Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

知られざるAsian Car「トヨタ・ベンチュリー」とは?

2006年01月19日 | ニュース
 トヨタ・ベンチュリーとは、タイ市場に投入された「ハイエース・ワゴン」の高級モデルである。4列、10人乗りの本革シート仕様は悪くない印象だ。
 ところで、このベンチュリーのように同じメーカーなのに車名が似ているものが世界にはいくつかある。新しいところでは、ハイラックス・VIGO(タイ)とダイハツBe・go、VWゴルフとVWゴル(メキシコ、南米、中国)少し前には日産サニーと日産サニ(南ア)という車があった。
 サニ、ゴルという名前については、なぜそのようなお手軽(?)な名前がついたのか、今後調べてみたいと思っている。

トヨタのいちばん新しい高級車、現わる?

2006年01月16日 | ニュース
トヨタはアジアで、「ベンチュリー」という高級乗用車を投入しているのはご存知だろうか?
 無論、トヨタの最高級車「センチュリー」とは全く別物の車である。価格は日本円にして370万~430万であり、現地トヨタブランドの最高級車、カムリに匹敵する価格である。
 ベンチュリーは、FRレイアウトを採用し、エンジンは2.7リッターVVT-i、トラ,ンスミッションは電子制御オートマチックECT-iを搭載する。
 グレードは、最高級のVと標準グレードのGがある。豪華装備、安全装備に抜かりはなく、前席ダブルエアバッグと本革シートを標準装備している。
 VとGの見分け方はボディカラーで識別できる。Vはツートーンカラー、Gはモノトーンである。
 ベンチュリーは、多用途性を売りにしており、空港の送迎や貸切タクシーなどに大変重宝されているようである。さて、ベース車は?
 

これは、次期アルファード?

2006年01月15日 | ニュース
 トヨタ自動車は、デトロイト・モーターショー2006に6枚のドアを備えた3列シートミニバンのコンセプトカー「F3R」を出展した。トヨタによれば、米国におけるミニバンの販売台数は1994年の約90万台から2005年は約50万台に低下し、購入者の平均年齢も51歳に達しているという。今回のコンセプト車はこうした従来のミニバンのイメージを払拭し「機能が必要だからではなく、ユーザーに欲しいと思わせる印象的で刺激的なデザインを狙った」とのこと。
 日本とアメリカでは、求められる車体のサイズが違うので日米同時デビューはないと思われるが、このデザインが次期アルファードに活かされる可能性はゼロではないだろう。6枚ドアは、後側部が観音開きとなる。

北米トラックオブザイヤーを受賞したホンダ車って?

2006年01月11日 | ニュース

 先日の新聞に以下の記事があった。
  「シビックとリッジラインは、1月8日にデトロイトで開催されている国際自動車ショーにおいて、それぞれ「北米カーオブザイヤー」と「北米トラックオブザイヤー」を受賞した。1メーカーが同時に乗用車とトラック部門で受賞するのは、今回が初めて」
 シビックはともかく、「リッジライン」という名のトラックは日本に導入されておらず、ほとんど知られていないので調べてみた。
1.概要
 「リッジライン」は、MDX、Pilot、Elementに続くHondaのアメリカ開発モデルで、カナダで生産される。サイズは、全長5252mm×全幅2217mm×全高1785mm、ホイールベース3100mm。
 価格帯は27,000ドルから32,000ドルで、当初1年間に50,000台の販売を計画。
2.室内
  定員5名でフルサイズトラックに匹敵する広い室内を持つ。2列目座席は、下部にゴルフバッグを入れられる収納スペースがあり、6:4分割の座面を両方跳ね上げると、フルサイズのマウンテンバイクも収納できる。
3.荷台・牽引能力
 荷台は、全長が約1.52メートルで、専用のテールゲートは、下に倒すことも横に開けることも可能で、荷物にあわせた積み下ろしを可能にしている。
 Hondaの二輪車、船外機、汎用製品を使った生活の中心としてデザインされた「リッジライン」は、フルサイズの4輪バギー、または大型オフロードバイク2台の積載が可能である。また、業界初の機能として、荷台床の後部を持ち上げると現れる収納スペースも採用している。また牽引能力は、2名乗車時で約2,250kgを実現している。
4.パワートレーン
 エンジンは3.5L V6を搭載、255馬力の最高出力を発生しながら、クラス最高レベルの燃費とトラックでは初のULEVの排ガスレベルを達成している。また、VTM(トルク変動マネジメント)-4WDと5速ATを採用、トラック初の4輪独立サスペンションと併せ、優れた乗り心地と全天候性能、オフロード走行性能を両立している。 
5.まとめ
 トラックシャーシを持たないホンダがどのようにしてトラックを開発したのか興味があったが、「リッジライン」は、これまでのCR-Vやオデッセイ等と同様、乗用車のコンポーネンツを使い、乗用車の性能や乗り心地に、RVの多用途性を付加させた車のようである。
 全車4WDであること、「ホンダ製品を使った生活の中心としてデザインされた」コンセプトなどはまさしくホンダ的であり、面白そうなRVである。


レクサス試乗記(3)IS350に試乗して

2006年01月10日 | 試乗記

 前述のGS350,IS250に引き続き、今回はIS350を試乗した。以前に試乗したレクサス車と比べると、豪快さと繊細さ、理性と官能性、スポーティさとラグジュアリーさのバランス加減が絶妙であった。
 グレードはVersion Lの17インチタイヤ仕様。濃紺のボディにグレーの本革内装、濃い赤茶色のウッドパネルというコーディネートは、なかなかの高級感。
 街なかを転がしていてもトルクの出方など250との差は歴然としている。ライバルはBMW3シリーズが本命と思われるが、以下の点で現行スカイラインとの近似性も強く感じた。
(1)排気量ラインナップが2.5Lと3.5L
 
(
スカイラインは昨年のマイナーチェンジで3.0Lはカタログから外された)4WDは2車とも2.5Lに設定。
(2)ともにアメリカではプレミアムブランドとして売られる。
 (スカイラインはアメリカ名インフィニティG35)
(3)V型6気筒エンジンをフロントに置き後輪で駆動する。等々。
  どちらかというとおとなし目の2.5Lよりも3.5Lの方に強く惹かれたのも似ている。
個人的感想では、
・エクストロイドCVTの反応がとても速く、運転が素直に楽しいスカイライン350GT-8
・アクセル一踏みで抜群のパフォーマンスを示すものの、あくまで紳士的な振る舞いが身上のレクサスIS350
(ジキルとハイドの二面性を併せ持つ)といったところだろうか?
  乗り心地はスカイラインの方が良かったかもしれない。どちらにしても、ドイツ車に負けないパフォーマンスと価値を持っている車だと思う。 
 同乗のセールス氏曰く「でもコミコミ600万ですからね~」
 愛車はカルディナという彼は、飾り気のない人で好感がもてた。