播惑闘球団 Barbarians

スクール指導員、カネカOBやそのつながりで集まった播州地区Over40ラグビーチーム

コーチングに関しての気づき

2006年12月05日 | Weblog
 先日、ある会合で、養老孟司さん(解剖学者、作家:著書「バカの壁」が2003にミリオンセラー)の講演を聴く機会がありました。「ヒトと技術の付き合い方」というテーマで、脳機能やコミュニケーションと技術について、お話しされました。内容は、たとえば五感といった感覚機能はもちろん、知覚、知能に至るまで、脳が「違いを感知する」ことが基本原理となっているとなど。五感についてはセンサーの原理から言っても工学関係者からは比較的わかりやすいのですが、知覚、知識、知能といったあたりから、専門家でもなければなかなかついて行けなくなります。しかし素人にも飽きさせないお話はさすが! 1.5時間があっという間でした。(詳しく説明しろ、といわれても私ではちょっと難しいです。ご容赦。)

 以下唐突ながら小職が得たコーチングに関する小さな結論。
 「自分のプレー」と「理想イメージ」の違いが比較認知できてこそはじめて、どこが違うのか、どうすればよいのかが理解できる。したがって教える際に大切なことは、彼らに「比較対照できる理想イメージをしっかりと植え付けること」。
 つまり、ああしなさい、こうしなさいと口だけで言っても理想型を見たこともない生徒達は比較すべき対象を持っていない。そんなとき、コーチは「うるさいおっさん」「こわいおっさん」でしかない。

 以前G藤さんからも紹介して頂いたNZのキッズコーチの役割の中にも「コーチはデモンストレーションによって指導しなければならない」という項目も含まれていました。また、最近少なくなりましたが、テレビでのラグビーの放映もあります。ちょっと足を使えば、神戸あたりでもトップリーグの試合観戦もできます。利用できる情報から解説を交えてイメージを刷り込んで行くことでしょうか。

 ということでスクールの生徒も四年生ぐらいから播惑の練習にも自由参加(全てのメニューということではありませんが)を推奨して行きましょう。(かえって悪い見本にならないようにしなくては行けませんね。生徒が見てますと、私たちもプレッシャー?)