やまめの庭つくり

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

2010年

2010-12-31 | ノンジャンル
あと1時間ちょっとで2010年が終わります.

今年を振り返ると,新しいことを始め,新しい人間関係を築き,初めての経験をし・・・・

結構頑張った気がします.

造園の世界にさらに足を深く踏み込み,自分の中のイメージが鮮明になりつつある気もします.

来年も再来年もこのまま進化していきたいと思っています.

家族のことでいえば胃の痛いことも多かったのですが,なんと大晦日の今日,初めてのyadoroku氏とふたりだけの忘年会となりました.

う~ん,これも初めての経験のひとつですね.

まだこんな日はこないと思っていたのですが,自分が思うより少しだけ早くやってくるものなのかも知れません.

まぁ,色々と変化していくものですが,健康で前向きに楽しく過ごせるように来年も頑張ってみようと思います.

今年一年ブログを見に来てくださった皆様,ありがとうございました.

これからもよろしくお願いします.




upウサギゴケ



ドミニク・ペロー

2010-12-27 | 造園
去る26日に師匠と東京オペラシティアートギャラリーで開催されていた「ドミニク・ペロー ~都市というランドスケープ~」展に行ってきました.

正直,ドミニク・ペローの名を知りませんでしたが,パンフレットの写真に惹かれました.


会場では,これまでの建築作品のビデオ映像と彼が好んで使用する金属メッシュの壁,1/100の図面と,数々のコンペやプロジェクトのために作成した模型や写真・スケッチが展示してありました.

ドミニク・ペローは,フランスの建築家で,80年代後半にフランス国立図書館の国際コンペティションを36歳の若さで勝ち取ったことにより世界中から注目されるようになった人だそうです.

設計過程では恐ろしくシンプルなスケッチとそのまま立体にしたような簡素な模型,そこから詳細な検討に入っていることがつながりとしてわかりやすく展示されていました.

メッシュ状の金属板をぐるぐるっと筒状にしてのばしたものがほぼそのまま橋の形になったり,マユのようなものでビルそのものを被ってみたり・・・・

大きなでこぼこスポンジを向かい合わせにたてて,ツインタワーに見立てたり.

かなりユニークなデザインでした.

実際に施工するのは大変そうだなぁ.
建築の中にいたら,実際に外から見たら,不思議な気持ちになりそう~.

こんな形の建築物が世界に散らばっているのかと思うと,いつか見に行ってみたいなぁと思います.

さらに会場を奥に進んでいくと,ドミニク・ペローが11のテーマについてインタビューに答えている映像が流れていました.

彼の作品の特徴は,新しい建築をいかに文化的・地理的な背景と結びつけ,現在進行形の歴史の一部とするか,という視点・・・・・・だそうです.

これだけだと抽象的でよくわからないのですが,そのインタビューの中で話していたことを断片的に書いてみると・・・

真実とは教えて見つかるものではなく,打ち立てるもの.

大地への意識,地理的・歴史的関係性を導入する.住んでいるのだから.

小さな建築行為⇔取り巻く環境との共鳴がある.

敷地との対話は文学的な関係.内的なもので,自由に想像する.コンセプト,テーマを考える.
部分⇔全体の関係は自律性が相関している.

未来に与えられ,付与されるであろう瞬間~建築家は「未完成」を受け入れる.

オブジェクトは密度,実体にすぎない.ヴォイド→公共空間が大切,万人に感じられる.

建築で「床」は大地の象徴.開かれた空間.

歴史を再発見,再解釈し,文化や知識を再評価する.

評価されていないものを再評価する.評価されているものはさらに再評価する.量より質が大切.離れているものがひとつになり,既存の質から新たな質を生み出す.


映像の中で彼が語っていたことは,こうして抜き出すとかなり抽象的です.

ただ,やまめにとっては23日に師匠が小田原で語っていたことといつのまにか,シンクロしていました.

土地の歴史,文化を再評価し,新しい質を生み出す.

大地の地理的,歴史的関係性を意識し,全体の空間の多様性や開放性を関連づける.

そして,いずれ「時」が仕上げをしてくれる部分を残し,造園家は「未完成」を受け入れる....


建築家と造園家は似ているのかも知れませんね.



うづもれた景色

2010-12-24 | 造園
23日にやまめの師匠が小田原市役所にて

~史跡と緑の共生を目指して~
「小田原城址の公園の植栽を考える」

というテーマで講演を行いました.

