
子母澤寛さんの「隊士絶命記」の中でも最も印象に残る作品です。
それが第3章の山南敬介の話です。
<内容>
新撰組NO2の山南敬介が隊を脱走し、沖田総司につかまり、切腹するまでが描かれています。
<感想>☆☆☆
冒頭からぐいぐいきます。
山南が財布をなくして呆然としていると
「お困りでしょう。用立てしましょうか?」
という人が現れた。
しかし「ありがたいが、あなたから借りたことがばれたら切腹ですよ。近藤先生の後ろには悪い狐がついているからね」
です…。
悪い狐とは土方のこと。
そして脱走する山南。その山南を見つけたのは、仲の良い沖田。ところが沖田は山南を責めるわけでもなく、山南と一晩を泣きながら過ごす。
山南を連れて帰りたくない沖田と、沖田のために逃げたくない山南…。
結局、山南は沖田のために隊に戻る。
僚友の永倉新八は新撰組に戻ってきた山南を脱走させようと行動を開始する。
ところが、山南は逃げないと言い、代わりに自分の女に手紙を渡してほしいという。
さらに「切腹する時には近藤さんが現れてくれるかな」と心配し、「介錯は永倉か沖田にやってもらいたい」と希望する。
切腹の日。山南は近藤が現れ、永倉も現れ、介錯は沖田と知り、元気がないながらも喜ぶ。
そんな山南が豹変したのは、土方が現れた時。
「おお、やってきたか九尾の狐!」と叫び、さらに悪態をつこうとした時、沖田が首を落とす…。
この作品は土方と山南の権力争いと、その敗者の悲劇。
一方で、近藤の人望の厚さと土方の人望の無さを如実に現している作品だと思います。
深いっすね~。
<次は>
「隊士絶命記」の第4章、新撰組の密偵を務めた親娘の悲劇を描いた作品です。
それが第3章の山南敬介の話です。
<内容>
新撰組NO2の山南敬介が隊を脱走し、沖田総司につかまり、切腹するまでが描かれています。
<感想>☆☆☆
冒頭からぐいぐいきます。
山南が財布をなくして呆然としていると
「お困りでしょう。用立てしましょうか?」
という人が現れた。
しかし「ありがたいが、あなたから借りたことがばれたら切腹ですよ。近藤先生の後ろには悪い狐がついているからね」
です…。
悪い狐とは土方のこと。
そして脱走する山南。その山南を見つけたのは、仲の良い沖田。ところが沖田は山南を責めるわけでもなく、山南と一晩を泣きながら過ごす。
山南を連れて帰りたくない沖田と、沖田のために逃げたくない山南…。
結局、山南は沖田のために隊に戻る。
僚友の永倉新八は新撰組に戻ってきた山南を脱走させようと行動を開始する。
ところが、山南は逃げないと言い、代わりに自分の女に手紙を渡してほしいという。
さらに「切腹する時には近藤さんが現れてくれるかな」と心配し、「介錯は永倉か沖田にやってもらいたい」と希望する。
切腹の日。山南は近藤が現れ、永倉も現れ、介錯は沖田と知り、元気がないながらも喜ぶ。
そんな山南が豹変したのは、土方が現れた時。
「おお、やってきたか九尾の狐!」と叫び、さらに悪態をつこうとした時、沖田が首を落とす…。
この作品は土方と山南の権力争いと、その敗者の悲劇。
一方で、近藤の人望の厚さと土方の人望の無さを如実に現している作品だと思います。
深いっすね~。
<次は>
「隊士絶命記」の第4章、新撰組の密偵を務めた親娘の悲劇を描いた作品です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます