Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

韓国車のカタログ紹介④Hyundai Avante Hybrid

2009年09月29日 | カタログ紹介


 2009年7月、ヒュンダイは韓国車初のハイブリッド車を発売した。「アバンテLPiハイブリッド」は現代車が3年7カ月間・2508億ウォン(約190億円)を投じて開発した‘世界初’のLPi(LPG)ハイブリッドモデルだ。
  「アバンテLPiハイブリッド」は先端システムを通じて燃費を改善したほか、低炭素クリーン燃料のLPGを使用した、世界で初めて‘超低排出ガス規制’を満たした車だ。
 同社幹部は「ヒュンダイは、アバンテLPiハイブリッドを通して世界最高水準の低炭素高効率環境車を提供するグローバル環境企業として飛躍するだろう」と語った。
  しかし、一部からは「なぜハイブリッド車をガソリンエンジンでなくLPiエンジンなのか」という声も出ている。
 ヒュンダイはLPiハイブリッド車を出した理由について
  ▽世界最高水準のLPiエンジン技術
  ▽ガソリンに比べてCO2排出量が少ないクリーン燃料
  ▽ガソリンに比べて安いLPG価格
  ▽国家エネルギー需給側面を考慮 
の4つを挙げた。 このうち環境・高効率というハイブリッド自動車本来の目的と重なるのは「CO2排出量が少ないクリーン燃料」だけだ。 さらに最近クリーンディーゼルエンジンの開発と排気ガス後処理技術が発展しており、LPGがクリーン燃料かという点についても論争がある。
 アバンテは、2006年に現行型にモデルチェンジした韓国のベストセラー車。日本車でいえばカローラか。リアはBMW3シリーズに似ていると思うが、全体的に良くまとまっている。韓国では、本当に数多くのアバンテを見るが、景色に溶け込んでいて厭味がない。


韓国車のカタログ紹介③Hyundai EQUUS

2009年09月27日 | カタログ紹介


 2009年3月、ヒュンダイは2代目エクウスを発表した。新型エクウスは、グローバルな高級ドライバーズサルーンとして開発された。エクウスのネーミングは韓国だけにとどめ、北米や欧州など主要市場向けには、『ジェネシスプレステージ』の車名で投入する。

 新型のボディサイズは全長5160×全幅1900×全高1495mm。レクサス『LS460L』(5150×1875×1475mm)を上回り、メルセデスベンツ『S550ロング』(5205×1870×1485mm)に迫る堂々の大きさだ。フロントグリルは大型のメッキ仕上げで押し出し感を強調。ヘッドランプやテールランプにはLEDを使用。 エンジンはジェネシスと共通で、3.8リットルV6(290ps)と4.6リットルV8(368ps)。シャシーもジェネシスと基本的に共通。(日本でいうクラウンマジェスタの位置づけか)安全装備では、第2世代のVSM(ビークルスタビリティマネジメント)、カメラを使用したレーンディパーチャーウォーニング、衝突前にシートベルトを引き込むプレセーフティなどが導入される。
 日本車と比べて遜色ないスタイル、品良く贅を凝らした内装。そして惜しみなく先進技術を注ぎ込んだ感のある新型エクウス。空港からソウル市内までの送迎なんかで乗ってみたいなぁ…

 


韓国車のカタログ紹介②Hyundai Genesis Coupe

2009年09月25日 | カタログ紹介


 ジェネシス・クーペは、ヒュンダイ初のラグジュアリーFRセダンであるジェネシスのクーペ・バージョン。インフィニティG37クーペ(日本名:日産 スカイライン・クーペ)をベンチマークに開発。同社はジェネシス・クーペについて“世界で もっとも手頃な価格の300hpオーバーのクーペ”という。 ボディサイズは全長4630mm、全幅1865mm、全高1385mmで、G37クーペより全幅が若干大きい。 ホイールベースは2820mmで、G37クーペより32mm長い。パワーユニットは2.0リッター直4ターボ(最高出力223hp/6000rpm、30.5kg -m/2000rpm).と、3.8リッターV6DOHC(310hp/6300rpm、36.8kg-m/4700rpm.の2種類を設定。3.8V6は可変吸気システムや低抵抗エグゾーストマニホールドなども採用。
  トランスミッションは、6M/Tと6A/Tを用意。0~100km/h加速は2.0直4ター ボが8.3秒、3.8V6は6.3秒という数値を達成。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアは5リンク。前後 重量配分はFRクーペの理想に近い55:45を実現し、スポーティかつ洗練されたハンドリングを手に入れた。オプションで、前後4ポットのブレンボ製高性能ブレーキシステムなどが用意される。 安全面では6個のエアバッグやアクティブヘッドレスト、EBD付きABS、ESPなどを標準装備する。
 韓国における価格は、2320万~3392万ウォン(約180万~263万円)となっている。
 2.0直4ターボは、昔のソアラ2.0/2.5ツインターボの様な位置づけか。
 リアの「380GT」エンブレムはベンチマークにしたスカイラインそっくりで、やや興ざめ。取り外して乗ったら? 

