goo blog サービス終了のお知らせ 

KAGEブログ 光あるところに影がある

更新する気があるんだかないんだかレベルの更新頻度(笑)
時々は更新する予定。

アニメ『謎の彼女X』第1話について

2012-08-15 19:10:49 | 謎の彼女X
突如思い立って『謎の彼女X』全話のレビューをやる予定です。
放送もとっくに終わったというのに、なんでこのタイミングでとお思いでしょうが、放送してるかどうか等、どうでもいいのだ。
私がやりたくなったからやるのです(笑)
もうこのアニメにハマってる事は以前書きましたが。
放送時毎週欠かさず忘れず視聴、録画を最低2回は繰り返して観た上に、ニコニコ動画配信分も無料視聴期間に1回以上(多い時は3回)は観ていた作品なのです。
こんなに何度も観てた作品ってあまりないのよ(私は元々あんまり深夜アニメ観ないってのもあるが)
そして、今も時々見返してる中毒に近い状況な訳です。
Blu-rayも買っちゃったくらいだしさ!(主題歌がBD&DVDの特典CDってのも大きい理由だけど)
原作も刊行中のは揃えたし、ラノベ版まで購入したし、イベントにまで出かけてきた訳で。

今月はOAD付き単行本も発売するし、私の魔法仕掛けの日々はまだ終わっちゃいないぜって事で、あえて今回からレビュー・感想を書いていく次第です。
どういうペースになるかは不明。Blu-ray&DVD発売に合わせたタイミングがやっぱりいいかなとも思いますが、完全にマイペースでやっていくのでどうなるか不明です。

て事で、予備知識なしで観た視聴者の度肝を抜いた第1話から。

第1話「謎の彼女」(原作:単行本1巻第0話「謎の彼女X」)
脚本:赤尾でこ 絵コンテ:渡辺歩 演出:上田繁 作画監督:金子志津枝


普通の高校2年生・椿明のクラスに、謎めいた美少女・卜部美琴が転校してきた。
ある日、ふとしたきっかけで卜部の机に残っていた「よだれ」をなめた椿は、見知らぬ街で卜部と踊る夢を見る。
その後、原因不明の風邪で苦しむ椿のもとに、卜部が見舞いにやってきた。卜部が自分のよだれを椿になめさせた途端、体調は瞬く間に回復。驚く椿に、卜部は彼が「恋の病」にかかっているという。
(公式サイトより)

といった導入だった訳です。
私もアニメをきっかけにこの作品を知った1人ですが、一応放送前に原作を読みました(絵柄が好みだった事もあって)
当然原作読んだ段階で「凄え話だな」とはなったのですが、アニメになって動きが付くと更に強烈・・・w

いきなり椿くんの「この世にセックスというものがあると知った少年は」という独白から始まり、それだけで「これどういう作品?」となった人も多いであろう。エロが売りなのかなと勘違いした人もいるかもしれない。

椿くんの強烈なセリフはともかく、場面はオーソドックスな朝食シーン、登校シーン、学校内シーンと続く。

教室の場面、あらためて見返すと1話目からちゃんと丘さんが居ますね。(椿くんの左ななめ後ろの席)

