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やまめの庭つくり

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清閑亭1

2011-12-13 | 庭園見学
昨日見学した清閑亭について書きたいと思います.

小田原といえば明治の名だたる政財界の大物がその景色や気候を愛でて別荘や茶室を構えたのは有名ですが,ではどんな人がどこに何という建物を建て,今どうなっているのか,というと地元でもなく,不勉強なやまめとしては心許ない限りです.

やっぱり庭園は実際に見ないとよくわかりません.

ということで,やまめにとってこの清閑亭が小田原の庭園見学第一号となりました.

また機会を見つけて他の庭園も見に行きたいと思います.

清閑亭は黒田長成侯爵という,福岡藩主の長男でイギリス留学を経て30年間貴族院副議長を務めた人の別荘でした.

戦後に浅野侯爵家,第一生命保険会社を経て現在は小田原市所有で国の有形文化財に登録されているそうです.

数寄屋造りで棟が斜めに並んでいるところから雁行型と呼ばれているそうです.

当時のものではない(と,思われる)ちょっと安っぽいブロック塀の門を入ると急な坂があり,登り切ったところに建物があります.

まずこの根府川石の飛び石にびっくり.

大迫力ですyellow12



明治時代の建物なので,ガラスも当時のもの独特のゆがんだ懐かしい感じです.

犬走りのあられこぼしが立派というか,いいお仕事だなぁ・・・



これは裏庭というかどうかわかりませんが,なかなかいい感じのお庭です.

ただ,建物側半分が白い砂利なのは好きではないなと思いました.

特に建物の中から見たときに寒々しいというかきれいじゃないというか.

なぜ全部こんな感じにしなかったんだろう?
この雰囲気の方がいいなぁ~と思います.



そして表にまわるところ.

暗い木陰から光に満ちた芝の庭が開けています.



光がどこでも十分入るようになっていて,景色がパノラマで見られるように設計されています.

駆け込み天井が軒内の雰囲気を出しているんですね.



少し下がった感じで棟が続き,二階家になっています.
家のそばには立派なマツ.

手入れ中でした.



振り返ると高台から相模湾と大島が見えましたkirakira2

写真だとあまり気になりませんが,残念なことに斜面の下にある家のアンテナと電信柱が絶妙の位置で景色を台無しにしています.

何とかなればいいのになぁ・・・



遠くの立派なマツ.

きっと昔は松林がずっと続いていたのでしょう.

植え込みも低くて見渡す限りの絶景だったのではないでしょうか.



逗子・鎌倉や東京でも,こういうロケーションを好んで住居や別荘地にしていますよね.

人が気持ちがいいなあと思う景色はどこでも一緒なんですね.