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このブログの主、Kボーイでございます。
10月も下旬です。
月末になりますとNゲージの2大メーカーの出荷日が集中しまして、お店もファンも忙しくなります。ですが、私に限って言えば、今月も来月も大型案件ないので、すっかり安心しております。手持ちの「未整備」の車両の入線が進むと良いですね。
「未整備」と言うと、見渡すとTOMIX製品ばかりです。うーん、TOMIX製品はインレタ貼りがやっぱり億劫で、こればかりは買った勢いでやらないといけませんね。
今日お話しする車両も、1年ぐらい放置していましたね。
ということで、
TOMIXのE231系0番台(総武線・更新車)のお話です
TOMIXにおけるE231系リニューアル製品の第一弾として、2020年9月に発売されました
◎模型の概要
模型のプロトタイプは、電動車の機器更新と6M4T編成への組み換えを実施の上で、中央・総武線に残留したE231系0番台です。製品構成は基本6両セットと増結4両セットです。
(製品状態)
〇模型の主な仕様
- 機器更新された電動車の床下を再現
- 先頭車はホーム検知装置付きのボディを新規製作、FRPの形状を見直し
- 先頭車遮光ケースを新規製作
- プリント基板は白色LED、プリズムへの着色でヘッドライトの電球色を再現
- 前面表示を交換式に変更(「1429B 中央・総武線」を取り付け済み)
- 前面窓ガラスの日よけ表現の追加
- 動力ユニットは新型M-13モーターを搭載
- 車番はインレタ方式で、ミツB10・B11・B12・B14編成を収録
〇基本セットの内容
□製品名:品番98708「JR E231-0系通勤電車(中央・総武線各駅停車・更新車)基本セット」
□車両
●クハE231
●モハE231(トレーラー仕様)
●モハE230
●モハE231(動力車)
●モハE230
●クハE230
□付属品
●アンテナ(列車無線アンテナ/信号炎管)
●避雷器
●前面表示パーツ
●転写シート(インレタ)
付属のパーツ類はこちらです。
アンテナと避雷器は従来通りです。
交換式になった前面表示は、
「1065B 三鷹」、「1435B 三鷹」、
「953B 中野」、「1248B 津田沼」、
「898B 千葉」、「2102C 千葉」
が収録されています
転写シート(インレタ)はコチラです。
ミツB10・B11・B12・B14編成の車番のほか、号車表示、ATS標記(P)、車椅子・ベビーカーマーク、弱冷房車表示、前面窓の編成番号表記が収録されています
基本セットの内容は以上です
〇増結セットの内容
□製品名:品番98709「JR E231-0系通勤電車(中央・総武線各駅停車・更新車)増結セット」
□車両
●サハE231
●サハE231
●モハE231(トレーラー仕様)
●モハE230
□付属品
●避雷器
増結セットの内容は以上です
実車は10両編成6本のみの在籍で、中央・総武線では少数派になりました。毎日のように中央・総武線に乗っておりますが、見ない時は見ないですね。
(実車ミツB11編成 平井駅にて)
なお、今回はこのB11編成に仕立てております。
概要は以上です
◎模型の細かいところ
まずはお顔から見てみましょう。
どうでしょうか?
