学さるく 長崎の「秋の薬膳」（詳細）

学さるく　長崎の「秋の薬膳」は11月14日開催されました。
今回は写真付きで全ての料理を紹介します。

講師の手嶋敏子（開生薬局）の陰陽五行・・・の説明の後、料理をおいしく頂きました。　

・陰陽五行


　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　陰陽五行解説

　　　　　　


　　　　　　
　　　　　　　　　　


　　　
　　　　　　　桃林　溝田料理長　紹介


・メニューは次の通りです。

            

・料理詳細

 
１．（メイシュウシャオディエバヌ）

　　　六種冷菜盛り合わせ。これから出されるお料理を期待させる爽やかな前菜です。

　　　　・甲イカの生姜ソース：イカ（鹹平、肝腎）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　生姜（辛温、脾・胃）　

　　　　・赤カブの酢の物：赤カブ（辛甘・苦・平、肺・胃）　
　　　　　　　　　　　　　　　　酢（酸・温、肝）

　　　　・叉焼（チャーシュー）焼豚：　豚肉（甘平、脾・胃・腎）

　　　　・湯葉のきのこともやしの捲き物：湯葉（甘平、脾胃・肺）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　きのこ（しめじ）（辛涼、胃腸）　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ピーマン（甘微温、脾胃・肺）

　　　　・クラゲの和合物：　クラゲ（鹹平、肝腎）

　　　　・海老のマスタードソース：　海老（甘温（鹹）、肝・腎）　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マスタードソース（辛温、肺・肝）

　　　　
　　　　　　

２．香菇燉地鶏（シャンクウドンディチー）

　　　　地鶏の蒸しスープ（地鶏：天草大王　白菜：辻田白菜）

　　　　　・なまこ：辛涼、胃腸

　　　　　・どんこ椎茸：辛涼・平、肝・胃

　　　　　・木クラゲ：甘平、胃・大腸

　　　　　・山芋：甘平、脾・肺・腎

　　　　　・白菜：甘平、脾胃・肺

　　　　　・地鶏：甘温、脾・胃、温中益気

　　体のほてりを鎮めて、腸を元気にすることで抵抗力を高める一品です。

　　　　　　


３．（マァリンドウンシァレン）

　　　　　じゃが芋と海老のチリソース　オーブン焼き

　　　　　　・海老：甘温、肺・腎、補腎壮陽

　　　　　　・じゃが芋：甘平、脾胃
　
　　　　　　・チリソース：辛温、肺・大腸

　　　　肺、皮膚など呼吸器系の力をつける一品です。


　　　　　　



４．西式牛排肉（シーシィニュパイロウ）

　　　　
　　　　黒毛和牛の洋風ソースかけ

　　　　　・牛肉：　甘温、脾・胃

　　　　　・エリンギ：甘平、肺・脾　

　　　　　・ターツァイ：甘寒、肺・脾　

　　　　ステーキで胃腸の力をつけ、食物繊維の多いターツァイ、エリンギなどで晩秋の乾燥しやすい
　　　　寒い季節に良い一品です。


　　　　　　



５．燉蛋魚舌サ（ドンタンユイチコン）

　　　　　茶碗蒸しのコラーゲンたっぷりフカヒレの餡かけ

　　　　　　・フカヒレ：甘平、腎・胃、益気開胃、コンドロイチン硫酸を含む。

　　　　　　・カニ：鹹寒、肝・腎、補気補髄

　　　　　　・たまご：甘平、肺・心・脾・胃・腎

　　　　　フカヒレが入ってコラーゲンたっぷり、余分のほてりを生まずに、五臓を養って抵抗力をつけ体調を整える一品です。



　　　　　　


６．鍋巴炒扇貝（ゴーバァーチャオシャンペイ）

　　　　木の実と帆立貝のＸＯ醤炒め　おこげ盛り

　　　　　　・帆立貝：鹹平

　　　　　　・銀杏：甘平、肝腎

　　　　　　・松の実：甘微温、肝・肺・大腸

　　　　　　・クワイ：苦（甘）微寒

　　　　　　・クコ：甘平、肝腎

　　　　　　・おこげ（米）：甘平、脾胃

　　　　　　・キングベル（パプリカ）：甘微温、脾胃・肺

　　　　　　・XO醤：辛温、肺・大腸


　　　　　秋の木の実と帆立貝をXOジャンで炒めて色取り良く盛り合わせています。乾燥を防いで皮膚・粘膜・兆にも
　　　　　潤いを保たせる旬を生かした一品です。


　　　　　　


７．清蒸方頭魚（チンジョンファントウユイ）

　　　　　甘鯛の中華風蒸しもの

　　　　　　・甘鯛：甘平、脾胃

　　　　　　・大葱：辛温、肺・胃

　　　　　　・コリアンダー（香菜）：辛温、発散作用

　　　　　　・生姜：辛温、脾・胃

　　　　　甘鯛は食べやすい白身魚で胃腸の働きを強くして貧血・美肌効果があります。ネギ、香菜、生姜がおだやか
　　　　　に体を温めて皮膚粘膜に力をつけます。


　　　　　　



８．大棗百合泡（ダァジャオパイフォパオ）

　　　　　百合根となつめのお粥

　　　　　　・百合根：甘平、心肺・・・潤肺止咳、清心安神

　　　　　　・なつめ：甘温、脾胃・・・精神安定、補血

　　　　　　・赤米：甘温、脾胃・・・補中益気

 　　　　赤米を使って体を温め、百合根、なつめで精神安定させます。胃腸にも良く美味しく元気になる一品です。　



　　　　　　



９．鮮果嘴梨凍（センクォジェイリイドン）


　　　　季節のフルーツと洋梨プリンの盛り合わせ

　　　　　・ラフランス（洋梨）：甘微酸・涼、肺胃

　　　　　・さつま芋の飴炊き：イモ（甘平、脾胃）　健脾益気

　　　　　・ブドウ：甘酸平、肝腎　健脾、補陰

　　　　　・パイナップル：甘涼、健脾

　　　　乾燥した秋～冬にかけてさわやかに潤す作用のフルーツでバランスをとっています。
　　　　旬のさつまいもは胃腸の元気をつけて便秘にも効果があります。



　　　　　　





次回の　学さるく　長崎の「初夏の薬膳」をお楽しみに！！

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