播惑闘球団 Barbarians

スクール指導員、カネカOBやそのつながりで集まった播州地区Over40ラグビーチーム

「半分おやじ、半分先生」

2007年12月02日 | Weblog
数日前(11/27)の日経夕刊に柔道家、小川直也さんの記事が興味を引いたので紹介します。同じような思いをされているお父さんコーチも多いのではないでしょうか。

~子どもと育つ~「半分おやじ、半分先生」
 十一歳の長男と六歳の次男がいる。二人と最初に対面したときの記憶は鮮明だ。長男は1996年のアトランタ五輪の試合の当日に生まれた。帰国してはじめて会ったが、「なんだ、こりゃ?」と不思議な感じがした。次男誕生の時は、一緒に連れて行こうとした長男がタクシーに乗り込む際に顔をぶつけ、血が出て病院で縫ってもらう騒ぎに。彼のその傷跡を見るたび、あの日を思い出す。
 長男が生まれてプロレスや芸能活動に乗り出した。仕事に追われる日々が続き、子育ての多くは妻任せだった。それが昨年、神奈川県茅ヶ崎市内に道場を開いてから、状況が変わってきた。今は原則週五日、門下生を直接指導している。開設に会わせて二人とも柔道を始めたので、自然と接する時間が増えたのだ。
 二人の方から「柔道をやりたい」といってくれたので嬉しかった。自分は現役時代、練習が嫌でたまらない時期があり、強制的にやらせても身に付かないことは承知している。おっとり型の長男は練習でもそう。荒々しい次男は攻撃型そのものと、柔道に性格がにじみ出てくるのは面白い。
 いまは二人にとって「半分おやじ、半分先生」のような感じ。長男が日常生活で「先生」と呼ぶことが増え、相撲部屋の親方親子のような関係になってきた。長男が「叱られ役」となってくれるおかげで門下生全体の空気が引き締まることも多い。指導者として模索中の自分にとって、ずいぶん助かっているというのが本音だ。
 子どもには熱く、厳しく、向き合うようにしている。「地震、雷、火事、おやじ」なんて最近では死語になったような感があるが、威厳ある存在、それこそが父親の役割だと思う。ただむやみに怒るのではなく、正面から受け止めて話を聞き、理由をきちんと説明してあげるように心掛けている。納得することが次のステップに上がるカギ。自分自身の経験からその大切さを分かっているつもりだ。
 威厳を保つのは容易ではない。一挙手一投足を息子達に見られているので、日常の礼儀作法一つを取ってみても自分を律しなければいけない。人に厳しく接する以上、まず自分が問われる。子ども達とのふれあいから、その重要性を再認識しているところだ。
 「相手は試合中にどこできつくなるの?」「どうすれば技をかけられるの?」。最近長男からこんなことを聞かれる場面が増えた。自分と同じ道を歩んでいるのだと思うと感慨深い。息子二人がいつか柔道で自分を越えてくれる日を夢見ている。(小川直也:東京都出身。高校から柔道を始め、世界選手権無差別級三連覇など重量級エースとして活躍。97年からプロレスにも登場。06年に柔道場「小川道場」を設立。39歳。)

話は変わりますが、小川さんとうちのBPCapはちょっと似てませんかねえ。(肖像権拝借スミマセン)

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