池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈5〉』を読みました。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈4〉』以来ですね。
-----story-------------
横なぐりに脇差をたたきつけてきた。
かわしきれなかった。
浅手ながら左肩を切り裂かれた平蔵。
「鬼平。お前もこれまでだな」闇の底から、網切の甚五郎の声が聞こえた……鬼平の危機せまるスリルを描く「兇賊」をはじめ、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊(おんなぞく)」「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛(のろうし)」の七篇を収録。
間取りの万三、猿塚のお千代、霧(なご)の七郎、芋酒やのおやじこと鷺原の九平などの名キャラクターも次々登場!
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1969年(昭和44年)12月号及び1970年(昭和45年)7月号から1970年(昭和45年)12月号に連載された作品7篇を収録して1978年(昭和53年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第5作です。
■深川・千鳥橋
■乞食坊主
■女賊
■おしゃべり源八
■兇賊
■山吹屋お勝
■鈍牛
「本所の鬼銕」と呼ばれた若き日の平蔵の敵が思いもかけぬ形であらわれる「兇賊」は、人生の因果の劇的なさまに唸らされます、、、
第5巻収録作品は、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「兇賊」「山吹屋お勝」「鈍牛」の全7篇……この中の「山吹屋お勝」は、後年、「著者が選んだ鬼平ベスト5」に入っている作品です。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、
平蔵の危機を救ったのは、ひとりばたらきの老盗賊・鷺原の九平だった!? 倶利伽羅峠で網切の甚五郎を斬り捨てるラストシーンが忘れらない『兇賊』、
平蔵本人を狙うのは難しいと判断した霧の七郎は、女盗賊を使って伯父にハニートラップを仕掛ける……男って、何歳になっても男だよねー と、改めて感じた『山吹屋お勝』、
鬼平の人間性に感服し、愚鈍な亀吉とのやり取りに感動……いつの時代でも冤罪は怖いなぁ と感じた『鈍牛』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
第6作以降も順次、読んでいこうと思います。
池波正太郎の作品は先日読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈4〉』以来ですね。
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横なぐりに脇差をたたきつけてきた。
かわしきれなかった。
浅手ながら左肩を切り裂かれた平蔵。
「鬼平。お前もこれまでだな」闇の底から、網切の甚五郎の声が聞こえた……鬼平の危機せまるスリルを描く「兇賊」をはじめ、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊(おんなぞく)」「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛(のろうし)」の七篇を収録。
間取りの万三、猿塚のお千代、霧(なご)の七郎、芋酒やのおやじこと鷺原の九平などの名キャラクターも次々登場!
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1969年(昭和44年)12月号及び1970年(昭和45年)7月号から1970年(昭和45年)12月号に連載された作品7篇を収録して1978年(昭和53年)に刊行された作品……実在の人物である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帳、鬼平犯科帳シリーズの第5作です。
■深川・千鳥橋
■乞食坊主
■女賊
■おしゃべり源八
■兇賊
■山吹屋お勝
■鈍牛
「本所の鬼銕」と呼ばれた若き日の平蔵の敵が思いもかけぬ形であらわれる「兇賊」は、人生の因果の劇的なさまに唸らされます、、、
第5巻収録作品は、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「兇賊」「山吹屋お勝」「鈍牛」の全7篇……この中の「山吹屋お勝」は、後年、「著者が選んだ鬼平ベスト5」に入っている作品です。
テレビドラマでもお馴染みの鬼平犯科帳シリーズ……原作となる小説も面白いです! 本作品の収録作では、
平蔵の危機を救ったのは、ひとりばたらきの老盗賊・鷺原の九平だった!? 倶利伽羅峠で網切の甚五郎を斬り捨てるラストシーンが忘れらない『兇賊』、
平蔵本人を狙うのは難しいと判断した霧の七郎は、女盗賊を使って伯父にハニートラップを仕掛ける……男って、何歳になっても男だよねー と、改めて感じた『山吹屋お勝』、
鬼平の人間性に感服し、愚鈍な亀吉とのやり取りに感動……いつの時代でも冤罪は怖いなぁ と感じた『鈍牛』、
が印象的だったかな……連作短篇のカタチを取っており、1篇ずつでも愉しめるのですが、それぞれの短篇が繋がって大長篇としても読める構成なので、順番に読み進めると大河ドラマ的な愉しみがありますね。
第6作以降も順次、読んでいこうと思います。