kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

30年ぶりにSPI社のボードゲーム「DAWN OF THE DEAD」邦題「ゾンビ」をプレイしてみた。

2015年11月01日 | 雑談ほか
ご近所ではハロウィンにあわせて、ゾンビナイトは開催されているわ、「サンゲリア」「地獄の門」そして「ゾンビ」が劇場公開されているわで、こちらもほぼ30年ぶりにSPI社のボードゲーム「George A. Romero's DAWN OF THE DEAD」つまり「ゾンビ」(aka「地球最後の日」)をプレイしました。



1970年代~80年代、様々なシミュレーションゲームが発売されましたが、マニアックで精緻な仕様で名をはせたSPI社にはSF・ファンタジー系のゲームもあり、そのうちの1つが「ゾンビ」でした。(おそらくロメロの「ゾンビ」の名を冠した唯一のゲーム。)他にも50年代の怪獣映画の雰囲気を再現した「怪獣征服」とか、「指輪物語」のボードゲームもありましたよ。

ワタシ自身は30年くらい前に近くのおもちゃ屋で購入し、当時、友達とよくプレイしたもんです。4人でプレイするときはそれぞれキャラクターをクジで決めるのですが、なぜかワタシはいつもフラン役でした。

さて、このゲームは映画「ゾンビ」の前半部分、ピーター・ロジャー・スティーブン・フランの4人がショッピング・モールを制圧するまでが舞台となっています。BP社のトラックや展示車は登場しませんが、雰囲気はなかなか再現されています。


【人間、ゾンビユニットをセットアップしたところ。】

モール内には95ユニットのゾンビが溢れかえり、人間側プレイヤーはゾンビを一掃しながら、東西南北4ヶ所のシャッターを封鎖するのが目標となります。それ以外にもモール内には潜伏しているゾンビがいたり、シャッターから入ってくるゾンビがいたり、暴走するゾンビがいたりと映画の雰囲気が伝わります。

ルールも簡単で、人間側のプレイヤーは基本的に移動する・撃つの繰り返し、ゾンビ側も彷徨う・人間を襲うの繰り返しです。


【映画どおり、ロジャー・ピーターとスティーブン・フランのチーム分けでスタート。】

映画どおり、SWATふたりは底なしに強く、フランは役に立ちません。(笑)


【突進するピーターとロジャー】

調子よく行けば、何十人ものゾンビを1ターンで一掃できます。映画どおりの爽快感!
もちろん、BGMはゴブリンです。


【ゾンビどもの襲撃】

映画同様、ゾンビは移動している人間に反応するので、誰かがピンチになっても反対側で騒いで気をそらすという戦法もアリです。


【撃ち殺したゾンビの山】


【ピーター、ピンチ】


【モールの出入り口を封鎖し、ゾンビとも一掃したことろ。)

ソロ・プレイだとゾンビの移動は一定のルールに基づいて行いますが、ゾンビ側にプレイヤーが着くと意識的に映画的でイヤ~な展開に持って行けるのも楽しみでしょう。

とりあえず、今回は人間側が犠牲者を出すこともなくゾンビどもを殲滅し、モールを制圧してゲーム終了。これが人間側のキャラクターがゾンビ化すると、シャレならん事態になることもあり、それはそれで楽しいんですなあ~。

kamacci映画日記VB-III 10年になりました。

2015年01月05日 | 雑談ほか
1月5日で拙ブログも開設10周年となりました。これまで駄文にお付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました。
(2005年開設なのに、URLがkamacci2004になっているのは何も考えていなかった証拠です。)

書いた映画の記事数は433本。書いていない映画もありますので、だいたい週1本ペースで見ていたことになります。
読み返してみると、観た本人もどんな映画だったのか覚えていない作品もありますね。

過去10年間の年間ベスト映画を見返して、ここ10年で観てよかった映画は・・・

トゥモロー・ワールド
崩壊した近未来のプロダクションデザイン、ウソのような1シーン1カット、酒びたりの公務員主人公と見どころいっぱい。クライマックス、赤ん坊を抱えて戦場のど真ん中を通り抜けるシーンの神々しさは何度見ても泣けます。

サイドウェイ
こちらは逆の意味で何度見ても泣ける映画。主人公のダメっぷりと共感が味わい深いです。

日本のいちばん長い日
今年リメイクが公開されますが、1つの物事が終わる重みが伝わってきます。

その他「ジャンゴ/繋がれざる者」「舟を編む」「ジェシー・ジェームズの暗殺」ですね。

ちなみにこの10年、拙ブログで一番閲覧が多かったのは、「24時間の情事(ヒロシマ・モナムール)」のロケ地めぐりです。個人的には一番熱の入っていないページです。(笑)

