KAGEブログ 光あるところに影がある

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『ルパン三世 カリオストロの城』が嫌い

2010-05-20 01:02:14 | マンガ・アニメ
今更書く事でもないのですが、一度書いておきたかったので。何故今かは自分でもよくわからないのですが、この前雑談の中で、好きな映画に『カリオストロの城』をあげる人がいたからかな。
すみません、タイトル通りの事です、好きな人には申し訳ないけど、あの映画許せない人間なんです私。
いや好きな人は好きな人で構わないので、どうかそこは誤解なき様に。単に自分が嫌いって事を言いたいだけです。
もうそれだけで気分悪い人もいるのかなあ、それはすみませんとしか言えないのですが。でも嫌い。
なんでわざわざ書くかと言えば、この映画を嫌いと言うと驚かれる事がままある事(もう慣れたけど)、それだけ好きで当たり前みたいに思われてる事、そしてそれがやっぱり気に入らない事、そういった事で一度書いておこうと思った次第。
つーか、普通好きな人がいたら嫌いな人がいても不思議ではないと思うのですが、何故か好きで当たり前と思ってる人が世の中にはいるらしい。一応断っておくと宮崎駿が嫌いとかそういう話でなく、『カリ城』が嫌いって話です(まあ宮崎駿も確かに大して好きじゃないけど
嫌いな理由はハッキリしていて、あんなもんルパンじゃねえって点ですね、やはり。
原作好きな人とかアニメのファーストシリーズ初期が好きな人には気持ちわかってもらえるのではないかと思うのですが、あれ程シリーズ世界観ブチ壊し、キャラクターイメージをブチ壊した作品もないのではないかと思ってる訳ですよ。
いや、そのギラギラしてたルパンは過去の話で、今は落ち着いちゃったみたいな言い訳を映画でしてる事はわかってます、それが尚更気に入らない。
あ、ここでなんですが、話の構成とか作画とか動きがいいとかそういった観点で評価してる人もいるとは思うんですが、私は純粋に内容が嫌いです。作画とか動きに関しては専門家が的確な評価してるのではないかと。
目的のためなら女でも背後から撃とうとするはずのルパンが、なんであんな小娘(クラリスね)助けるために一生懸命になるのか。
ハードボイルドのかけらもないし、次元と五右衛門も空気みたいなもんで、いなくても正直あまり問題ない。ルパン以上に不二子なんか、小悪魔っぽさゼロで、彼女まで小娘のために手助けしてあげる。不二子ってそんな女の子に優しい女でしたっけ。単に宮崎駿がやりたかった事を無理矢理ルパン一味にやらせただけじゃん。オリジナルでやれよ。
まあ、それは今更言っても仕方ない。あと、80年代にはやたらアニメージュやOUTといったアニメ雑誌が傑作扱いしたせいでなのもあるだろう。実際公開当事は大コケした映画なんだし。
とにかく何よりルパンが「いい人」なのが納得いかない訳ですよ、私。
だって、ルパンがカッコよかったのは「いい人」なんかじゃない、ダンディズムをかかえた新しいヒーローだったからなんですよ、少なくとも俺には。
「いい人」見たけりゃ他にいくらでもそんな作品あるだろって話な訳です。わざわざルパンを「いい人」に貶められてもなあ。
まあ世の中は「女好きの悪党で世界一の大泥棒」なんかより「追われてる女の子を必死で助けるいい人」が好きな人多いんでしょうけど。だからそれをルパンでやる必要がどこにある。
最後の銭形のとっつぁんのセリフも俺は感動なんか出来んぞ、聞いてて恥ずかしくて。「あなたの心です」って言われてもさ。誰がそんな恥ずかしい場面で感動出来るか。何度も書くけど、これのどこがルパンだ。
以前、ドラえもんの創作最終回同人誌を読んだ事について触れた事があるけど、あれと同じくらいな違和感ですよ。藤子F先生のファンならあの最終回、よく出来てるとは思っても、あれで感動なんか死んでも出来ないでしょ?少なくとも俺は出来なかったけど。
それと同じくらいのキャラクターへの違和感。そりゃ宮崎駿はこういうのやりたかったんだろうけど、だからルパンでやるなよ。東京ムービー作品なのに、ジブリコレクションからDVDが出てるのもなんだかな。そこは宮崎作品だからしょうがないとしても。
好意的に見られる点は、主題歌と銭形のとっつぁんがカッコいい警部として描かれてるとこくらいか。勝手に埼玉県警とかにされたりもしてっけど。他は何から何まで監督の好き勝手、キャラクターのイメージ守る気ゼロ。でも世間は「いい人」なら大好きな訳ね、ああハイハイ。なんか愚痴みたいになってきたw
前述した様にアニメに携わってる人や、動画に興味ある人はそういう視点から傑作扱いしてる場合もあると思う。それはそれでいいと思うのですが、内容に関しちゃルパンの駄作としか私は思ってません。あ、声優さんは皆よかったとは思うけど、肝心の内容が気に入らないからなあ。正直、劇場版1作目の『ルパンVS複製人間』の方が内容も絵柄も何倍も好き。宮崎ルパンは毒気がなさ過ぎて。(作画監督は大塚康生さんですけどというツッコミ来そうですが、彼が作ったキャラクターって意味で)
しかし、この映画好きな人に理由を言うと意外と納得する人もいるのです。納得しても好きな事は変わらないみたいだがw

