Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

日本で売られていない車の紹介(アジア篇) その3

2005年07月24日 | カタログ紹介
カムリ(アジア仕様)
 日本では全くといっていいほど目立たない現行カムリであるが、タイや台湾でみかけるカムリはとても立派に見える。それもそのはず、Aピラーまでの外板(フェンダー、ボンネット)とトランクリッドが日本仕様(アメリカ、欧州、一般含む)と異なっている。この手法は最近各社で多く用いられている。
 アジア仕様は、ヘッドライト、フロントグリル、バンパーが大型化され、テールランプがBMW3シリーズのようにトランクリッドまで拡大されている。排気量は、各国の税制等により2000cc、2400ccの各4気筒、そしてV型6気筒の3000ccが搭載される。 当地では日本の「クラウン」に相当する車なのだろう。そういえば「カムリ」の語源は日本語の「かんむり」だっけ。

日本で売られていない車の紹介(アジア篇) その2

2005年07月24日 | カタログ紹介
カローラ・アルティス
 アジア仕様のカローラは、香港を除き「カローラ・アルティス」という、日本のカローラよりやや大柄なモデルがあてがわれる。ベースは北米版カローラで、若干のメッキ類を加えて豪華さを演出している。個人的には日本仕様より格段にカッコ良く見えるのだがいかがだろうか。内装は豪華仕様になると本革シートが奢られるが、これは日本仕様のラクゼールでも選択することができる。
 人口2300万人の台湾では、この車種が月に3,000~4,000台売れていてトップを独走している。1億2千万人の日本に換算すれば、15,000~20,000台に相当する。おそるべしカローラである。次期型がどう進化を遂げるのか、今から楽しみである。

日本で売られていない車の紹介(アジア篇) その1

2005年07月24日 | カタログ紹介
 アジア市場は、かつて日本メーカーの裏庭といわれ、日本で売られているモデルを現地の保安基準に合わせて投入するのが慣例となっていた。
 ところが、アジア地域の所得の増加、モータリゼーションの進行などにより、現在はトヨタをはじめとする各メーカーがアジア向け専用車種の開発にしのぎを削っている。
 特にトヨタはVIOS、カローラアルティス、アジア仕様カムリ、IMV(異なるボディタイプのピックアップ3車型、ミニバン、スポーツ・ユーティリティ・ビークルから成る新興マーケット向け戦略車)等を投入し、大半の地域で高いシェアを誇っている。それでは、各社の日本に導入されていない車種を見ていくこととしよう。

トヨタ・VIOS
 ヴィオスと読む。トヨタのアジア地域戦略車。先代ヴィッツのプラットフォームを採用する。アジア地域では、香港と韓国を除く地域で販売されている。この車はトヨタブランド初の中国生産車として華々しいデビューを飾った後、順次東南アジア地域に導入された。東南アジア地域の統一イメージキャラクターは、アメリカの人気女性歌手であるブリトニー・スピアーズであった。
 アジア地域では確固たる人気を保っているが、中国では思ったほど売れていない。中国で不振の理由は、モータリゼーションあけぼのの地では車はまず高いものから売れていくからだと思われる。