やまめの庭つくり

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園芸の力

2009-11-26 | ガーデニング
今日は私的な事情でちょっとブルー・・・・symbol6symbol6

でも気を取り直していいお話を書くぞ~



昨日,母校の後輩につきあって,GAのWさん邸を訪問しました.

後輩は卒業課題の一環で,Wさんのお庭を見て,色々とお話を伺うのが目的です.

やまめは紹介したので,ついでにお庭拝見,となりました.

昨年から始めたという,オープンガーデン.

今のところ,バラの美しい時期数日間だけという限定で,しかも園芸を通して知り合った方々に来てもらう.

そんな形式にしているので,たいしたことないのよ・・・・

と,Wさん.

いえいえ,確かに今の時期は庭の中心のハナミヅキも落葉し,次の季節のための準備期間のため,淋しい印象はありましたが,実は今年の婦人画報8月号に最盛期のお庭が掲載されたとのこと.

それを見ると本当の庭の姿を知ることが出来ます.


緑の生命力に充ち,白い花たちが咲き誇る,Wさんのセンスの良さがそこら中に光る自然風のお庭でした.


今の時期は草本植物は陰を潜め,パーゴラや壁に這うツルバラたちが最後の頑張りを見せていました.

やまめは,植物というより,園路やパーゴラやフェンスが気になってしまいました.
中でも建て増ししたときの大工さんに頼んでやってもらったという,レンガ敷きの部分が大変気に入ってしまいました.

普通のレンガより大きめで,陶芸の窯を壊したときに出たものだそうです.

こんなレンガが大好きheart・・・と,強く感じました.

自分の好み発見・・・というところでしょうか.



これdownは,入り口の木製パーゴラと,竹で作ったパーゴラ.

よく見ないと竹だということに気づかないくらい,となりの木製のものに雰囲気似ています.



とてもセンスのよい大工さんだったんだなぁ~と思いました.


Wさんは,お友達と土地をシェアしてプチ菜園もやり,花関連のボランティアも続けているそうです.

素敵なWさんの園芸ライフを聞くことで,これから社会に出て行く後輩は,かなり刺激を受けたそうです.

花や緑は,自分ひとりのためだけでなく,仕事として関わるだけでもなく,豊かな人間関係の中で活かし,人生そのものを豊かに出来る,そんな素敵なものだったということに改めて気づいたようです.

この学校に来て(というより,この分野を選んで)本当によかったkirakira2といってくれた笑顔を見て,やまめもうれしくなりました.

そう,やまめもこの世界に飛び込んでまだまだ新米ですが,一生こんな気持ちを持ちつづけながら世界を広げていきたいものです.



江戸園芸花尽し

2009-11-23 | ノンジャンル
土曜日に原宿にある太田記念美術館というところに行き,浮世絵を見てきました.

今週木曜日まで開催中の特別展,「江戸園芸花尽し」です.

表参道からちょっと横に入ってラフォーレ原宿の裏口の目の前に美術館はあります.



建物の外観はパッと見,普通の住宅っぽい感じ.

中に入ると,銭湯で見かけるような下足箱があり,靴を脱いでスリッパに履き替えます.

受付で料金を払って,会場に入ると,カーペットが敷き詰められた床に灯籠や延べ壇がある坪庭が出現.

壁に沿って展示されている浮世絵を見るには,ぬれ縁のようになっているところでスリッパを脱ぎ,畳に正座して絵を鑑賞するようになっています.

座ってみる浮世絵は,なかなかいいなと思いました.

江戸時代~明治時代の浮世絵に表されていたものは,庭や鉢に植えられている園芸植物の様子,色々な店(植木市もあり),歌舞伎役者が植木屋に扮しているもの,生活の様子,流行している園芸植物,庶民と植物の関わり(花見や催し)など.

江戸は世界でも類を見ない園芸都市だったということが頷ける描写を沢山見ることが出来ました.

四角くカットした芝生が束で売られているのですが,これって現在とちっとも変わっていないようです.

バラもあるし,ナデシコ,ハイビスカスやサボテンまでありました.

変化アサガオの図録では,実物を是非見てみたい,と思うような形が描かれています.

じょうろは竹と蓮の実を接続して水をかけるようにしていたようです.

寄せ植えというより,一品種一株ずつ,鉢で育てて大切にしていたように感じました.

その鉢は,白地に紺のストライプや凹凸のある花,動物などのモチーフをあしらった有田焼等の足のついた器が流行したようです.

ちょっと欲しいなぁ~と思ってしまいました.

何て凝っている器でしょうkirakira



250年前でも園芸を愛していた人がたくさんいたという事実を知ることが出来ました.

楽しむ気持ちは昔の人も現在も変わりませんね.

ただ,歌舞伎役者と園芸を結びつけた絵が多かったことから,流行の度合いが現在よりすごかったのかなと思いました.

