介護サービスほっと通信

「暖か介護でほっと一息」をモットーにしています。日々の仕事の中から感じたことなどを発信していきたいと思います。

「利用者のために」の勘違い

2007年10月26日 19時35分38秒 | 介護サービス
「利用者のために」という文言がついたときには「法令の範囲内において最大限の支援をする」ということになるとともに、「法令でカバーできない部分」については、法令の及ばない方策=他の制度や他の支援の導入を検討していくということだ。

先日市役所から一通のFAXが届いた。内容は「同居家族がいる場合の生活援助の算定について、及び通院・院内介助について」というもので、書かれていた内容は極当たり前のルールでどこも変わっていないものだ。何でこんな当たり前のことを改めて通知したのかと尋ねたところ、

先週の金曜日に開催された地域ケアまね連絡会の中で、市役所の一職員が、た地区の連絡会の中で保険者の担当者が話したことを伝達した(それもその職員が「大切なことなのでみんな知っていたほうがいいと思って」という独断)のだが、伝達した内容は担当者が話したことを性格に伝達したのではなく、自分自身の考えやpolicyまで「しっかり」加えた伝達を下したらしい(というのも私はこの連絡会に欠席していたのであくまで伝達)。

1.家族が就労等によって「日中独居」になっている場合には「独居」とみなして生活援助を算定してもいい。

2.通院介助・院内介助についてはその要した時間の全てを算定することができる。

これじゃあ大問題になるわけだ。
当事者がなぜそんな説明をしたのかと上司に聞かれたところ、「利用者のためになると思って」

シンジラレナ~イ! ←これは昨年の流行語だと思ったけど、まだ使えるとは…

うっかり、とか些細な勘違いでは済まされない。発信源は行政の職員だ。となると発言は行政の代表した発言になる。ましてや連絡会の中で「行政側から」としての発言なのだからそれは行政(保険者)の見解を伝えていることになる。したがって今回のような発言をしたということは、市として「家族が就労していて日中独居になる場合には生活援助を算定して良い」と言うことにしかならない。

この発言を信じて生活援助を算定した結果、不適正ということで返還を求められた場合、一対誰が責任を追わなければいけないのか。当然に事業所が責任を負うことになる。

となると、結果として「利用者のために」と思って行った行動が、逆に利用者の足を引っ張ることにしかならない。

この担当者、これでちったあ懲りてくれただろうか。

これまでも1人で先走って、かなり危ない目にあっているはずなんだけど、こういうタイプの人って懲りないんだよな~。

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4 コメント

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Unknown (BOB)
2007-10-28 14:49:04
すごい発言ですね。
こんなローカルルールはめったに聞くことは出来ないでしょう。老企第36号通知に真っ向から反発してのものじゃないですか。

まあ・・・
これ以上何もいえない状況です・・・
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おもしろいでしょ~ (兼任CM)
2007-10-29 09:05:12
BOBさん、巣後でしょう。面白いでしょう~。

今は完全に部外者になっています。ですからことの推移を客観的に「観察」しています。

市内の情勢としては「また言ったの~~」という感じ(最も早々に保険者が発言を全否定して、見解を示した=私ともう1人のしっかりしたケアマネがそうしたほうがいいと忠告したため)に落ち着いています。
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何時も向いに (kaigoken)
2007-10-29 17:22:58
BOB さん、お久しぶりです。
兼任 さん、
私はケアマネ相談会などでは、行政担当者・ケアマネジメントリーダーの向かい側に座るようにしています。
間違いはその場で指摘しますので、嫌でしょうね。

それにしても面白い職員ですね。
高岡にも良く似たのがいますが、こちらはガチン・ガチンです。
その方との対決が面白いんですよ・・・。
楽しんでいます。
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二上さん、お久しぶりです。 (兼任CM)
2007-10-29 20:27:33
私も普段は正面に座っています。

いや、自分に直結してこなければ「面白い」で住むんですけど、尻拭いも含めて自分に直結してくるとなると面白がってばっかりはいられませんわ。

今度この人が事務局の一員になっている研修会を行うんですけど、この人抜きで打合せして進めていきます。そうせんと話が進まない!
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