小型化された遮光ケースと、前面表示のパーツ化が効果抜群です
で、初めてホーム検知装置が再現されました。
過去全ての製品で省略されてたので、「やっとか…」との思いがこみ上げてきます
光源は白色LEDながら、ヘッドライトは良い色合いに点灯します。
ここで旧製品と並べてみましょう。
遮光ケースの小型化と前面表示のパーツ化が目立ちます。
細かく見ると前面FRPの造形も変わっております
そうそう、新しい遮光ケースですが上半分と下半分に分かれております。
分解する際は、まず上半分を持ち上げて外し、
残り下半分を先頭方向に引き出すような感覚で外します
全分解するとこんな感じです。
ヘッドライトのプリズムは淡いレモン色です
ちなみに床板は旧製品にはかせることはできます。
その気になれば、
旧製品・原形スカート・リニューアルされた床下、
こういうこともできます。
今度新発売の201系中央線に合わせるならこの仕様。
ただね…。
旧製品は電動車の床板も近郊形の流用。
今考えると、とんでもない仕様でした
その電動車の床板もリニューアルされた500番台山手線の床下を使えば正しいものにできます
いかんせんコストがね…
(先頭部拡大)
また旧製品とも突き合わせてみました。
黄色の帯は従来の蛍光イエローよりも良くなりました。一方で銀塗装は2色化したのは良いのですが、粒子の粗い銀色になっておりまして、好みは分かれるかと思います
(モハE231形側面)
更新されたVVVFインバータを再現しています
(実車 モハE231-22のVVVFインバータ)
(モハE230形側面)
コチラも更新されたSIVを再現しています
(SIV部分拡大)
側面は以上で、続いて屋上機器を見てみましょう。
クーラーは各車多数派のAU725A、
裾の白いFRPが特徴です
先頭車のアンテナと、各車共通のラジオアンテナ。
細かい所は以上です。
◎模型整備の話(単なるインレタ貼りの愚痴)
この模型、買ってからしばらく放置してました。
放置の言い訳をすると、ほら、TOMIX製品って大体転写シートがあるでしょ。
インレタと言った方が通りが良いかな?
未だに貼るの苦手です。
車両番号を貼るのはまだいいです
難しいのは、ドア枠の凸部分の横に貼る号車番号や車椅子マークです。
JR東日本の209系・E231系をはじめとする新系列電車製品共通の悩みです
特に号車表示は昔は各車両に予備が2つありましたが、最近の製品は1つ減ってしまいました。
失敗した時の絶望感は…言うまでもない。
失敗した時の選択肢は、
1、他の予備から拝借。
2、TOMIXの相談室に問い合わせ。
3、ガレージメーカーのインレタを買う。
4、諦める。
の4つですね
もちろん、失敗しなければ良いのです。
失敗しないためには工夫が必要です。
例えばインレタはシートから必要部分をカッター切り出してセロテープで貼るとか、車両にマスキングテープを貼って位置決めの補助線にしたりと、そういったやり方があります。
頑張って貼りました。
車番の位置はこんなものかな?
位置決めが難しい、号車表示と車椅子。ベビーカーマーク。
ちょっと歪んでしまいました。
TOMIXの転写シートは、シート本体の粘着性も強いです。
ですから、油断するとせっかく貼ったものがはがれてしまう
その点も注意しないといけませんね
◎車両紹介
インレタが貼り終わったところでいつもの車両紹介です
●3号車 モハE230-21
主に補助機器を搭載する中間電動車です
●4号車 サハE231-32
中間付随車で、実車は6M4T化される前は6号車にいました
●5号車 モハE231-9
実車は元ミツB5編成です。
説明書では5号車を動力車にすることを推奨しています
※7号車から9号車省略
車両紹介は以上です
◎まとめ
今回はE231系中央・総武線の0番台更新車を取り上げました
TOMIXのE231系リニューアルの第一弾でもありましたが、従来品よりもかなり良くなりました。
正直旧製品は手抜きとも言えるような仕様でして、私の中では「E231系はKATO製に限る」と考えていました
しかし、リニューアルによって底上げがなされ、あとは「好みの問題」になりました
さて、更新車の入線で一応、中央・総武線の現行車種が揃いました。
現行車種を揃えるのも結構ですが、懐に余裕があれば、旧製品もアップデートもしたいところです
以上です
関連記事
KATO E231系500番台 中央・総武線色→コチラ
この辺はグリーンマックスの完成品にも言えることですが、号車表示・車椅子マークなど選択の余地がないもの(稀に実車で貼り付け位置やフォントが変わったりはしますが)までインレタ式になってるのは参りますね。
貼るだけでも難儀しますが、何より上手く貼れても後から劣化などで剥がれたりした時の絶望感が…。
こればっかりは良い時も、悪い時もありますね。
ユーザーからすると、実車の変化に対応しやすいのがインレタ方式の最大の利点だと思っております。
確かに貼った後も劣化がありますし、何かしらアフターフォローできる体制なら良いのですが…。