方、やはり元が安い品質。ところどころ、「ス」が入っています。
銃床に使えるような高品質のウォールナットは、ヨーロッパではもはや採れないそうです。イギリスの猟銃製作のドキュメンタリーを観ていたら、本物の高級素材はトルコ原産でした。(ちなみにワタシが使ったのは北米産。)

まあ、ワタシごときが半ば遊びで高級素材を使ったら、原木が可哀想ですけどね。




【フォアグリップは他のパーツと兼ね合いを検討しながら作成。】


【そろそろ完成】


【本物同様、亜麻仁油で仕上げています。】


ただいま製作中 それはル・マットリボルバー(番外編)

2015年11月30日 | ただいま製作中
昨年、ちまちまと作成したル・マットリボルバーですが、それをFBでみたFB友達から思いがけないオファーが

「革細工が趣味なんで、ホルスター作りますよ。」(GARRIさんではない。)

ということでお言葉に甘えました。

参考にワタシが持っているホルスターを預けおいたのですが・・・


こんなカッコいいのを作ってもらいました。


コンチョはリバティ・コインです。

さらに専用ケースまで作ってくれました。




いやはや、感謝、感謝です。






ただいま製作中 それはル・マットリボルバー(その12)

2015年01月26日 | ただいま製作中
ル・マットリボルバー、完成しました。

細部に手を抜いたところもありますが、ほぼそれらしいシルエットに。





2挺並ぶとそれなりに迫力があります。(ただ、実戦でこんなものを2つも持っていたら、邪魔だろうな・・・。)

そういやあ、ジョンのショットガンといい、ソード・オフ・ショットガンといい、ワタシが作るものは散弾が出る武器が好きだな。

これでマカロニ大会で大暴れするのだ。って、紙と木で出来ているので、ものすごく繊細な仕上がり。暴れたりしたら、すぐぶっ壊れます。
マカロニ大会での活躍ぶりはあと1ヶ月待たれよ。

ただいま製作中 それはル・マットリボルバー(その11)

2014年12月17日 | ただいま製作中
失敗しました。

その1
個々のパーツを組み上げたル・マットリボルバー。
バレル、シリンダー、フレーム、グリップと1つにまとめました。

パーツごとに製作する際、諸々の事情から1ミリとか0.5ミリ単位で大きさが異なってしまったのですが、これが一体に組み上げた時に誤差が誤差を呼び、結構、大きなズレに拡大するハメに・・・。

その2
形ができたル・マットにジェッソで下塗りし、アクリル絵の具で着色しました。
銃の色目は難しい。黒過ぎて、なんだかボテッとした仕上がりになってしまいました。
この辺の色の付け方とか変化のさせ方は今後の課題です。

その3
といった過程を写真で撮るのをすっかり忘れていて、いきなりほぼ完成した写真になってしまいました。
さすがにアンティークなリボルバー、デカイなあ。







実銃に比べてグリップに丸みが乏しくなったのも、ちょいと不満なところ。

そうはいっても気持ちを切り替えて、更に細かいパーツを加工していきます。

ただいま製作中 それはル・マットリボルバー(その10)

2014年11月30日 | ただいま製作中
職場に来た消耗品
お手軽マット紙・・・おてがるマットし・・・お手がル・マットし・・・

さて、ここ2週間のお供は「ハート・ロッカー」「自転車泥棒」「昨日・今日・明日」と非マカロニ路線。

だいぶ大枠が完成してきましたので、今回は小物です。

まず、以前に頭を悩ませたマイナスネジ。
意外なところにありました。



作業机が元々、古い麻雀卓で、点棒入れの引き出しのツマミがマイナスネジだったので、これを外して使います。

これをグリップに取り付けました。

メタルパーツは手芸店のビーズコーナーで探しだしたものを加工しています。

お次は雷管。

小さいパーツを試作に試作を重ねました。(ペットボトルの蓋の中にあるのが、不良品の山。)
一円玉と比較してもらえれば、その小ささが分かるかと思います。
これが9つ。指先が磨耗して、老眼に磨きがかかります。

最後はパーカッション・リボルバーの必需品。ラマー(突き棒)とローディング・レバーです。



紙製なので、残念ながら、もちろん非可動。




ただいま製作中 それはル・マットリボルバー(その9)

2014年11月09日 | ただいま製作中
今回のお供は「嵐を呼ぶプロファイター」「スレッジ」「トロール・ハンター」とちょっとおとなしめ。

前回に引き続き、バレルの仕上げから。

まず、シリンダー全部のフレームの成形です。

構造上、バレルとフレーム本体をつなげる役割を果たすので、強度が必要です。

木のブロックから削りだしますが、頑丈さが求められるので、作業も大変です。


完成した部品と2本のバレルを組み上げます。




実銃は2本のバレルが結合している訳ではなく、フレーム本体と一体になった散弾用バレルに通常弾用バレルをネジ込んでセッティングします。


ただ、その構造を再現できないので、2本のバレルをつなぐリングだけ再現しています。

これも紙を幾重にも巻いて、厚みを出した後に削ってアールを付けています。



ただいま製作中 それはル・マットリボルバー(その8)

2014年10月26日 | ただいま製作中
今週のお供はル・マットの南北戦争つながりで「黄金無頼」。それに「ダーティーハリー1・2・3」(懐かし吹替版)。山田康雄の吹替は落ち着きますなあ。

あとは今さらながらに「ブレイキング・バッド」。毎回切羽詰り具合が半端でない上、「デスパレートな妻たち」のようには笑えない。
「何でこんな焦るドラマを観るの?」とはウチの奥さんの弁ですが、ワタシはドラッグを密造しないので安心してくれ。

「でも、ピストル作っているじゃない?」
「・・・」

さて、今度はル・マットの2本バレル、「ロック・ストック・アンド・トゥースモーキングバレル」の製作です。

まず、通常弾のバレルは八角形のオクタゴンバレルになっています。
最初は十字の骨組みの上に張子で作製するつもりでしたが、事の外面倒なうえ、形が歪みそうだったので、一回り小さい角材棒の四隅を削り、八角形にした上で上から厚紙を貼り付けることにしました。あえて厚紙を貼り付けなくても良いのですが、ワタシの製作技術ではきれいな八角形は削りだせそうにありません。




【左から試作品1号、最初の張子案、角材、角材を削ったもの】

角材を厚紙でカバーしますが、八角形の成形に紙を曲げると折りにムラが出るし、エッジに金属のシャープさが出ないので、角はウッドパテで成形します。
マスキングしてパテ盛りをすると、まるで蛹のようです。


【左が蛹、右が完成品】

次は散弾部のバレルです。
これも自作するつもりでしたが、資材ストックを漁ると16番ゲージにピッタリの紙パイプがあったので、これを使わせてもらいます。
元は実家のママンの洋裁廃材の中にあったもの。何でもよく見て、取っておくものです。