Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

C63 AMGに試乗して

2009年09月17日 | 試乗記
 最近、ヤナセの前を通る度、ナンバーの付いたAMG C63が置い
てあり、試乗車なのかな~といつも気になっていました。
 ただ、排気量からして、とんでもないじゃじゃ馬グルマかと思い、なかなか試
乗する勇気が持てないでいました。
 それでもやはり乗ってみたく、ディーラーに行き、セールスマンに聞いてみる
と試乗車との事。意を決して周辺をひとっ走りさせてもらうことにしました。
 エンジンはV型8気筒、6208cc、最高出力は457PS、最大トルクは61.2kg/mあり
ます。ノーマルのCに比べホイールベースが5mm伸ばされ、全長も13.5cm伸ばされ
ています。
 イグニッションキーを回すとグオンと派手な音がして「族車?」と思いました
が、これはセールスマン曰く遊び心の演出だそうです。
 おそるおそるディーラーを出発します。
 すると、あれあれ、いたってジェントルに走ります。
 他メーカーの車にあるような、走れ走れとドライバーにせかす感じが全くあり
ません。
 試乗車は、AMGパフォーマンスパッケージ装着車で、19インチの35(リアは30!)
という超扁平タイヤを履いていましたが、不快なショックは皆無です。身構えて
いたせいか、足が硬いとは思いませんでした。
 前の空いた幹線道路でアクセルを踏み込んでみると、文字通りV8エンジンが牙
をむきます。シフトダウンするとブリッピング機能が働き、レーシーな感じがし
ます。でも、ゆったり走りたければそのようにも走れます。
 普段こういうハイパフォーマンスカーに乗ると、日本では不要だとか、どこで
走るの等と思うのですが、不思議なことに、この車ではそのように感じませんで
した。
 きっと街中での扱いやすさが気に入ったからだと思います。気に入ったからと
いって、新車価格1060万円もするし、今話題のエコカーの対極にある車なの
で買うことはできませんが。
 自動車趣味の、人生最後の晩御飯のような車だと思いました。小ぶりのボディ
も、Sクラス等と並ぶと痛快でよいです。