Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

東京モーターショー訪問取材記その② 一目惚れの記

2007年11月09日 | 取材レポート

 閉幕まであとわずかの東京モーターショーに再び行ってきました。
 前回行ったときは、GT-R以外これといった目玉がないなぁと思っていましたが、今回、まったく意外なところで一目ぼれをしてしまった1台の乗用車がありました。

 キャディラック新型CTSです。
 パンフレットには、こう書かれています。「ダイナミックで躍動感あふれるそのデザインは、革新の歴史に支えられるキャデラック先進のテクノロジーと融合し、ここに強烈な個性を輝き放つ、ラグジュアリースポーツセダンが生まれた。」
 この新型CTS、全長4.87m×全幅1.85mと、ごく常識的な国際サイズのセダンです。日本車ではインフィニティG35やレクサスISがライバルでしょう。
 ライバル同様FR方式を採用し、V6の2.8Lと3.6Lのエンジンを、6速のオートマチックトランスミッションで駆動します。
 前半デザインは、オーバーハングが短くすっきり現代的にまとまっています。左右のバンパーを少し張り出させているところが、バンパー本来の役割をイメージさせ、好感が持てます。

 後半は左右を絞り込み、タイヤの踏ん張り感を強調させつつ、キャデラック伝統の縦型テールランプを見事に融合させています。

 このリヤビューこそが新型CTSのハイライトかと思います。ちょっと前まで生産していた「エルドラド」に似た優雅なデザインで大いに心惹かれます。
 価格は3.6は620万と高価ですが、2.8は495万と戦略的なプライスタグがつけられています。2009モデルからは右ハンドルも追加されるそうで、乗ってみたい車リストにまた1台が加わりました。今度のCTSは、「右ハンドル化したセビル」以来の、ひさびさの商品力の高いアメ車と見ました。