これから次の10年もよろしくお願いします。

雑談:プラハ、プラハ、プラハ

2014年01月11日 | 雑談ほか
昨年12月からどうもプラハづいている。
まずは広島市映像文化ライブラリーで「死刑執行人もまた死す」。

第二次大戦中、ナチ統治のチェコ総督だったライハルト・ハイドリヒがプラハで暗殺された事件とナチによる犯人狩りを描いたフリッツ・ラングのサスペンス映画。描いたといっても史実とはほとんど別物だし、戦時中の作品なので当然、全編セット撮影。

ほぼ20年ぶりくらいに見たが、記憶に残っていたのはハイドリヒが全然似ていないことと、ドイツ語のジョークのくだりと転がる帽子。

改めて観ると、冗長な感じがしないでもないが、疑心暗鬼が疑心暗鬼を呼びながらサスペンスの主軸が変わり、裏切者とはいえ無実の人間を暗殺犯人としてつるし上げていく恐怖は「M」に通じるものがある。

ナチの追求も終息し、ひとまずはハッピーエンドとなるのだが、史実で同時進行で起きた報復措置としてのリディツェ村の虐殺はまだ描かれない。

お次は愛媛県美術館の「ミュシャ展 パリの夢モラヴィアの祈り」。
この展覧会の詳細はまた改めるとして(いつ?)、今回、特徴的だったのが、プラハ時代の作品が数多く、出展されているということ。

プラハ時代になると作品のトーンがパリ時代と変わったのが一目瞭然。作品のタッチが変化し、テーマにおいてもスラブの民族色が前面に出る。ミュシャは晩年、ナチのゲシュタポに逮捕され、尋問されたのだが、あの時代にあっては、プラハにあふれるミュシャの作品は危険視されたのだ。

そして、年末年始に読んだのが、ローラン・ピネの「HHhH プラハ、1942年」。
年越しで読むつもりで12月29日に買ったのだが、これが面白いのなんの。ページを繰る手が止まらないものだから、強制的に一時中断したくらい。

先のハイドリヒ暗殺を巡る小説なのだが、書評にも書かれているように「小説を書く小説」。
もちろん、ハイドリヒ暗殺事件について、リサーチにリサーチを重ねた内容は言うまでもなく、小説とは何か、フィクションとは何か、歴史とは何かと問うてくる書きようが刺激的でワクワクしてくる。
その過程で「死刑執行人もまた死す」から「暁の七人」「パットン大戦車軍団」「慈しみの女神たち」と覚えのある作品が次々と引き合いに出されるのも楽しい。(「ファーザーランド」なんか再読するために、実家の書庫から引っ張り出したよ。)

ところで作中、作者のピネが他の作家の作品を読んで、こう語る。
「ここを読むと、まるでマカロニ・ウエスタンの映画を見ているときみたいにうれしくなる。」
君もマカロニ・ウエスタンファンなんだねっ!(←いつもの悪い癖)

プラモ戦車大作戦

2013年07月31日 | 雑談ほか
人生を変えたとは言わないまでも、その後の人生の進路を方向づけてしまった本というものがある。

1冊は学研の「世界のなぞ世界のふしぎ」。
書物によって新しい知識を得るという喜びは小学校3年生か4年生に読んだこの本から始まったのだと思う。(入手済み)
1冊は「スターウォーズ」と「未知との遭遇」公開直後に出されたSF映画と映画全般に関する文庫サイズの児童百科。映画好きとなった端緒だが、タイトルが思い出せないので今のところ探しようがない。
1冊が芳賀書房の「THE WESTERN 西部劇大全集」。これは時代も新しく高校生の頃に入手した。言うまでもなくマカロニ・ウエスタンにハマるきっかけとなった一冊。「荒野の用心棒」が記載されたページ以降、約1/4だけ手垢で汚れている。

さて、今回入手できたのはそれら人生の進路本の1冊「プラモ戦車大作戦」。ミリタリープラモの作り方百科で、当時タミヤのタイガーⅡによって陸物方面に走り出した少年の心をワクワクさせてくれた。おかげで今も軍事・戦史好きなのだから、文字通り「三つ子の弾欲しい百まで」だ。(もちろん、当時の独派少年の必携本であったジャガーバックスの「ドイツ兵器大図鑑」「ドイツ機甲軍団」が実家の書庫に保存されている。)




《この「ダダダ」をよく覚えている。》

この本、長年探していたが、文庫サイズの児童百科シリーズはなかなか古本屋に出ないうえ、小学生の頃のことなので出版社もタイトルも覚えていない。ネットで何度か検索するがキーワードが不適切なのか、ありふれているためか、なかなか見つからない。そこで自分が手にしたであろう、小学校5・6年の年、1980年・81年をキーワードにしてみたら、これが見事に的中。おお、見覚えのある表紙でAmazonに在庫アリ!間髪いれずに発注した。

