Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

謎の無音スクーター(in上海)

2005年10月09日 | 取材レポート
 先日、中国・上海に行った際、スクーターにしては妙に車輪が細く、しかも無音の乗り物を見かけた。
 北京在住の趙記者にこのことを尋ねたところ、以下の返事を得た。 

 この乗り物は電動自転車(electric bicycle)である。
 電動自転車には、駐車と運転という2つの類型がある。
 最高速度は20km/h以下で、充電した後はおよそ40km走ることができる。
 バッテリーは非常に重くて高価であるため、多くの人々はしばしば1つのバッテリーを買う。
 もし電動自転車を買ったら、家に帰った後充電して、そして仕事中も充電することになるだろう!路上でバッテリーが切れたら?それは厄介なことになる!
 多くの大都市(広州、深センなど)では、電動自転車を運転することは法で禁止されている! しかし、多くの人々が自動車を買おうと思っておらず、今もなおこの電動自転車を買いたいと思っている!
 値段は日本円にして25,000円から30,000円の間である。

中国で売れている車ランキング

2005年10月05日 | ニュース
 先日上海で購入した雑誌(AUTOCAR中国版)に2005.1-7の販売台数が出ていたので紹介する。
 GMや韓国車が強く、80年代の設計であるシャレード、サンタナ、ジェッタ、アルトがそれぞれ1位、3位、4位、11位の座にある。こんな国はざらにない。今後の中国の自動車勢力図は大いに見ものであると思う。 

2005年1-7月 乗用車販売台数
合計 1545553台

順位、車種、台数、メーカー (30000台以上の車種)
1夏利(シャレード)108434 天津一汽
2エラントラ102652 北京現代
3サンタナ 98551 上海VW
4ジェッタ 86600 一汽VW
5エクセレ(シボレーオプトラ) 77670 上海GM
6吉利(ギイリー)美日華普 75461 中国資本
7雅閣(アコード)65743 広州本田
8奇瑞(チェリー)QQ 61633 中国資本
9飛度(フィット) 51194 広州本田
10悦達千里馬(キアセフィア)40521 東風起亜
11奥拓(アルト)38102 長安鈴木
12別克君威(ビュイックリーガル)36986 上海GM
13パサート 36925 上海VW
14福美来(ファミリア) 35352 海南マツダ
15花冠(カローラ) 33997 天津一汽豊田
16ティアナ 33000 東風日産
17富康(シトロエンZX) 31185 東風シトロエン

レクサス試乗記(1)GS350に試乗して 「水と、空気と、GS」

2005年10月02日 | 試乗記
レクサス店へ新型ISを見に行った。
 試乗車はありますかと尋ねたところ、ISはないがGSならば350も430もあるとのことだったのでGS350を試乗させてもらうことにした。
 踏みはじめのアクセルはやや重たいように感じた。それ以外、街中を走る限りでは高級サルーンそのもの。乗り心地はフラットで、V6エンジンもスムーズ。ウッドステアリングは見た目に高級感があるが、ハンドルを切ったとき握る部分の素材が木の部分だったり革の部分だったりするので、個人的にはいいと思わなかった。
 峠道まで行きますかとセールス氏が言うので、お言葉に甘えさせてもらう。3500ccのV6エンジンはわずかに回転数を高めて山道を登ってゆく。普段の1割増しくらいのスピードでコーナーを曲がる。思ったとおりにラインが描けるので車体の大きさを感じさせない。ハンドルやアクセルの操作、シフトダウン/アップに伴うギクシャクは全くなく、パワートレーンは非常に洗練されていると感じた。
 一方で、「何かつまらない」感じがしたのもまた事実である。
 飛ばせばそれなりに走るし、実に洗練された快適なサルーンだと思ったが、印象はそこまで。「水と、空気と、GS」というフレーズが頭に浮かんだ。
 いい車だと思うが、今すぐ衝動買いしたいとは思わない。
 個人的には欧州車のような強いキャラクターが欲しいと思う。
 レクサスは日本から世界へ発信する高級車なのだから、「設計スタッフの思いが伝わってきて、乗るたびに発見があり、10年でも20年でも所有していたくなる車」になってほしいと思う。
 カタログには、「この国で育まれた美しさへの感性、自然へのいつくしみ、もてなす心、そしてものづくりにおける匠の技。いわば伝統の文化が、日本の先進技術とひとつになることで高級車に新しい価値をもたらすのではないか」とある。
 残念ながら、GSは日本で乗る限りではその境地に達していないように思われる。
 アクの強いエクステリアに対しあっさりとした内装。つまりこれは対米向けのクラウンであって、それをトヨタブランドでなく世界共通のレクサスブランドで売るようにした。ただそれだけのことではないか。
 GSは、価格面は欧州車並みだが、乗り味はその域に近づいたかどうか。強烈に印象付ける「何か」が欲しいと思った。

18分の1の誘惑(その2)

2005年10月02日 | モデルカー
 先日訪れた上海でクラウンの1/18モデルカーを入手した。
 予想通りのリアルな出来ばえで、「所有する歓び」が感じられる逸品である。
クラウンの1/18モデルカーには「ノーマル」と「豪華版」の2種があり、ホイールやナンバープレート、箱が異なっている。私が購入したのは「豪華版」の方である。
 現在確認できているボディカラーは黒、シルバー(ノーマル)、パール(豪華版)である。
 1/18クラウンについて、既にオーナーの方、あるいは何か情報をお持ちの方はご連絡頂ければ幸いである。
PS これらモデルカーには製造者が記載されていないが、一体誰が作っているのだろうか?