学校のシーン、この作品のヒロイン、卜部美琴が転校生として現れる。
何か一言と言われて卜部は「よろしく」とのみ。

卜部役の吉谷彩子さん曰く、本当にこのシーンが生まれて初めてのアフレコ第1声だったそうです(東大イベント「謎の五月祭X」での発言から)
それ以前にドラマCDで卜部役は演じたけど、画のある状態でのアフレコはこれが初めてだったそうで。
そして、この卜部の声について1部の原作ファンや1部アニオタから「棒読み」、「聞いてられない」といった意見があった模様。
しかし吉谷さん自身は子役からデビューしてるキャリアの長い女優が本業の方であって、わざわざこういう喋り方になってるのは制作側の意図が大きかった様です。
実際、渡辺歩監督の発言で、
「アニメ的に成立したハマリのいい声か、ハマらない生っぽさがいいのかなと悩んだ部分ではあるんです。最終的には後者を選んだわけですね。」(「オトナアニメ」Vol.25 渡辺歩監督インタビューより)
とあるし(イベントでも同趣旨の発言有り)、Blu-ray&DVD1巻のオーディオコメンタリーでも吉谷さんが「感情込めない様に喋る様指導された」と発言されています。
興味を持ち、吉谷さんが過去に出演された作品も私はいくつか観たのですが、決して演技が下手などという事はないです。
勿論、声だけの演技は当然別の技術が必要というのはわかりますが、そんなに酷いとも棒だとも自分は思いませんでした。
私自身は1話目からさほど違和感なく(元々原作を読むのが遅く、自分の中で声のイメージが強くなかった事もありますが)、ごく自然に吉谷さんの卜部は受け入れられました。
ただ、初めてのアフレコでやや緊張してたり硬かった面は出てるかもしれません。
回を追うごとにそういった声は少なくなっていった様ですけど。
また普段アニメを見慣れていない者には所謂アニメ的演技が少し表現過多に思える部分もあるので、そういう面での意見の相違があったのではないかと考えています。
少なくとも1回目を観て、その後も見続けた人からは不満の声は少なかったのではないかと。
吉谷さんの声については一旦このくらいで。

作品パターンとしては物凄くオーソドックスで、転校生がやってきて主人公の隣の席になり、その転校生がちょっと変わったヤツだった、というモノなのですが。
その「変わってる部分」が多分この作品の斬新さになってた訳です。
卜部はこの頃はまだクラスメートを避け、同級生が一緒にお弁当食べようと誘ってきても「寝てるから邪魔しないで」と完全に交流を拒みます。
そして、突然授業中に大笑いをしたり(ここの笑い方は聴き直すと凄え良い!)、自然とクラスメートの方から避けられていってしまいます。
そんな状況の中、ある日偶然卜部が放課後まで突っ伏して寝ていたところを椿くんが発見。
椿くんは、起こした卜部の、普段は前髪に隠されて見られない素顔を見てびっくりします(可愛いからw)

ここまでも、それでも今まで見た事あるパターンからさほど外れていない展開。
メガネ取ったら美少女だったというのと展開的には同じですし、その美少女を見て主人公が一目惚れってのはラブコメ的にも王道パターンでしょう。
ところがこの作品が視聴者の度肝を抜くのはここからです(笑)
ヨダレをたらして寝てた卜部ですが、その机に残った卜部のヨダレを椿くんはうっかり舐めるのです(うっかりって!w)
もうここからは見た事ない展開が続きましたw
椿くんは卜部と奇妙な街で躍る夢を見て(BD&DVDのメニュー画面ではこの夢の街が動きます!一見の価値有り)、その後高熱を出して寝込みます。
何日も休んでる中、突如卜部がお見舞いにやってくるのでした。
卜部曰く「あたしのヨダレを舐めた後、何日もヨダレを吸収しなかったから禁断症状が出た」のだと。
もうここからはワケのわからん理論でしかないですが、これが自分には物凄く面白く感じて引き込まれたとこでしたw
だって、この作品SFでもファンタジーでもホラーでもないんですよ。途中まで卜部は宇宙人なんじゃないかと思ってた人もいるみたいですが(まあその方が納得するよなあw)
こんな事しておきながら、禁断症状の理由が「恋の病」だっていうんですよ!(超理論w)
そして実際に卜部のヨダレを再度舐めて椿くんの症状は改善するのです。

面白過ぎるだろう!

椿くんに向かって「あの時、私のこと好きになったんじゃない?」と聞いた卜部の表情が可愛い(BD&DVDでは実はTV放送版より少し柔らかい感じに修正されてます。でも初期は無愛想でキツイ感じのままで良かった気も)

そしてこの作品を脱落せずに(笑)見続けた人には毎度お馴染みとなる2人の日課がスタート。
帰り道、卜部は椿くんを待って、禁断症状が出ない様にヨダレを舐めさせるのですよ。

って、なんだよこの変態作品は!(私は大好きですけれども)

もうこの時点でダメな人はダメだったでしょうが(いやもっと前のシーンでもうダメかな)

