やまめの庭つくり

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キンミズヒキ

2010-09-27 | 植物
松嶺院は門をくぐるとすぐに季節の山野草が迎えてくれます.

今年はエリゲロンをベースにした園路の両側にたくさんのキンミズヒキが植えられて,ちょうど黄色い花を満開に咲かせていました.



キンミズヒキ

バラ科キンミズヒキ属

学名:Agrimonia pilosa Ledeb. var. japonica

金色の小さな花のついた穂を,熨斗袋(のしぶくろ)につける金色の水引にみたてたもの

ちなみに果実は動物にくっついて運ばれるように3ミリくらいのトゲがたくさん出来る.

あまりしつこくはないけれど,ひっつき虫の一種だそうです.



なるほど~.たしかにくっつきそうな形ですyellow19


幅60センチくらいの切り石敷きの園路の両側に草丈40センチくらいのキンミズヒキがズラーーーっと並んで咲いている印象は,野生味あふれる草ときっちりした切り石の対比で,ちょっとちぐはぐな感じがしました.

キンミズヒキは葉の存在感が結構あり,葉脈がはっきりしすぎて「雑草」的な印象.

たくさん植えると秋の野原という感じです.

お寺のイメージとはちょっと違うかな・・・



久々の禅会

2010-09-26 | ノンジャンル
今日は久しぶりに北鎌倉の円覚寺塔頭,松嶺院の浄名禅会に参加してきました.




2ヶ月に一度で,夏場は開催されないため,今年初めての参加になってしまいました.

ずっと参加していないと,時々般若心経を少し思い出したり,何となく坐禅の時の呼吸法を思い出したり(あくまでも思い出す,だけなんですが)することがありました.

なので,今日はちょっと楽しみにしていきました.

坐禅の時,何だかスーーッと丹田に力が入っていい感じかも・・・

いつもより呼吸もうまくできているかもkirakira

あっ,これも妄想だ・・・

ひたすら数だけ数えて集中・・・・

と,例によって妄想相手に四苦八苦.

呼吸が一番大切だから呼吸に集中しよう.

息を静かに鼻から吐く・・・
いち  ふぅーーーーーーーーーー

この時斜め前のおじいさんが

んごぉぉぉぉ~~~zzz2
(寝息です)

気にしちゃ行けないyellow12
また静かに息を吐く・・・・
に   ふぅーーーーーーーーーーー

んんごぉぉぉぉぉ~~~zzz2
(おじいさんの寝息も規則正しい)

さん  ふぅぅーーーーー

んぐぉごぉぉぉ~~~~~んご~~zzz2

alienase

結局,この寝息が気になって気になって坐禅はあえなく失敗しましたyellow23

その後老師の法話を聞いている時も,イスにすわったまま後ろに倒れ・・・そうになってまた戻る,というのを繰り返し,おじいさんの真後ろに座っていた師匠は,本当に倒れないかとヒヤヒヤしながら見守っていました.


気をとりなおして・・・


茶礼のお菓子は岐阜の恵那栗で作られた川上屋の栗きんとんkirakira2

本当においしい~

お取り寄せしようかと検討中


師匠が設計した石庭.

久しぶりに見ました.

マキやマツが立派になって,背景の緑とも解け合って益々庭全体が落ち着いて見えます.



塀にはスタンダード仕立てのハギが.

こんな風に仕立てるとハギもすっきり美しく楽しめるわけですね.

そのほか山野草でも有名なお寺だけあって秋の草花が本当に見事に咲き誇っていました.


カリガネソウ.



毎年,家の鉢植えと比べて申し訳ない気持ちになります.

大変立派な草姿です.



シオンも花盛り.



ハギも今からが旬のようですね.



ワレモコウの花,かわいいなぁ.



こうしてみると猛暑が続いていたとはいえ,植物たちはしっかり着実に秋に向けて準備していたんだなぁと改めて感心します.



クリ♪

2010-09-25 | ノンジャンル
今年は猛暑のせいで野菜も果物も高いし,不作だそうだそうですね.


やまめの大好きなクリも実が小さく出来が悪いとテレビで言っていました.

今年はクリが食べられないかもyellow15・・・とがっかりしていたら


なんとその翌日,とっても立派なクリをお裾分けしていただきましたーーーheart

大きいです,とってもkirakira2



早速栗ご飯!

と思ったのですが,家族が2泊3日の男旅に出かけてしまったので,とりあえず保存する事に・・・

保存ってあまりした事がないので調べてみると,冷蔵や冷凍,色々ありますが,一工夫でよりおいしいクリになることがわかりました.


栗って生のまま置いておくと2-3日で白く粉を吹いたようになるらしいですね.

これは栗についている虫が活動するためらしいので,保存するには80℃のお湯に一分間浸して虫を退治することが必要だそうです.

