たきゆの徒然日記

ゲーム、アニメなど趣味を書いています
好きな作品はMGS、COD。Fate、勇者であるシリーズ、ヘブバン

アサルトリリィ 11話 感想

2020-12-18 02:42:00 | アサルトリリィ
面白かった

7〜10話で失速したかな?と思っていたら見事に巻き返した模様



美鈴様がヒュージが美鈴様を騙ったというよりは、むしろ美鈴様こそが黒幕だったという構造に

美鈴様の人間性を叙述トリックのように描くことで、これまでの描写と違和感ないように狂わせているのは上手い

いつから私がクレイジーサイコレズではないと錯覚していた?と鏡花水月を操る愛染並みに黒幕ムーブ


カリスマの伏線も回収して、美鈴様が支配
りりが絆のカリスマの対比構造で描く形か

支配と絆の間に揺れ動くゆゆ様

その愛は果たしてカリスマによるものか、それとも?


弾道軌道を描き飛来したヒュージがエヴァっぽい
ルーンの文字により回想により美鈴様がゆゆ様の記憶を消した時のルーン発動を描写

アレはカリスマによるアンチATフィールド、もといアンチマギフィールドなんだなという描き方をしたのが上手い

おそらくアレはカリスマを広範囲に利かせたことにより、支配の側面を利用し範囲内のリリィ に対して「マギを発動させるな」と強制命令している

それをレジストするには、同じくカリスマの能力持ちが打ち消すしかない
だからりりだけマギが発動できた



りり「それ、マギが入ってませんよ?」のカッコよさ
「セーフティが外れてないぞ?新米(ルーキー)」というスネークの名シーンに被る


上手い具合にゆゆ様のチャームを破壊した事により、ダインスレイフ持ち替えフラグも回収



これ、最終的に美鈴様は黒幕なのかどうかってのが重要になりそう

いや、描写されているシーンから判断すると間違いなく黒幕ではあるんだけど果たして



美鈴様は言うなれば耽美を追求しすぎてしまった倫理破綻者か

美しいモノ、強きモノに惹かれて道を踏み外してしまった
しかしギリギリのところで良心がブレーキをかけていた

ブレーキの代わりだったのがゆゆ様であり、同時に美鈴様にとってゆゆ様はエンジンを爆発させて暴走させるニトログリセリンでもあった


相反する感情の矛盾がいかにもな百合作品特有の耽美さを演出していて、狂気的なタナトスの美を追求した描写が良い

ゆゆ様にとって美鈴様は心の拠り所、絶対の存在であったけど
美鈴様にとってもゆゆ様は心を平常につなぎとめるための最後のくさびであったのがイイ

自らが破綻していると自覚しながらそれを止められない、ゆゆ。君が止めてくれ

そういう関係性なのがイイ


やっぱり百合はクレイジーサイコじゃないと

一般に同性愛とは倫理の破綻として社会からは忌避されがちである
今の世の中だからこそ多様性の尊重。バイセクシャルに対する理解、権利の保護がなされてきた


個人的には、まじめに考えると
自分は同性愛に肯定的です

生物学的に見て破綻しているのかもしれないが、逆にその愛に偽りのない純然な愛。なのではないか、と

人は人を愛する

それは遺伝子レベルで組み込まれたシステム
繁殖のため、人は異性を好くようにプログラムされており
フェロモンは異性を発情させて生殖を促す

恋愛、という行為が成立しているのは人が社会を構築しルールを設けているから形作られているのであり

サルで例えたら、ヤリタイ時にヤッテ子を産ませる
それが本能


同性愛の「愛」はそういった本能に抗い生じるものであるので
愛の形として尊いのではないかと


単に、同性に性的欲求を抱くだけだと
それはプログラム的には異性愛と変わらない

本能による欲望の発露が異性ではなく同性に向いているだけ


それではなく
本来は異性愛者、なんだけども「この人だから」同性でも好き
愛している

そういった同性愛の関係が非常に尊いモノに思われる


同性愛者にはバイセクシャルが多いとされる
男もいけるし女もいける

性的欲求によるモノの始まりでないとしたら、それは人類愛に繋がるモノなのではないか?


という浅い見解からの一つの主張

ちなみに百合創作物において主人公とヒロインの関係性は、レズビアンだからお互いに同性が好き

ではなく、「この人だから同性だけど好き」「好きになった人がたまたま同性だった」というパターンで描かれがち


これが、尊いんです


百合だから贔屓しているわけではない


それが俗に言われる薔薇(BL)であったとしても
「こいつだから好き」

そういった関係性は
打算や損得、合理に依らない愛は純然なモノなのではないかと
そう思う次第です



何かすごい方向に脱線しましたが、アサルトリリィ  

面白い


最終回のタイトルは白いユリと予測しましたが
白い「ブーケ」という絡め手だった模様


りりのカリスマによるレジストで美鈴お姉様の支配のカリスマを跳ね除けてマギの力を振るう一柳隊


美鈴様はたぶん肉体的には死んでいるのは確かだと思うので、最後のマギ行使がヒュージに干渉して意思が残留している形か


美鈴様は美しいモノを愛でたい、壊したいという矛盾した感情に苛まれています

壊したいという意思がヒュージ内に存在している

だけど、同時にそんな自分を止めて欲しい
それを止めるのはゆゆ。君だ
という想いも並列して存在している?


だからダインスレイフ内に残留するマギはアンチマギフィールドの影響を受けずに生きているのかもしれない

美鈴お姉様の意思で美鈴お姉様の意思を止める

そういった意匠がありそう







さて、果たして最終回にゆりの復活はあるのか?
というものです



個人的予想としてゆりの復活はあるだろうと予想してますが

今回、再登場した美鈴お姉様が実体を持たず
ゆゆ様にのみ干渉するカリスマによる幻影。という形での登場だったので

一気に再登場の可能性が小さくなった気はしますが


それでも自分はゆり再登場展開を予想します
可能性としては40%くらい?



11話は演出もAパートはほぼBGM無しにして会話劇によるドラマを際立たせたり
陰鬱な空気感、ミステリアスさの演出が良かった


百合作品特有のめんどくささ、奥ゆかしさ、二律背反な演出がすごく良かった



ゆゆ様がポンコツになると面白くなる法則はある

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