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『SSSS.GRIDMAN』全12話見終わりました。

2018-12-30 14:38:14 | 特撮
『SSSS.GRIDMAN』全12話を見終わりました。
私は勿論、『電光超人グリッドマン』をアニメ化という興味から見始めたわけですが、とても素晴らしい作品だったと感じています。
でなけりゃ久々にブログ書こうなどとは思わない。
つまり、語りたくて仕方ない作品だという事。
第1話視聴時点では興味深くはあっても、少し展開がかったるいかなと思っていましたが、回を追うごとに次の話が楽しみで仕方なくなり、『ウルトラマンR/B』や『仮面ライダージオウ』と共に毎週欠かさず観る作品となっていました。
惜しむらくは昨今の深夜アニメの悪しき慣習ともいうべき1クールだった事。
せめて2クールあれば、もっと六花と裕太のやり取りや、内海の鬱屈をもっと掘り下げられ、アカネの作り出す怪獣をもっと観られたかもしれないというのに。
しかし、そこは言っても仕方がない。
短かったからこそあそこまで、濃い作品になったとも言えるし。
私がこの作品の何処に最も惹かれたのか。
色々な要素はある。
身勝手ながらも、気持ちはわからなくもない他人を消す動機に自分の過去も少しだけオーバーラップしてしまうアカネ、清楚な見た目と芯の強さが素晴らしい六花、そのヒロイン2人のやり取り。
特撮オタクの面倒くささと悲哀を1人で背負ってくれた内海、記憶喪失ながらヒーローとしてずっと戦ってくれた裕太。
サムライキャリバーさんやボラーちゃんくん等、皆との会話が面白かった新世紀中学生の面々。
アカネに罵倒され続けながら、最後には怪獣から(怪獣のまま?)ヒーローへとなりアカネを救った、そして借りを返す礼儀を覚えたアンチくん。
作画やアングルなども特撮への愛も感じられて良かった。
いや、いちいち書いてるとキリがない。

最初の頃はアカネが消した人達は何らかで元に戻るのではないかと思ってた。
が、消された人間は二度と返ってこず、アカネを精神的に追い込む事ともなった。
本当にアカネを救う物語だったのだなと思う。

アレクシスの最期の悪役っぷりも見事だった。
特に11話、六花がアカネに「アカネは私の事どう思ってるの」と問いかけ、アカネが「あたしは…」と何か言おうとした瞬間、「どうでもいい話の最中に失礼するよ」と現れるあのシーン!
視聴者全員からきっと、「お前、そこで入ってくんなよ!」と邪魔者扱いされた事であろう。
そこできっと急激にラスボスの風格が現れたと思いますよ、ええ。
ネットラジオで六花の声優さんも「どうでもいい話ってなんだよ!」と怒っておられました(笑)

そして迎えた最終回、アクセスコードが「グリッドマン」、皆がアクセプターを腕に装着、全員(アンチくんも!)でアクセスフラッシュして現れたのが、真の姿となったグリッドマン!
て、そのデザイン、電光超人グリッドマンじゃん!
その姿のバックに流れる『電光超人グリッドマン』のOP「夢のヒーロー」!
いや、それダメだよ、反則だよ、燃えるに決まってんでしょそんなもの。
しかもオリジナル楽曲!『SSSS.GRIDMAN』OPシングルのカップリングとなってるカバーじゃなくて、紛れもなく『電光超人グリッドマン』のオリジナル主題歌!
話によれば雨宮監督がどうしても最後にオリジナルの「夢のヒーロー」を流したくて色々調整したのだとか。
そして、アレクシスとの死闘で力尽きたかに見えたグリッドマンは自分の本当の役目を思い出す。
『電光超人グリッドマン』でお馴染み(つーか、もう電光超人グリッドマンでしかない)壊れたコンピューターワールドの修復と、人の心を浄化させるフィクサービームを放つ。
バックに流れるのは『SSSS.GRIDMAN』OP「UNION」!
もう完全に特撮ヒーローだ、これ。

そして、アカネは救われ、別れの時。
アカネと六花の別れのシーン、もう余計な事は言わない。
本当に素晴らしかったです。
あの「私はアカネと一緒にいたい、どうかこの願いがずっと叶いませんように」というセリフ。
「これからまたずうっとドラえもんといっしょにくらさない」に匹敵する名セリフ。
「ずっと叶いませんように」のとこだけ六花の声が震えているのがまた切なさを加速させるのでした。
バックで流れてるのは『電光超人グリッドマン』ED「もっと君を知れば」のピアノインスト、泣かしに来すぎでしょう。それしかない選曲でもあるけど。

2人をそっと影で見てるだけの内海。
内海、いい奴だよお前は。
そしてグリッドマンと皆との別れ。
別れの場所がまた『電光超人グリッドマン』で、グリッドマンがいつも居た場所だよ…。
もう卑怯なほど原典リスペクト。というかこれはアニメではあっても間違いなく『電光超人グリッドマン』のエピソードであったのだ、きっと。
最後、実写になりアカネが目覚める。
そう、色々な考察されてるけど、このアニメはアカネが作り出したコンピューターワールド内だったんだと自分は思う。
だから自分の場所に帰ってきたアカネは実写なんだ。
でも、例え誰かが作った世界でも、そこにいる人間には自我があり、世界は続いていくのだ。
神様はそこにいちゃいけない。
きっとあの世界はアンチくんと二代目アノシラスが守ってくれるだろう。
そう思ってる。

本当に素敵な作品でした。
このエントリーのカテゴリはあえて「特撮」です!


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