そしてこの話はほぼ原作通りなのですが、唯一卜部の必殺技であるパンツ・ハサミがまだ登場しません(原作では0話から登場)
これはどうやら尺の都合で省いたらしく(イベント「謎の五月祭X」渡辺歩監督発言より)、そのくだりはアニメでは第2話に組み込まれました。
この話はまだ原作も連載前の読み切りで、ページ数も多いために全部を詰め込むのは無理だったみたいですね。
それでも一瞬、卜部のスカートがめくれてパンツに挟んだハサミが見えました。

ヨダレを舐める日課が何日か続いた後に、椿くんはまた夢を見ます。またあの街で卜部と躍る夢。
それをきっかけに自分の気持ちがハッキリした椿くんは意を決して卜部に自分の気持ちを伝えるのです。
「自分の彼女になってくれない?」と。
卜部からの返答は、
「だったら私に独創的なアプローチをして」という難題w

ところでこのセリフを言ってる卜部の瞳に夕日が映ってるのがいい演出ですよね。
あと原作者の植芝理一先生は、原作と違い、卜部の肩に椿くんが手をおいて、卜部が小首かしげてるのを見て「渡辺歩監督は自分より数倍ロマンチスト」だと思ったそうです(BD&DVD第1巻ブックレットより)

考えた椿くんの取った行動は、卜部の目の前でいつも持ってた片思いの女の子の写真を破いて捨てるというものでした。
もう過去の想い出なんかいらない、これからは卜部が自分の彼女なのだからと。
これだけだったら、高校生同士の可愛い恋愛ストーリーと思えなくもないのですが・・・・w

次の瞬間、卜部の口から大量のヨダレがw




だから面白過ぎるってば!w

「私、すっごい嬉しい事がおこると口からヨダレが大量にあふれでちゃうの」という事だったそうで!
なんだその体質はwwww
当然椿くんも疑問に思って、「なんで?」と問いかけますが、
卜部は「なんでって、私はそういう人だから」で終わりですw

「そういう人」じゃ仕方ない!(笑)

そしてまさかの
「椿くんって童貞?」質問であるwww
素直に童貞である事を椿くんが認めると、卜部も「良かった、あたしも処女なの」

もうこれどうしたらいいの、凄く面白いんですがwww

そして以前、授業中に大笑いした理由は誰かの声が聞こえて、「椿くんがあたしの生まれて初めてのセックスの相手となる男の子」だと言われたからだったと。

もう作品を最後まで観た人は2人の純愛もわかっちゃいるだろうけど、この段階ではほぼ観てる人全員が
新たな変態アニメの始まりだと思った事だろうよ!(そしてそれハズレでもないしw)

「今日から私は椿くんの彼女だよー!」と手を振る卜部。
それを眺めてる椿くんの
「僕に生まれて初めての彼女が出来た、名前を卜部美琴という」というセリフで第1話終了。
あらためて観たけどやっぱり何度観ても異常だなあwそして面白い。

エンディングはレギュラー女性陣のヨダレ寝顔。
この段階でショートカットの早川も出てますね、エンディング。アニメしか観てない人にはしばらく誰だかわからなかったのではと。

あと今見返すと1話のアイキャッチって原作テイストでごく普通ねー。



いつからおかしくなっていったんだっけなw

まあこんな感じでアニメの1話を観て私はがっちりハマってしまったのでした。


このレビュー・感想について、何故放送中に書かなかったかという疑問もあるでしょうが、元々アニメの感想を書く事に情熱があまりないというのと(たいして観てないし)、他の事を優先事項としていたからというのが大きい理由です。
しかしこの『謎の彼女X』に関しては回を重ねるごとに熱狂度は増していき、とりあげる雑誌などの少なさもあって、情報に対する欲求が強くなっていったのですね。
色々と『謎の彼女X』の感想書いてるブログも読ませて頂きました。ほとんどが絶賛してましたw
そうしてる内に自分も拙い文章ながら、作品を観て感じた事などを書いてみようかなと思い立った次第です。
あと今も見返してるからw

以前、『仮面ライダーダブル』の感想書いてた時は途中でやめちゃいましたが、あっちは1年放送する番組だったし、こっちは13話で、完結してる作品なので(2期があると嬉しいけど)何とか出来るかなと甘い考えを持ってるところですw

にしても1話目について書くだけで結構な労力使いましたけど、毎週複数の作品の感想書いてる人ってどういう生活してんの・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