すごいタイトルですよね。日米地獄へ抱きつかれ経済だなんて!
他の投資本とはちがって挑戦的なタイトルです。
実際は、タイトルとは裏腹に日本は米国のふみ台にされているような気がしますが。
内容は、いまさら説明するまでもないですね。いつもの副島節です。
相変わらずです。
日米 地獄へ道連れ経済 | |
副島隆彦 | |
祥伝社 |
どん底は2012年とあります。
2011年でも2013年でもいいのに2012年としているのはマヤ歴とのシンクロを埋め込ませようということかな。
2012年の根拠は引用しますと、「ドル、株価、債券の3つともがめでたく暴落するとアメリカ合衆国の信用は地におちる。アメリカ合衆国は、あと2年で(すなわち2012年中に)世界覇権国の地位から滑り落ちる」とここで2012年が言及されるのです。ここだけです。それもあとがきで、です(笑)。
多さっぱすぎじゃね?!
別のページに「アメリカ破産への道」という箇所があります。
ここは参考になりました。
住宅市場がキーになるそうです。
逆にいえば、ここがおかしくならなければドミノのひと押しが来ないわけだから、ここだけみていればよいともいえますね。
ここは私も、同感です。
いまだに銀行は米国でつぶれまくってます。
住宅の差し押さえも多く、雇用の回復も日本並みに進んでいません。
リーマンショック直後、米国でもっとも売れていたのが拳銃とそれから弾薬だそうです。
今は金と銀だけど。
さて、副島氏の本を今までいろいろ読んできてやっと気づいたことがあります。
それは、読み方です。字面をそのまま、読んで投資したら失敗します。
1ドルいくらとか、極端な動きに言及しているときは、その論のプロセスだけを読んで、決して結果を信じてはいけないということです。
かならず、最初に○○がおこって○○がおこる、という具合にトリガーが紹介されてます。
副島氏の才能はいままでそのトリガーを見抜いてきたことにあります。本質っていうのかな。
氏が「私の予言はあたる」というのはそこのところですからね。投資のレコメンデーションではありません。
それにしても、サブプライムからリーマン崩壊までかなり時間はありました。
いま、あわてて突っ込むことはありません。
そう簡単に悪の帝国(アメリカ)はつぶれないし、ユーロも紙屑にはなりません。日本の国債が暴落しないのと同程度には。
数値以外の項目ではおそらく6割くらいはこの本の通りなのかなって気はします。
お勧めです。
そういえば、月曜日、マヤ歴で世界人類が滅亡なんてくだらないバカ番組やってましたね。
制作側としてはどういう視点なんだろう?あの下劣さ!
この時間に家でテレビみているお前らは最低のカスだから、ありがたがってこんなクソ番組でも見とけ!
ということでしょうかね。
よくスポンサーもつくよね。