やまめの庭つくり

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日本おもと名品展

2010-11-30 | 植物
第65回日本おもと名品展という,愛好家団体の作品展に行ってきました.

日本の伝統園芸のひとつ,万年青を愛好している方たちはたくさんいるんですね.

やまめは日本古来の鉢とはどんなものなのか,という視点で見学に行くことになり(一応お仕事がらみですalienase),万年青の歴史や鑑賞ポイントなど勉強しないまま,いつものようにサラの状態で出かけてしまいました.



会場は考えていたよりずっと広く,万年青の出展数もかなりのものでした.

じっと見ていると,変化朝顔の時と同じく,代表品種とその子供,孫,親戚・・・といった血筋のつながりが見えてきます.

そして,相撲の番付表のようなものが毎年作られるようですが,そこには地球宝,宇宙宝,太陽何とか・・・等々,ものすごい名前がずらりと並んでいて,この名前を考える人たちの思い入れが伝わってきます.







ただ,万年青の鑑賞ポイントがいまいちわからないやまめにとっては,たくさんの賞をとった万年青と,無冠でたくさん並べられている将来の金の卵候補たちとの差が全然わかりませんでした.

観客のおじいさんがおばあさんに説明しているのを横に並んで拝聴していると,どうやら葉の長さや芯から密に葉が出ていることなどが技術的に評価されることや,葉のカーブや丸まり方が「芸」としてどうか,ということを鑑賞するらしい・・・

じゃあ,何がいいか,というとやはり素人には理解できませんでした・・・yellow22symbol6

そこで仕方ないので,鉢に焦点を絞って写真を撮ることだけにしました.

鉢も江戸時代は現在のものより丸みがあり,青と白の段だら模様や赤の三角が幾何学的に並んだり,赤と青の大胆な地に大きく花が描かれたりと奔放で自由な柄も多く使用されていたようです.







でも,今回見た限り,江戸時代の鉢は少しだけ,後は足の丸みやフォルムのラインが少し変化しただけで,ほとんど同じ形の鉢に似たような絵付けのものが多かったようです.

そんな中でも形やデザインが個性的だなぁと思ったものは以下のものたち.

カッパに



岩に隠れるカニ



脚が魚fishsymbol4



展示会用に植え替える人が多いそうで,晴れ舞台用の絢爛豪華kirakira2なものが多いです.
ちなみに江戸時代は豪勢な鉢に常に植えている状態で楽しんだため,経時で金の光が鈍くなったりして味のある器になっていたそうです.


















そして伝統園芸であることを意識しているせいか,水墨画や日本が的なものも・・・









これってどうなの??と,心の中でつっこんでしまった図柄.



割合,西洋的な感じもするなぁと思った図柄.





でも・・・

何となく,みんな同じに見えて正直言うと最初の期待は裏切られた感じでした.

鉢の形がお湯のみに似ているせいなのか(お茶が入ってそうに見えるもの,ありますよねyellow7?),万年青が葉っぱだけだからなのか・・・

きっとほかの種類の観葉植物の展示会があったとしてもやまめのテンションは上がらないんだろうなぁ~yellow15symbol6symbol6

と,気づいたのでした.

それに,鉢だけ目立っていいのだろうか・・・

ん?鉢だけ?

いえいえ,葉が個性が強く華やかに見えるものはありますが・・

う~ん,やっぱり素人には難しい世界です


秋の鎌倉

2010-11-28 | 樹木
今日はポカポカとて日差しがまぶしく,気持ちのいい日でしたね.

2ヶ月に一度の鎌倉円覚寺塔頭松嶺院浄名会に参加してきました.

今日は座禅の時に目を開けたまま,前の人の腰あたりを見つめながら呼吸の数を数えてみたら,結構妄想が少なくて済んだ気がしました.

目を開けたまま前の人の腰あたり,本当は1メートル先くらいを見ていると外から見ると半眼に見えるということです.

また,何か考えてしまうと頭が徐々に下がってくるので,妄想がわいているということがすぐにわかってしまうんだそうです.

今まで何度となく同じような説明を聞いていたと思うのですが,老師の言葉が今日はすっと耳に入ってきました.

法話も今日はわかりやすい主題でした.

今日心に残った言葉は,座禅=息を吐く回数を数える作業であり,その効用は

「因果のカス(辛い,苦しい,かわいい,悔しい等の気持ち)を捨てられる.(一定期間だけれど).」

「名声とお金に縛られて汲々とした気持ちから解放される」

ということでした.

因果のカスを捨てて,さっぱりした人間になりなさい,という言葉に共感しました.

そうありたいものです.




そして浄名会が終わり,円覚寺の境内に出ると大勢の観光客でにぎわっていました.

モミジとイチョウの紅葉が見頃を迎えていました.

この2種はありふれているかも知れませんが,間違いなくテンションがあがる組み合わせですね.

日本人のDNAに秋を愛でるという塩基が組み込まれているとしか思えませんyellow18kirakira2





やはり,赤.気持ちが高揚してきます.





でも,黄色もまばゆくて輝いて見えます.



赤,黄色,緑・・・と同じモミジなのに時間差が生まれます.

これもいい味出すポイントかも・・・



秋の雰囲気たっぷりで,この境内の紅葉を見ただけでかなり満足しました.



グレゴリウス荘3

2010-11-28 | イタリア庭園紀行
Villa Gregorianaの公園のような庭園をハイキングのように楽しんでいるしているうちに,とうとう入り口から向かいの丘の上に見えた円柱が立つ場所の下にたどり着きました.