好きな事について書くならともかく、嫌いなモノについて書く必要はないって考えもあったんだけど、この作品は好きな人も多いだろうし、今まで好意的な意見はたくさん読んだので、嫌いな人の意見も書いておいてもいいだろうと思って書きました。
これが「ルパン」作品でなかったらという事も考えない訳ではないけど、実際「ルパン」作品として出来上がっちゃってる訳だから、やっぱり好きにはなれない。


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49 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (フィアット)
2010-06-11 23:13:45
あなたの意見も分かるけどね、俺はわざわざ書き込んで欲しくなかった。
非常にムカつきます。
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Unknown (KAGE)
2010-06-15 18:01:49
>フィアットさん

不愉快なご気分にさせた事はお詫びします。申し訳ありません。冒頭で好きな方に文句がある訳ではないとは書いたのですが、自分の好きな作品をけなされたら普通は気分悪いですからね。すみませんでした。
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Unknown (やきえもん)
2010-06-27 01:19:00
はじめまして、やきえもんです。「KAGEブログ・光ある所に影がある」は、「藤子作品」のファンとして更新を楽しみにしています。

「ルパン三世 カリオストロの城」の記事は、誰に何と言われようが、書いて良かったと私は思います。「嫌いなら余計なことをするな!」はおかしいです。「ルパン三世」を研究している人なら、こういう意見もあるのだと、素直に参考にするべきではないでしょうか?

私にも「カリオストロの城」ではないのですが、嫌いなアニメがあります。気に入らない理由は大好きな原作のイメージとはかけ離れている癖に、なぜか人気があるからです。このアニメの話を持ちかけた人には「ファンなら誰しもがそのアニメが好きだと決め付けないで下さい…!!」と言いたくほど、感情的になります(もちろん向こうには悪気はないのでしょうが…)。
だから、ルパンファンの中には「カリオストロの城」を嫌う意見があっても良いと、私は思うのです。

しかし、安藤健二氏の「封印作品の憂鬱」の第2回を読んだ時は、とても複雑な気持ちになりました。私も日本テレビ版「ドラえもん」の復活を祈り続けるファンの一人なのですが、「もう放送して欲しくない」と言う藤子・F・不二雄先生の気持ちもよくわかるのです。

長文になって申し訳ありません。これからも「KAGEブログ・光ある所に影がある」の更新を楽しみにしています。
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Unknown (KAGE)
2010-06-27 01:43:02
>やきえもんさん