 (おまけ)
ソウル市内の玩具店で、ジェネシスクーペのペダルカーを発見。価格は40,000ウォンとやや高め。ちょっと惹かれましたが…

 

 


韓国車のカタログ紹介①Hyundai Sonata

2009年09月23日 | カタログ紹介


 2009年9月17日にデビューした新型ソナタは、ATがこれまでの4段から6段に変わり、燃費も12.8km/Lと向上するなど性能アップを図った。また、ドアのガラス窓の底辺を結ぶショルダーラインをできるだけ引き上げ、一方でルーフは後ろにいくほど下がるという、ベンツCLSやフォルクスワーゲンCCのような「4ドアクーペ」スタイルを採用しており、躍動的かつスポーティなボディとなっている。パノラマサンルーフを採用するなど、装備も華やかだ。関係者は、「ソナタの性格が、中産層を代表するファミリーセダンから、前席重視のスポーティセダンへと変わることを意味し得るため、メーカーとしてはリスクを背負うことになる。車の価格が引き上げられ、スタイルも大きく変わるため、新型ソナタの売れ行きが今後の韓国自動車市場を変える可能性もある」と語った。
 新型ソナタは、時代を巧みに捉えたスタイルで人気を集めるだろうと思われる。
 特に中国などでは好まれそうだ。


韓国・ソウルを訪ねて

2009年09月21日 | 取材レポート

 9月の連休を使って、韓国ソウルを訪ねました。 2泊3日の短い行程でしたが、韓国人記者Kimさんのサポートがなければ不可能の取材旅行でありました。 

◇空港到着、ソウル市内へ
 インチョン空港で待ち合わせ。Kimさんは、友人の愛車ヒュンダイ・グレンジャー2.7LPIでお出迎え。早速向かったのは国立中央博物館です。3階建ての新しい建物で、石器時代からの韓国の歴史を紹介しています。入場無料期間中にもかかわらず、人はまばらでした。Kimさんは5回訪ねたことがあるそうで、退屈な様子だったので早々に切り上げることとしました。駐車場は1時間半で2,000ウォン。都心ですが安いです。

◇カーディーラー訪問、夕食<1日目>
 夕方の交通渋滞に阻まれながらもディーラー巡りの開始です。私のホテルはソウル南西部の瑞草(ソチョ)区にあり、半径5km以内にレクサス、インフィニティ、日産等の輸入車のほか、国内メーカーのディーラーが軒を連ねています。このうち、レクサス、インフィニティ、日産、ヒュンダイの各店を訪ねました。
 レクサス店では、マイナーチェンジしたES350(日本未導入)が展示されており、カタログをゲット。セールスマンにHS250hとIS Fのカタログを進呈しましたが、両車とも韓国導入はないそうです。

 インフィニティでは、こちらも日本未導入のG37コンバーチブルが展示されていました。こちらもカタログゲット。他車種は、台湾版のカタログと同じような体裁でした。ソウルでは、多くのG35セダンを見かけました。韓国は乗用車といえば4ドアセダンが主流の「セダン王国」です。コンパクトカーやミニバン、エコカーの流行の兆しは見えません。

 日産店にはGT-Rの実車がありました。日産コリアのホームページにはカタログのpdfファイルが紹介されているので、紙版があるに違いないと思っていました。結果は、なし。翌日訪ねたほかの店にもありませんでした。残念…

 ヒュンダイでは、発売したてのニューソナタが展示されていました。現行のオーソドックスな3ボックススタイルから、流麗かつ躍動的なクーペスタイルに一新しました。全体のデザインは、実用に振ったベンツCLS風です。個人的には、かなりカッコイイ!!と思いました。

ソナタはじめ、ここ数年で韓国車のデザインは洗練されたと思います。デザインモチーフの多くはBMWでしょうか?日本車より伸びやかな印象です。Kimさんの話では、キアにアウディ出身のデザイナーが入ったとの事です。
 夕食は、Kimさん紹介の有名レストランでカルビを御馳走になりました。マシッタ(美味しかった)!


◇カーディーラー訪問<2日目>
 2日目は、朝から行き逃したディーラーを訪問しました。 メルセデスは、台湾同様Cクラスからハードカバーカタログです。新型Sクラスはまだハードカバーはなし。E,CLS,GLK,SLKをゲット。店の人の話によると、SLは昨年5台が売れたそうです。

 ベンツのある交差点は、向かってBMW,インフィニティのショウルームがあり、さらに歩くとフェラーリ、マセラティ、ランボルギーニ、フォード・リンカーン、VW、ミニがありました。
◇景福宮
 続いて、ソウルの有名な史跡である景福宮を訪ねました。北京の故宮博物院を少し小さくしたような感じですが、かなり広大な面積です。いい天気で、日・中・英語のガイドがあちこちで聞こえました。背後には、大統領府の青瓦台があります。

◇書店、百貨店、昼食
 次に、韓国最大級の書店である「教保文庫」に行き、車雑誌や関連本、鉄道関係の書籍を探しましたがあまりありませんでした。ですが、雰囲気はとても良く長時間いたいと思いました。次に、戦前は三越だった「新世界百貨店」を訪ねましたが、お目当てのミニカーはほとんどありませんでした。かつての日本の百貨店のように、将来のお客様につなげるよう玩具売り場の充実を望むところですが…

 昼食は石焼きビビンバを食し(安くて美味!!)、続いて市街地の清渓川の親水公園を歩き、東大門の玩具問屋を訪ねました。

◇似顔絵、漢江遊覧船、夕食 
 ソウルの中心を流れる漢江遊覧船に乗るため、63ビルのあるヨイドに向かいます。 遊覧船に乗る前に、Kimさんの友人が似顔絵書きをしていたので、書いてもらうことに。初めての経験で落ち着きませんでしたが、出来上がりを見て満足です。

 遊覧船に乗り1時間で終点の蚕室に着き、近くのトイザラスで買い物。韓国車のミニカーがたくさんありました。夕食はブルコギビビンバ。昼食の方が美味しかったかも。

◇まとめ
 そんなこんなで大忙しのソウル訪問でしたが、充実した取材ができました。荷物は10kgオーバー、いつものようにミニカーカタログ三昧、嗚呼、身軽でゆとりのある旅がしたいといつも思うのですが…
 Kimさん、カムサハムニダ、ト ベプケッスムニダ!!(ありがとう、またお会いしましょう)