ここは岩の抜け道だったりしてyellow16

石の間に煉瓦の壁がくっついているというか,めりこんでいるというか.

屋敷の後だったんでしょうか.

建物の上に登るとカフェでしたitem5



とにかく,アップダウンの激しい園内を回ったので,カフェでやっと一休み.



アイスココア・・・だったようなalienquestion

日本ではアイスドリンクを頼むと氷が入った液体が出てくると思うのですが,イタリアでは微細な氷がたくさん入ったシャーベットドリンクのようなものでした.

濃厚な甘さが歩き疲れた身体を一気にリフレッシュしてくれました.



ずっと見えていた円柱の遺跡っぽいもの.

何かのステージのようなものだったんでしょうか.



向かいに見えるエニシダが咲く丘には大きな十字架が・・・・

てっぺんに大きな十字架・・・何か特別な意味があるのか,キリスト教文化の発露なのか,についてはよくわかりません.



最後はこの横を抜けるとテイボリの街に出るので,駅までまたまた楽しい散策です.





グレゴリウス荘2

2010-11-23 | イタリア庭園紀行
Villa Gregorianaの続き.

イタリア語がわからないので,歴史や添景物の背景などがまったく理解できないまま目の前に繰り広げられる光景だけを見ていたわけです.

その分,新鮮な気持ちで眺めることが出来たわけですが・・・

こんな遺跡のようなものを見ると,いつの時代に誰が住んでいたのかなぁと想像してみます.

破壊されているのはやはり19世紀の洪水が関係しているのでしょうか?





石の文化です.

ひとつひとつ小さな石を積み重ねて大きな建物を造ることを想像すると,とてつもなく財力や権力が必要なんじゃないかと考えられますよね.

つまり,大きな建物は大金持ちじゃないと建てることが出来ないということが実感できます.




昨日紹介した滝とはちょうど反対側に2段になった滝が見えます.

この滝は自然のものだと思うのですが・・・

ここを目指して100メートル以上,下っていきます.







下っていく途中にあるこの大きな壺は庭園のなごりでしょうか.

不思議な状態で飾られています.



岩壁の形もユニークですね.

なんとなく座ってくつろぐ気にはなれないベンチdown
滝を見物するために置かれているようです.




流れと同じ目線に降りてくると景色の見え方が全然違います.



この流れは,なんと不思議な岩の間に消えていきました.

これも自然なのか?

何となく奇岩風にしているようにも感じたのですが・・・・alienquestion






いたるところに人工的な雰囲気が残っているので,もし自然のままでなければ,どんな難工事をしたのか・・・そう考えるだけで圧倒されます.




upこの道もわざわざくり抜いて通路にしたと思われます.

もしかしてものすごく柔らかい石なのかな.

それにしても教皇の力ってすごい,ということだと思います.



グレゴリウス荘1

2010-11-23 | イタリア庭園紀行
世界遺産,エステ荘を見学した後は是非足を伸ばしてグレゴリウス荘をみてほしいと思います.

場所はエステ荘と同じくローマのテルミニ駅から地下鉄B線でPontte Mammolo駅下車(1ユーロ),COTRAL社のブルーのバスに乗って約1時間,終点tevoliのひとつ手前ラルゴ・ナツオーニ・ウニテLargo Nazioni Unite下車(2ユーロ).

バス停近くの観光案内所のお姉さんが
「エステ荘もいいけど,ここもオススメよ」
と,勧めてくれた庭園です.

ティボリの街をぶらぶら歩くこと15分くらいでしょうか.

何気なくこのような入り口が現れます.



一歩中に入ると,ものすごくとまどうのではないでしょうか.

何故って,この庭園の規模が想像できないので,どのくらいの時間で回れるのか予定が立てられないのと,いきなりのこの景色で,庭,というよりハイキング!?といった気持ちになるからです.

対岸の山の上の建物あたりが出口らしいということがわかると,そこにたどり着けなかった場合どうなってしまうのか,とっても不安になりましたnose4





庭園の案内図も,ハイキングコースと同じですalienase2



ここは19世紀の庭園です.

ここはもともと古代ローマ時代の別荘があった場所だそうですが,1826年の大洪水で破壊されてしまったそうです.

そこを教皇レオーネ12世に引き続き,グレゴリオ16世によって再建された庭園です.

広大な庭にアニエーネ川が流れ,巨大な滝が流れています.

もはや公園,というべきスケールです.



ヤマメたちはエステ荘の帰りに急に立ち寄ったので,一時間から二時間程度しか時間がなかったのですが,せっかく見るからには出来るだけ頑張ろう,ということで青い道順を基本にすることにしました.



高低差は覚悟の上です.

階段どれだけ出てくるのかなぁ~

とにかく,登って,下って・・・の繰り返しです.




対岸の建物はいつまでたってもなかなか近くなりません.



とりあえず,案内図の一番上の青い線を左斜めにたどっていき,一番左端にある巨大な滝を見に行きました.



人工のトンネルから流れ出てくる水.



自然のものではなく,トンネルの出口から流れ出るところまで,すべて人工的に手が加えられているのがわかります.



この人工滝は高さ160メートルもあるそうですyellow25symbol5

人工・・・・ですよ.

この庭園そのものが自然の地形を生かしつつ,かなり人工的な雰囲気をぷんぷんさせているのですが,19世紀にこの規模で,どうやって作ったんでしょう??

まだまだ続く・・・