Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

タイ国王在位60年

2006年06月29日 | ニュース
タイトヨタのホームページを開くと、まず添付の画像が出てくる。
プミポン国王の在位60周年を祝う広告である。
タイ国民の国王に対する深い愛情と敬慕の念がうかがえ、興味深いものがある。
写っている車は、トヨタ初のアジア向け乗用車「ソルーナ」である。

日産の燃料電池車に試乗して

2006年06月18日 | 試乗記
 日産自動車の本社ギャラリーで、燃料電池車(エクストレイルFCV)の試乗会を週末に開いているとの話を聞いたので、さっそく試乗に出かけてみた。

 試乗したのは、薄いイエローメタリックに塗られた2003年モデルである。乗り込み、イグニッションキーを回すところまでは普通のガソリン車と一緒である。ガソリン車と違い、無音のままシステムが起動する。そして変速機のセレクタをPからDに動かし、ドライブ開始。前方に歩行者が見えるも、走行音がゼロに等しいため進路がなかなか開けない。プリウスに乗ったときも感じたが、歩行者が車の接近に気付かないのは心配なものである。
 広い道に出てアクセルを踏み込んでみる。音もなくスルスルと加速していく。レスポンスが良く、アクセルを踏んだ分だけ加速するので運転がつまらなく感じることはない。ただ、スロットルON時「キーン」という高周波音が鳴りつづけるのがやや気になる。 乗り心地は非常に良い。2トン弱という重さが乗り心地の良さと走行安定性を高めている。荒れた路面でも足回りはバタバタせず、落ち着いた挙動を示す。 ただ、ブレーキは重量に対応し踏力が重くなっていて、運転当初は違和感を感じたが、降りる頃には慣れていた。

 車両価格が1億円弱と、マイバッハやフェラーリをはるかに凌ぐ高価格車だが、一般のガソリンエンジン車と変わらない感覚で運転できたのが印象的だった。今後の進化に期待したい。

<雑感> 
○な点
 アクセルを踏んだ分だけ加速するリニアなフィール(プリウスと比べるとこちらの方が運転して楽しい)
 しっとり、どっしりとした乗り心地
 環境に対して負荷のない走り  
×な点
 スロットルON時の「キーン」音
 リアシートの頭上余裕のなさ
 車両価格の高さ
 インフラ(スタンド)の不足

☆燃料電池車の普及と、BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国)の大衆に自動車が行き渡るのと、どちらが早いのだろう…

(写真:試乗記念品のマウスパッド)

新・台湾仕様車の魅力に迫る(1)カローラ・アルティス

2006年06月18日 | カタログ紹介

 筆者は何故台湾の車に興味を惹かれ続けているのか、手元にあるカローラ・アルティス2006年モデルのカタログを肴に検証していきたい。

ポイント1.カタログが何となく読める
 台湾の公用語は北京語で、繁体字中国語を常用している。そのため、まったく中国語が出来ない日本人でも漢字を追っていけば大体の意味をつかむことができる。
<注 大陸(中華人民共和国)は簡体字を用いる>
 例えば、カローラ・アルティス2006年モデルでは、「全球超過3,000萬人的肯定」のタイトルのもと、なぜカローラが世界中の人々に信頼され愛されているかが書かれている。 この他、装備や諸元、ボディカラーも漢字なので、眺めていれば何が言いたいかが何となくわかる。

ポイント2.日本仕様車との仕様の違い 
 カローラ・アルティス2006年モデルは、フロントグリル、メーター、ステアリングホイールの意匠が変更された。最上級の1.8Gでは、レザーシート、サンルーフ、リアブラインド、雨滴感応ワイパー、VSC、TRCが標準装備であり、充実度は日本仕様よりも上である。一方、1.8G以外のグレードにはエアバッグが付かないなどトホホの部分もある。 カローラ・アルティスは、台湾でタクシーとして一番多く使われているので、出かけた際は程度の良いタクシーを拾ってみると良いだろう。車に興味のある人なら、これまでのカローラに対する固定観念(=大衆車というイメージ)が崩れると思う。
 
(写真:カローラ・アルティスのタクシー)

ポイント3.日本製品への信頼感
 裏表紙には、"JOIN COROLLA FAMILY NOW!"と書かれている。このことは、日本人以上にカローラに対する思い入れの深さを表しているように感じられる。 世界で3,000万人以上の人達に愛され親しまれているカローラ。カローラ・アルティスにもその血統は受け継がれている。「不断継続創新価値、精進工芸」によってカローラの輝かしい歴史が刻まれてきたそうだ。 行間から、台湾人の日本製品への信頼感、ならびに日本への憧れ、ひいては親日的な雰囲気を感じるのは私だけであろうか。(つづく)

PS カタログ提供者のtw_dot_com様には、厚くお礼申し上げます。


新・台湾仕様車の魅力に迫る(2)日産ティアナ

2006年06月18日 | カタログ紹介

台湾でのティアナは、セドリック(~Y30)→セフィーロ(A32,33)の後を引き継ぎ、日産ブランドの最高級車の役目を負っている。
外観上の日本仕様との相違点は、①ビッグバンパー②フロントグリル③ウインカー付ドアミラー④LED尾灯等である。 ③④は台湾仕様オリジナルパーツである。
エンジンは2.0直4/2.3V6/3.5V6の3種類で、いずれも電子制御4速ATと組み合わされる。
価格は76.8万台湾元から138.5万台湾元まで。
筆者のおすすめは、2.3Lの最高級車"SE"で、リア電動ブラインド、助手席オットマン付シート、17インチアルミ、ナビ等が付く。
日本仕様とほぼ同じでも、台湾ではなぜか立派な車に見えるから不思議だ。


新・台湾仕様車の魅力に迫る(3)日産ティーダ

2006年06月18日 | ニュース

台湾においても、先ごろ日産ティーダが発売された。
発表会には日産の志賀COOもはせ参じたと報じられている。
台湾仕様は1600ccと1800ccの2種類のエンジンが用意される。一説によれば1600ccエンジンは広東製とか?4ドアと5ドアの設定は日本と同じである。
カタログをめくると、コンセプトはMoCoQualityとある。軽のモコと関係あるんかいなと思って読んでみると、Modern、Comfortの頭文字からとったようである。ティーダについては、台湾在住の日本人であるtw_dot_com さんが実際に購入されたようなのでご一読されたい。
http://taipeiroc.blog2.fc2.com/blog-entry-174.html
下図は台湾での先行展示会(秘密賞車会)の様子である。
観光地でも何でもないカーディーラーに日本語の看板がかかっている…ご当地では日本語が「クール」なのだろうか。東京にフランス語やイタリア語の看板があるのと同じことだろうか?
ただ、日本人として悪い気がしないのもまた事実である。
(写真提供:tw_dot_com さん)