まるですべてのクリに虫がついているみたいにかいてあったけど,本当かなぁ・・・yellow7


その後,水をきり,表面が乾いたら穴を開けたビニール袋に入れて冷蔵庫のチルド室(0℃)にて4-6週間保存すると糖分が凝縮してより甘みが強くなるとか・・・




そういえばシジミも水で洗った後ビニール袋に平らに入れて冷凍するとうま味成分のコハク酸が増えておいしくなるそうです.

これはシジミにとっては厳しい環境に対する防御反応らしいのですが.

クリは生きてはいないけれど,ドライフルーツのようにやや乾燥して濃縮されるからでしょうか?



すぐに栗ご飯にしようかと思ったのですが,こんな大きなクリがますます甘くなると考えたら,これから数週間冷蔵庫で保存してみようかな・・・




植物の名前

2010-09-24 | 植物
先日,Kさんと植物名しりとりをしました.

結果,340ほど続いたのですが,最後は「ズ」で,サドンデスとなりました.

しりとりをしている時は「ラ」や「ロ」,「ウ」がつくものが出ると

「~yellow7yellow22yellow15yellow20symbol5symbol5

という具合に苦しんでいたので,まさかズで終わるとは・・・

エクセルで表にしてみると,お手つき(2回以上同じ植物名を言ってしまった場合)が9回ありましたが,ご愛敬という事で・・

表にしてみると一番多かったのはカ行,次にア行,ラ行と続き,逆に少なかったものはナ行,ハ行,ヤ行,ワ行でした.

ア行の中で苦しんだものは「ウ」.

「何々草」って多いですもんね.


さて,今日は初耳の植物名があったので,面白いから紹介します.

その名は

ヨゴレネコノメanimal2


思わず外観がネコに関係しているのかと思って調べてみましたが,そんなことはなく,むしろ画像を遠目に見るとユーフォルビア?と勘違いしそうなイメージなんですが.

ユキノシタ科ネコノメソウ属・・・・

ネコノメソウ属というものがあることも初耳でした.

世の中,もっともっとユニークな植物名があふれているのでしょう.

これからもたくさんの植物に出会いたいものですsymbol4



旧吉田茂邸 その2

2010-09-22 | 庭園見学
庭園を見学する時に,ひとりで見るのと,よく知っている人に解説してもらうのとでは大違いです.

晩年に作る個人庭の場合は,いわばその人の集大成,全精力を傾けて作ったものになっている場合が多々あります.


技術的な視点だけではなく,その人の生活感,人生観,性格を深く考えて庭から読み取る作業を行う事でより深く庭を観賞出来るようになります.

といっても,やまめのレベルではそんなこと簡単に出来ません.

もっともっと勉強しなければ・・・無理です.


今回の吉田茂邸の場合,整備工事に関わっている野村勘治氏が読み解いてくれたエピソードと庭の関係を,少しだけ紹介したいと思います.

まず,消失してしまった本邸.

これは,駐在大使時代が長かった吉田茂が,海外で自分が受けたもてなしと同じように,外国からの賓客を個人邸でもてなしたいという迎賓館として建てたものです.

実際には存命中はたくさんの人が訪れたものの,誰も泊まる事がなかったらしいのですが・・・

心字池の前の芝はガーデンパーティが行えるように,考えられていたそうです.

でも実際はパーティを開くようなお客さんが集まる事はなかったとか・・・


兜門から真っ直ぐに伸びる敷石の轍は当初砂利で出来ていましたが,皇太子と身重の美智子様が来訪することになったときに今の状態に直したそうです.





駐車場は離れたところにあったのですが,そこから砂利道を歩いて万が一の事があってはならないと思い,玄関近くのアプローチまで車で乗り付けてもらおうと考えての事だったそうです.

吉田茂という人は相手をもてなす事にとても繊細な心配りをした人なんだなぁと思いました.

もっと豪快な人なのかなと何となく思っていましたが・・・

ただ,このとき美智子様は駐車場に車を止めて歩いて来られたそうで,やはり思いは空振り気味だったようですが・・alien


何となくすごく気合いを入れたのに思ったように使う機会が少なくて・・・というエピソードは哀愁を感じつつ,クスッと笑えました.


また,この日は見る事が出来ませんでしたが,住居の近くに普段は水が流れていない滝が作ってあったそうで,来客が来た時に水を流していたそうです.

どうやら(特に女性が)トイレの音を気にしないですむようにという配慮からではないかとの事yellow25

昭和40年頃には音姫なんて発想もなかったのではないでしょうか.

素晴らしく細やかな人ですね~

駐伊,駐英大使などを歴任した経験から花好きだったためにバラ園や温ランの温室が作られたそうですが,ここでも吉田茂=花好きというイメージがなく,新しい発見でした.



ああしたい,こうしたい,こんなものが欲しい・・・・という趣味や希望が詰め込まれ,まとまりはないけれど生活感があふれているものが個人邸なんだなぁと実感できました.