一昨日、恩師が急逝してから、ちょうど10年が経ちました。
亡くなられたのが2014年4月26日。
その翌日の27日、ご家族の方(同業者)から「今日ならゆっくりお別れができるから…」と言われ、泣きながら自転車をこぎ、ご自宅を訪れたことを覚えています。
(そんなときですら、自転車で走ったんだ…と我ながら呆れますが笑)
この10年、いろんなことがありました。
民法の債権法は大きく変わりました。
親族法も相続法も、物権法も変わりましたし、担保法も変わろうとしています。
コロナ禍があり、社会のあり方、大学では、授業や会議のあり方が大きく変わりました。人の意識も変わった気がします。
そして、この10年、プライベートでも、大きな変化がありました。
当時、高校生だった息子は成人し、大学・大学院を経て、今は、コントラバス奏者として活動しています。
私自身も、障がい学生支援室長や学部長を経験し、「誰アク」プロジェクトを立ち上げるに至りました。
恩師が元気だった頃、私はよく学会や研究会の合間や帰り道、溜まっていた話を恩師に「一気に」話していましたが(今考えると、ホントに迷惑な話です)、今、もし恩師に会えたら、話したいことがありすぎて、1週間ぐらいぶっ通しで話しても足りないくらいでしょう。
今、話すとすれば、これからの過ごし方…でしょうか。
今日、また一つ年を重ねました。
家族と外食し、去年の夏に開催されたアカンサス音楽祭のチャイコフスキー・交響曲5番を聴きながらケーキを食べました。
親は80代半ば、息子は「アラサー」、自分自身は「アラ還」…この先の10年は、良くも悪くも、今まで以上の「変化」があるでしょう。
その「変化」から目を背けず、「今なすべきこと」を見誤らず、
けれど、これまで通り、日々を楽しく、愉快に過ごしたいと思います。
次に恩師に会うのがいつになるか分かりませんが、その時まで、面白い話をたくさん貯めておかなければ…ね。