播惑闘球団 Barbarians

スクール指導員、カネカOBやそのつながりで集まった播州地区Over40ラグビーチーム

ラグビーと銀行の二つの世界で

2006年06月21日 | Weblog
6月20日(火)朝日新聞夕刊「窓」論説委員室の記事を紹介します。

 ラグビーで司令塔役のスクラムハーフ(SH)というポジションは小回りの利く小柄な人がつく場合が多い。いいSHは相当の負けず嫌いだ。そうでなければ、自分より30kgも重いフォワード選手の突進を受け止め、仰向けに倒すタックルは出来ない。
 それでいて攻守の機転となるから、瞬時の判断を下す冷静な戦術家でなくてはならない。亡くなった元日本代表監督の宿沢広朗さんは、指導者になっても銀行マンになっても優れたSHのように見えた。
 見晴らしのいい銀行の役員用の個室で話を聞いたことがある。ラグビーと銀行の双方で指示を求める電話に追われていた。両立は難しいでしょう? 突然の質問に「両方とも好きなことだからね」。重ねて問いかけようのないシンプルな返事だった。
 あえていま、その「好き」を分析すれば、難しいと思われることへの挑戦が「好き」だった気がする。周囲の下馬評を覆したとき、その笑みは大きかった。
 ラグビーでは無名の熊谷高校から早大へ進み、1年生から試合に出た。監督経験無しに日本代表監督を引き受け、これまで一度も勝ったことのない強豪から勝利を上げた。
 その後も母校の監督や日本協会の協会員を務めながら銀行の頭取候補の一人だった。
 もちろん失敗もあったろう。その失敗を失敗のまま終わらせない迫力が小柄な体を何倍も大きく見せていた。<西山良太郎>

6月17日練習

2006年06月17日 | Weblog
近畿地方も既に梅雨入り。午前中は晴れ間もありましたが、播惑の練習時間近くになるとやや小雨模様。「今日はやるの?」という問い合わせ電話もありましたが、なにせ現在は月一ペースの活動です。「当然、やります」ということで、初めての方2名(加古川RSの林さんとT石さんのお知り合いの河野義明さんです。よろしくお願い致します)を含め、約11名ほどの参加がありました。カネカグランドは現在養生中で、土グランドスペースで練習を行いました。9月までとのことですので、また秋にはすばらしく蘇生した芝グランドを楽しみにしましょう。
 さて、11名集まると、そこそこのメニューの練習が出来ます。ポップ、ガット、ダウンボールなどでウオームアップして、2:1、当たり、モールなどの練習をして最後にタッチフットで終わりました。約1時間30分程度でしたがそこそこ内容も濃く、楽しめました。
 練習後、研修施設のシャワーをお借りした後、有志にて軽く喉を潤しました。今回は初めての試みですがノンアルコールビールも準備した簡易懇話会です。7名ほどでしたが下記の様にいろいろ意見交換が出来、有意義でした。また、1本飲めば用意された瓶に100円硬貨を入れる、という手軽さも好評でした。今後もやっていきましょう。
さて、今後の予定です。
 7月15日(土)に創立1周年記念飲み会です。15:00~16:30まで加古川河川敷で練習。その後、徒歩移動にてヤマトヤシキ屋上まで行き、「ビヤガーデン」で飲みます。当日は仕事、という方も、飲み会だけにでも参加して下さい。(きっと蛍の光までは飲んでいるでしょう)。
 また、今日、夏合宿の提案がありました。8月の26(土)と27(日)に姫路スクールの合宿(美作)に合流して練習をナイター、宿舎はT石さん勤務先の保養所にて、という案です。ただし、これから確保可能かの確認をしますのでまだ決定ではありません。
 ではまた、約1ヶ月後、7月15日に

まず指導者からスタイルを正そう!

2006年06月12日 | Weblog
少々堅い話題で恐縮である。
先日の日岡グランドでの小学部WJL初日、開会式の後、レフリー、タッチジャッジの打合せを行った。いくつかの諸注意の中に、「プレーヤーのジャージはパンツの中に入れる」とか「ストッキングは膝まで上げる」とかいうスタイルに関する項目も含まれていた。果たして、打合せメンバーを見渡すと、既に指摘されるべき指導者も何人かいる。いわんや、通常練習に於いても、指摘されそうな指導者を多く見かける。いつもストッキングをずらしている指導者が、生徒に対して「ストッキングを上げなさい」は、やはりすこし滑稽である。そんなことを感じながら、いつも共感することが多い 藤島さんのコラムが目についた。

最近の流行はともかく、正しい服装と礼儀は全てのスポーツに共通する重要、かつ基本的な要素である。本来それは、流行に翻弄されるものでは決してない。たとえば柔道でも試合中に極端に道着が乱れると審判は一旦試合を止めて、乱れを正すよう指示する。更に試合終了後の礼の時も道着の乱れを正してからである。社会生活や企業活動においてもルールが存在するのと同様、スポーツにはルール(ラグビーではLaw:法律だが)が存在する。また、野蛮人でもなければ、スポーツにおいても礼儀をわきまえることは当然である。

飛躍するかも知れないが、立教ラグビー宣言でも少し触れられているように、英国で生まれたラグビーの習慣の中には古来からの日本人の道徳や行動基準のベースとなった「武士道」の精神と共通する点が数多くある。「ノーサイドの精神」と「敗者へのいたわり」や「惻隠」の情、ラグビーでの「レフリー」の尊重と武士道が人とは関係なく自分にのみ向かう規範であり、自己の精神的基盤となっている点、「One for all」の精神と武士道の「義」、他にも対応がつけられるものが多くある。やはり、武士道が昔から日本人の道徳規準、規範であったように、ラグビーには「少年を早く大人にする」要素が多く包含されている。
 近年の学校教育では、このような武士道が道徳の時間に取り上げられることはほとんどない。日本の最難関最高学府を出たとはいえ、いま世間を騒がせている「虚業家」たちに、「惻隠」の情は存在しない。私たちがラグビースクールに関わる意義がここに存在する。