長年手にしたかった一冊。うれしいなあ。そうそう、このくだり覚えているぞ。SMSのように短い本文から当時の興奮が甦ってくる。しかし、見覚えのないページも多い。小林源文のイラストなどなかったハズだ。さらに明確に覚えているページもない。奥付を見ると第四刷。ワタシが持っていたのはおそらく第一刷から第三刷のいずれかだったのだ。半分くらいは同じ内容のようだが、まだまだ古本探しの旅は終わらんのである。

シルビア・クリステルが亡くなる。

2012年10月19日 | 雑談ほか
シルビア・クリステルの逝去の報に触れ、出演作を思い出した。

「エマニエル夫人」3作、「チャタレー夫人の恋人」、「プライベイトレッスン」「エアポート80」「それ行け!スマート」・・・これぐらいしか思い出せないのがちょっと寂しい。

ところで、「報道ステーション」のニュースで彼女のヌード写真を使っていたが、「シルビア・クリステルさん(60)」のテロップを無理無理バストの上に被せていた。そんなことするなら、最初からトリミングするか、別の写真を使えよ!

アニメ:宇宙兄弟

2012年10月14日 | 雑談ほか
今、日曜朝といえば「仮面ライダー」ではなく、「宇宙兄弟」(と「がっちりマンデー」)。

物語はコミックどおりなのでそこは良しとして、気になるのが豪華声優陣。チョーに中村正、池田昌子、大塚明夫に加え、野口聡一宇宙飛行士(本人役)が何週か何ヶ月かに1回、数分だけ登場するのが、とても楽しみ。メーテルとかライカー副長といった宇宙ネタ絡みの人選も気が利いている。

で、2週後ぐらいに登場するナゾのじいさん。これが映画版では2番目に月面に降り立ったバズ・オルドリン本人!(映画を観るまで知らなかったので、かなりビックリした。)

さて、アニメでもバズ・オルドリンが吹き替えるのか?

死ぬまでにしたい・・・

2012年10月10日 | 雑談ほか
いつの頃からか、「映画館で○○を観るまでは死ねないな。」と感じるようになりました。

だから、おおよそ半年単位でリセット。当面は「007スカイフォール」と「ジャンゴ 繋がれざる者」。あと、アジアの某国がアメリカに攻めて来る「RED DAWN」こと「若き勇者たち2012」かな。(←勝手邦題(笑))

観たい映画がある限り、なかなか死ねませんわ。

ウォーゲーム ヨーロピアン・エスカレーション

2012年10月02日 | 雑談ほか

家のPCを買い替えて、久しぶりに購入したPCゲームがこれ。 「WARGAME European Escalation」

舞台設定が1970年代~80年代のヨーロッパ。東西冷戦がエスカレートして、遂に・・・という内容のRTSゲームなのです。

米ソ激突というこの手の設定が昔っから大好きで、「露助の支援を受けた隣国の共産主義者どもが攻めてくる」というバリバリ右派な映画「若き勇者たち」とか、大友の「気分はもう戦争!」、ベケット将軍の「第三次世界大戦」や「15時間の核戦争」を始めとする数々の小説も大好き。
社会科の授業で「ワルシャワ条約機構」とか「NATO」「コメコン」「コルホーズ」「ソフホーズ」を教えられ、東ドイツとやらがあって、KGBやGRU、レイドビキ、スペツナズが現役単語で、ファイヤーフォックスを盗み、スマイリーとカーラが暗躍していた時代・・・そして、フルダ峡谷を突破し、西ドイツを蹂躙するT-72、ハインド・ヘリ、BMP歩兵戦闘車の大群に恐怖していた時代。(これが敵がロシアとかになると、全然、面白くない。やはりパワーバランスが均等でないと・・・)

ソ連がなくなり、冷戦も終わってしまい、この手の妄想は過去の思い出と化してしまうのかと思いきや、このゲームはその手の妄想をかなえてくれます。M48やM60とT-64、T72の正面衝突。タミヤやドラゴンのプラモ、さらには旧SPIのゲームみたいで興奮するなあ・・・。

PCゲームには慣れないうえ、これまでやってきたのが第二次世界大戦のゲーム。ヘリや対戦車ミサイルの効果的な使い方なんか分からんので、なかなか手ごわいですよ。(まるで第二次大戦時の時代に取り残されたフランス軍指揮官のよう)が、無神論者の共産主義のコミュニストの田舎者のアカのイワンどもと戦う、もしくは帝国主義者のブルジョアの拝金主義者どもと戦うなんて、ワクワクしておるのです。(なんてことはFBではなかなか書けません。(笑))

ウォーゲーム ヨーロピアン・エスカレーション公式サイト