今だと,仮に,スターやアイドルがガーデニングしているのを見ても流行しなさそうですよね・・・yellow22symbol6



鎌倉の秋

2009-11-22 | 庭園見学
前々回の「予想外な一日」に写真アップしました.

写真小さめでコントラストが強くわかりにくいですが,師匠が穴を掘っている貴重な姿が見られます!!




今日は今年最後の禅会に行ってきました.

例によって悟りからはほど遠い境地で坐禅に取り組んでいました・・・yellow22ase2

最後の茶話会では,干し柿の中に栗きんとんが詰められている岐阜川上屋の和菓子でしたkirakira2

まさに秋の味覚ですね~



さて,師匠作庭のお庭の具合は・・・

奥の方のドウダンツツジたちが真っ赤に色づきはじめています.



師匠曰く,

「真ん中の立石が心なしか太って見えるような・・・alien

という不思議な感想をつぶやかれていました.

石の色が変化しているからでしょうか?


まわりの円覚寺周辺の紅葉は,結構色づいているものもあれば,まだまだ緑色のものもありました.



ちなみに先週の木曜日に箱根に行ったのですが,その頃急に気温が下がっていい色になってきたということでした.

箱根は今週~来週にかけて見頃かもしれませんね.



ど根性ヒメシャラ

2009-11-19 | 植物
今日はとっても寒かったですね

おまけに,雨と霧.

そう,標高1000メートルの箱根外輪山にある現場を見に行ってきました.

やまめが行くときはいつも晴天だったのですが,初の荒天です.

芦ノ湖や富士山も全く見えないし,さぶい・・・

しかも,芦の湖畔で食べたラーメンはのびきったようなモワ~とした食感の上に,何と白菜の漬け物が入っていましたyellow25ase2ase2

師匠達が食べた蕎麦の中にも白菜の漬け物がトッピング.

人生初の漬け物ラーメンrarmenでした・・・yellow22symbol6




さて,今日はど根性ヒメシャラ,見つけました.

大きな岩の割れ目から空に伸びようとしています.

芽もたくさん準備して冬を越そうと頑張っているところです.



こんな状態で植えると絶対枯れそうだけど,実生で成長するとなると,結構色々なところに順応出来ますよね.

生命力の強さに脱帽ですkirakira2






予想外な一日

2009-11-18 | 造園
昨日の植物は「ジャスミン」ではないかというご指摘がありました.

が,ちょっとだけ合点がいかず,モヤ~ッとしています.

何が,というと茎がシューーっとのびて,ツルじゃないんですよね.

細いけど堅めな茎だし・・・

ハゴロモでも,カロライナでもマダガスカルでもなさそう.

何ジャスミンなのかな??




ところで,今日は午後から1年生のガーデンデザインの授業があるので,やまめもアシスタントで学校に行きました.

が,何と1年生は校外学習のため休講だったのですyellow23グスン・・・

仕方ないので,師匠とお仕事の打ち合わせをして帰ろうかと思っていたら,ねこまたさんから,「暇なら手伝っていって~」という要請が.

2年生のフラワーガーデン実習の植え替えの日に,メンバーが足りない,というか一人になってしまっているグループがあるということで.


フラワーガーデン,懐かしいですkirakira2

小さな面積ですが,テーマを決め,四季を通じて花が咲くようにデザインし,年間の植え替え,管理計画を実施する授業です.

やまめのときは「ゴージャス」がテーマで,卒業してから5月まで観察に行きました.

現場に行くと,超和風のコケ,手水鉢,飛び石,古木のドウダンツツジなどが印象的なお庭.

樹木は根を張らせないために回す・・・なんていっていたのですが,ドウダンはかなり虫にもやられていたので場所を変え,その代わりにサクラを植えることに.

そこで,師匠の出番となり,となりのグループのK君は仕事を中断してこっちの斑に急遽参加.

贅沢な個人授業です.

師匠はガンガン掘っていきます.

剣スコの扱いは師匠に勝てそうな人はひとりもいませんでしたyellow25




やはり,まだまだ修行が足りないということなのでしょう・・・

石を置いただけの土留めも,美しい丸みをつけた斜面に直して石はきっちり据え直しました.



裏が見えていたもっさりモミジもちゃんとお出迎えの方向にチェンジ


他の樹木の枝との空間のとりあいについてもレクチャーが.

そして,剪定.

モッサ~ッとしていた樹形も師匠がはさみを入れたら,あら不思議・・

すごく「モミジらしい」モミジに見えてきました.

剪定は,上手な人から技術を学ぶのが一番いいですね.

最終形態がイメージ出来るようになるのではないでしょうか?

草ものもばんばん位置決めされていきます.



up出来上がり.

(翌朝の写真.影になっている部分見えにくくてすみません・・・yellow22)

今日たったひとりになっていまった,K子さん,「みんなが休んでくれてよかった」

草花の植え替えだけではない庭つくりの基本である空間の変化を身をもって感じられたのではないでしょうか?

やまめも久々に楽しかったです.(息切れしてましたけど・・・symbol6)