デジカメを初めて買った時から,延々と続いている「赤サビコレクション」です。
たぶん,その6回目。今回のコレクションの中にも,近日中に消えていく
運命のものがいくつかありそうです。最初の赤い靴のあるのは,閉園した豊島園の
塀です。これは確実にその消える仲間のひとつですね。
デジカメを初めて買った時から,延々と続いている「赤サビコレクション」です。
たぶん,その6回目。今回のコレクションの中にも,近日中に消えていく
運命のものがいくつかありそうです。最初の赤い靴のあるのは,閉園した豊島園の
塀です。これは確実にその消える仲間のひとつですね。
マスク地蔵がいつの間にか傘地蔵になってました。
壊れた傘が捨てられているのではないみたい。
これは,雨降りの時に傘を持たなかった人を
助けるため用かな?
馬をひろった
あきかんをひろって
ブローチをひろって
川がながれてきたので
川もひろった
ほしいものが
ほしいというのは癖になりそうでいい
すこしよけい
空が
空じゅう
晴れた日はよくたまる
ポケットのなかの
川のなかで
ぷかぷか
馬と
あきかんと
ブローチが
ういている
H10.11.7
(詩学・新人)
水面に顔を出す
あたり一面水である
みわたすかぎり
つぎつぎに
水面に顔を出した人
が浮かんでいる
おそらく みな
水面下では足を動かしているのだろうが
水はたいらかなままでいる
名もない
鳥が
よこぎっていく
水の生起が
その場処を充たす
〈今晩は〉
全員が上を見上げる
まんてんの星がある
R2.9.13
闇から
手足がのびる
闇は黙ってみている
静謐の中で
闇の物語はつゞく
たったひとつの
闇から派生する
群舞する
数えきれない
羊たち
と書きつける
その場所にとどまり
眠りたくない指先から
闇は闇に
つながれ
つながり
やがて
闇はくれていくのだ
忘れないで
今日も
朝を迎える
空がそっと
明るんでいく
闇もまた
光をつかみ
明るい方へと
明るんでいく
R2.9.12
最初があったね
それ以前の最初
を探そうと
階段をおりていく
毬のようなものをみつける
蹴ってみる
まだ階段は下へと続いている
階段をのぼってくる人もいる
みな一人ずつ
色とりどりの毬を持って
くるくるまわして
のぼっていく
最初の最初をみつけたらしい
顔がほんのりと
輝いている
底あたりで
すれ違うのは いい
ぽんと
毬があがる、
いつのまにか
階段をのぼっている自分を見ている
R2.9.11
停電したように
まっくらの夜になる
耳をすますと
手を離さないで
離さないで
離
さわ
さわ
さわ
さわ
月明かりに
ふたつの
空中ブランコが揺れる
R2.9.10