小田原市長のブログ(http://blog.katoken.info/)に,市長さんの感想が書かれています.

80分の予定が90分を優に超え,椿山荘や三渓園での事例を紹介した後,具体的な小田原城址公園内の景色について造園的な見地からの説明がなされました.

公園,緑云々の前に,お城というスケールの大きな空間であること,明治の廃城の危機から100年あまり,歴史という時の積み重ねにより生まれる風格を備えた場所であることの特異性を活かすことが必要であると何度も繰り返し述べられていました.

樹木が果たす役割も,時の重みや景色の風格を醸し出すとともに,マンションやアンテナなど近代的で興ざめな外界を遮蔽したり,訪れる人たちに緑陰や癒しの景色を提供したりと,普通の庭木とは違ったものが出てきます.

スライドで紹介された小田原城址公園の様々な場所は,市民の皆さんにはすぐにピンとくるところばかりだったと思うのですが,たぶん,師匠が指摘したような遠くに見えるものを隠す,よりよく見せる,気づかせる・・・そんな目で見たことは一度もなかったのではないかと思います.

ここから見たらこんな素晴らしいものが見える,この空間が空いたら素敵なものが現れる,このじゃまなものがないとより際だってよく見える,実はこれは素晴らしくいいものだ・・・等々,まさしく宝を持っているけどどうやって磨いて行ったらいいかというお話だったと思います.

歴史の感じられる景色には風情があり,それを確立するために重要な役割を果たしているのが樹木や石垣なんだそうです.

樹木の根が水を吸い,大地の気(き)を幹に登らせ,枝から発散して気(け)が拡散していくんだそうです.

たくさんの樹木があるところでは混沌とした気(け)の世界に樹木の幹が体内にぎゅーーーっと勢いよく気(き)をためて引き締めているわけです.

そうすると,石はその質量で拡散している気(け)を押さえている,といった感覚なのでしょうか?

でも,ただ無造作に転がっている石やぼさぼさに自然な状態になっている樹木は拡散するだけで引き締めることはなかなか出来ないんですね.

うづもれている気(け)の流れを感じ,造園家がコントロールして人が「気持ちいいなぁ・・・」と感じられる空間を創造することができるんじゃないかなと思います.

その場所,景色,建物にとって,じゃまなものは何か,足りないものは何か,造園家は常にそういう目で見るようです.

師匠の見ている世界が少しでも現実のものになっていったらいいのになぁ・・・

風情のある小田原城址を見たいなぁと思いますkirakira2



オブツーサ

2010-12-24 | 植物
昨日アップしたゼラニウムの品種ですが,ひょっとしたらゼラニウム‘ペパーミント’というものかもしれません.

産毛に覆われたビロードのような葉,と表現されているものが多かったので・・・

大きく成長したらはっきりわかると思いますので,楽しみに見守りたいと思います.


さて,母校のS先生にもらったオブツーサなんですが・・・

ずっとリビングの窓辺で育てていたところ,もらった当初はミニミニ大根かというくらい立派だった根もいつの間にかなくなり,ハイドロではやはり難しいと判断したので,観葉植物用培養土に植え替えてみました.

まったく適期というものは無視,です.



しぼんで枯れた根down

また伸びてくるのでしょうか・・・



そして,学校の温室で元気に成長していたことを思い出し,外でビニールをかけて見ましたが,無謀なんでしょうか?

冬は休眠期ということですが,じゃあ水は全くいらないのか,外に出しておいたら5℃くらいまでの耐寒性らしいので,死んでしまうのか????



このビニールの中は湿度がこもっているけれど,休眠期にこんなことしたら腐ってしまうのか????

あぁ,わからないことだらけですyellow22ase2

とてもきれいな多肉なんですが,その分上の窓のあたりがしぼみ出すと心のダメージも大きいことが最近わかりました.



挿し木

2010-12-22 | 植物
ゼラニウムの挿し木をしてみました.

この時期ですが,とても興味があったのでダメもとです.

そしたらどうやら無事ついたような気がします.

つかんで軽く動かしてもどっしり根がはった感じ.

このゼラニウム,なんていう名前なんだろう?

分厚くて毛がびっしり生えていて手触りはビロードのよう・・・heart

春に大きくなるといいなぁ~