はじめまして。藤子作品ファン同士よろしくお願いしますm(__)m
このエントリーについて、書いてよかったとの御意見ありがとうございます。
私も少し乱暴な書き方があったかなと反省はあるんですが、内容については思ってた事を正直に書きました。好き嫌いはやはり人それぞれありますし、ましてやルパンシリーズの様にたくさん作品がありますと、好みに合わない作品もあると思います。
やきえもんさんが嫌いな作品がどの様な物かわからないですが、どんなに人気あっても自分は気に入らない作品はどうしてもありますよね、お気持ちはよくわかります。

また、当ブログを楽しみにして頂いてるとの事。
更新が亀の歩みで申し訳ありません^^;
しかし、そういった意見は記事を書くモチベーションも上がりますのでとても嬉しいです。
これからも宜しくお願いします。

日テレドラは私もかなり複雑な心境でありまして、もうF先生に許可を取る事は不可能な訳ですから、難しい問題ですね。
それでもやはり1度は世に出た作品ですから、普通に観られる様になってほしいと願ってます。
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Unknown (敗軽)
2010-06-30 23:05:32
はじめまして。私もカリオストロの城は大嫌いなので、貴方様のブログを拝読して、まさにいちいちおっしゃる通りで、スカッとしました。ありがとうございました。
別に作品として「ダメ」だと言っているわけではありません。ただ、好き・嫌いは生理的なものですから、嫌いなものは嫌いとしか言いようがありませんよね。
むしろ自分以外の意見を否定することこそ言論封殺だと思います。
これからも言いたいことは臆せず言って、がんばってください。
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Unknown (KAGE)
2010-07-02 22:16:50
>敗軽さん

初めまして。コメントありがとうございます。そうなんですよね、私も作品としてダメとは思ってないんですが、ルパンとして納得いかないので嫌いなんです。
実際、結構いると思うんですよ『カリオストロの城』嫌いな人。世間的に傑作扱いされてるせいで、あんまり言えないだけなんじゃないかなと思うんですが。
ハイ、これからも自分の意見を書いていきます。これからも宜しくお願いします。
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Unknown (やきえもん)
2010-07-05 00:01:58
お返事ありがとうございます。

そういえば皆さんの意見を聞いて、「エスパー魔美」の「くたばれ評論家」の回を思い出しました。我々は批評する権利もあれば、それに文句を言う権利もあるんですね。藤子・F・不二雄先生はやはり、素晴らしい方です。

これから先の人生も、挫ける(私の場合は「カッとなる」と言った方が正しいかな)ことが度々あるはずですが、その時はF先生のメッセージを心の支えにしたいと思います。
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Unknown (KAGE)
2010-07-06 10:38:39
>やきえもんさん

「くたばれ評論家」は本当にいい話ですね。あのエピソードのパパのセリフは間違いなくF先生の本音だと思います。
私も好き嫌いが多い人間なので、反省も日々あるのですが、でも意見は意見として書いていいかなと思ってもいます。
しかし、読者にわかりやすくメッセージを漫画の中で伝えるF先生は本当に凄い人だったと思います。
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Unknown (金時)
2012-11-13 12:08:29
読ませていただきましたが、共感できるとこもあります。
駿さんは五エ門や不二子が特に嫌いでルパン達にいいイメージを持っていません。だったら
ルパンに参加するなというのが自分の意見です
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Unknown (KAGE)
2012-11-14 19:19:13
>金時さん

コメントありがとうございます。
宮崎さんは監督として才能あるとは思うのですが、原作有りの作品を手がけた場合、原作に愛情がない事が露呈しちゃうのですよね。それで無理矢理自分のフィールドの作品にするという感じです。
その中でもルパンは宮崎駿監督と合わない作品だったんだろうなあと思っています。
ゲストヒロインがメインという悪しき前例も作ってしまった作品ですからねえ。
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