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『鬼平犯科帳1 第6話「むっつり十蔵」』 1989年日本

2021年05月20日 21時39分00秒 | ■映画・ドラマ
   "鬼平犯科帳1 第6話「むっつり十蔵」"


先日、BSフジで放映していた『鬼平犯科帳1 第6話「むっつり十蔵」』を観ました。

-----story-------------
江戸の町に、凶悪無惨な怪盗が出没した。
紙問屋の大和屋が襲われ、一家皆殺しにあったとき、「平蔵」は、その手口から「太平一味」の仕業とにらむ。
賊の一人と思われる「助次郎」が浮かんだ。
「平蔵」はその探索を部下の「小野十蔵」にあたらせる。
「十蔵」は無口で風采のあがらない男である。
「助次郎」の家に踏み込んだ「十蔵」は殺人現場に出くわした。
身重の「おふじ」が、「助次郎」を絞殺したのだ。
「十蔵」は、「おふじ」の身の上に同情し、彼女をかくまってしまう。
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二代目「中村吉右衛門」主演の『鬼平犯科帳』の第1シリーズの第6話にあたる作品です。


紙問屋の「大和屋」が襲われ、主人の「勘兵衛夫妻」をはじめ奉公人が皆殺しにされた… 当時、その手口の残虐さで江戸の市民を震えあがらせていた怪盗に、「掛川の太平(浜田晃)」と呼ばれる男を首魁とする一団がいた、、、

「平蔵(中村吉右衛門)」は、大和屋の現場を一目見て「太平一味」の仕業に違いないと判断… 現場の手がかりから、賊のひとりと思われる「助次郎(河野実)」という男が浮かぶ。

「平蔵」「助次郎」のことを、部下の「小野十蔵(柄本明)」に探らせた… 「十蔵」は、正直者ではあるのだが、仲間内で「むっつり十蔵」とあだ名されるほど、目立たず風采のあがらない男、、、


出世街道とは縁がなく、いつも緊張で震えていた… 「助次郎」の家に向かった「十蔵」は、そこで身重の妻「おふじ(竹井みどり)」が、別れを切り出した「助次郎」を絞殺するところを目撃する。

「おふじ」の身の上に同情した「十蔵」は、「おふじ」をかくまってしまうのだった… 不器用な「十蔵」に手柄を立てさせてやろうと考えていた「平蔵」は、情けが仇にならなければよいのだが、と心配する。



本作品の主人公「小野十蔵」の不器用さが印象強い作品でしたねぇー 出世には縁遠く美男に生まれなかったことを自嘲し、身分違いの妻に仕事や妻の気の利かなさの愚痴をこぼすが、逆に妻は薄給を嘆いて「支度金の100両が目当てだったのでしょう」と毒吐かれる始末… 同情から身重の「おふじ」を匿うが、次第に同情が愛情に変わり関係を持ってしまい、「平蔵」からは「気に病むな」と諭されるが後ろめたさを持ちながらも職務を続け、「太平一味」の手下「仙吉」「おふじ」を誘拐されて強請られる、、、


果てには「平蔵」に詫び状を残して改方役宅内で自刃ですからねぇ… 「柄本明」「小野十蔵」役を巧く演じていましたね。

でも、「おふじ」が残した娘は「平蔵」から「久栄」に託され、「長谷川家」の養女「お順」となるそうですから、わかんないものです… 初期のシリーズは、色んなエピソードを知ることができるので、それはそれで愉しみですね。

-----staff/cast-------------
原作:池波正太郎
脚本:下飯坂菊馬
監督:冨永卓二
音楽:津島利章
キャスト:
 長谷川平蔵 - 二代目中村吉右衛門
 久栄 - 多岐川裕美
 酒井祐助 -篠田三郎
 木村忠吾 - 尾美としのり
 沢田小平次 - 真田健一郎
村松忠之進 - 沼田爆
伊三次 - 三浦浩一
 おふじ - 竹井みどり
 夜鳥の仙吉 - 宮内洋
 掛川の太平 - 浜田晃
 おいそ - 柳綾稀子
 助次郎 - 河野実
 同心・小野十蔵 - 柄本明







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