「陣出達朗」の連作時代小説『時代推理小説傑作選 伝七捕物帳 新装版』を読みました。
ここのところ時代小説が続いています。
-----story-------------
「やいっ。化けの皮を、てめえで脱いで恐れいってしまえ」
朱ぶさの十手と分銅ぐさりを武器にして、悪人どもを懲らしめる、「黒門町伝七親分」。
女房の「お俊」と下っ引の「獅子っ鼻の竹」、「がってん勘太」とともに、大江戸八百八町から京都まで、勧善懲悪、痛快無比の大活躍をする十編を収録。
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1949年(昭和24年)に創設された「捕物作家クラブ」参加作家による合同企画として創作された「黒門町の伝七」を主人公とした時代小説のシリーズは、「横溝正史」や「陣出達朗」、「城昌幸」、「野村胡堂」、「佐々木杜太郎」他、多くの作家により執筆され、『京都新聞』に1951年(昭和26年)3月11日から1960年(昭和35年)10月16日の9年7か月の長期間にわたり、毎週1回連載、、、
その後、「陣出達朗」が単独で新作『伝七捕物帳』シリーズを執筆しており、本作品には、その中から以下の10篇が収録されています。
■女狐が来る
■黒猫の謎
■夜叉牡丹
■帯解け盗賊
■変身
■美女観音
■色道用心棒
■女郎蜘蛛
■幽霊飛脚
■おれが殺された
■解説 細谷正充
漆黒の闇に包まれた深夜の日本橋の通りに、黒塗りの駕籠が置かれ、中から「こんこん」と狐のなく声が…… 呉服店の番頭が引き戸をあけると、豊川稲荷の使いという美女が現れ、金五百両の奉納を要求された!!
面妖怪異な事件を追うのは、名うての御用聞き「黒門町の伝七親分」… 「遠山景元奉行」のもとで、江戸の町を騒がす悪党どもを懲らしめる痛快無比の大活躍!
本シリーズは初めて読みましたが、リアリティよりも、エンターテインメント性を重視した内容で愉しく読めましたね… 「黒門町の伝七親分」の活躍が心地良い感じです、、、
そんな中で印象に残ったのは、
美人に化けた豊川稲荷のお使い狐が現れ、駕籠ごと天空に消えるという衝撃的なプロローグが印象的な『女狐が来る』、
江戸で起きた殺人を発端に、事件解決の鍵は京都にあると睨んだ「伝七」が「獅子っ鼻の竹」を連れて京都に赴き大活躍… 収録作品中最もボリュームがあり(約150ページ)読み応えのある『夜叉牡丹』、
市松模様の帯を狙う盗賊の目的と、その謎が解けたときの哀しさが印象的な『帯解け盗賊』、
若き日の「伝七」が、錠前開けの特技を持っていたことから盗人と疑われ、その濡れ衣を晴らすために奔走… 「黒門町の伝七」誕生の経緯が綴られ、恋女房「お俊」との馴れ初めが明らかになる『美女観音』、
の5篇かな… 気軽に愉しめる捕物帳シリーズだったので、機会があれば他の作品も読みたいですね。
ここのところ時代小説が続いています。
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「やいっ。化けの皮を、てめえで脱いで恐れいってしまえ」
朱ぶさの十手と分銅ぐさりを武器にして、悪人どもを懲らしめる、「黒門町伝七親分」。
女房の「お俊」と下っ引の「獅子っ鼻の竹」、「がってん勘太」とともに、大江戸八百八町から京都まで、勧善懲悪、痛快無比の大活躍をする十編を収録。
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1949年(昭和24年)に創設された「捕物作家クラブ」参加作家による合同企画として創作された「黒門町の伝七」を主人公とした時代小説のシリーズは、「横溝正史」や「陣出達朗」、「城昌幸」、「野村胡堂」、「佐々木杜太郎」他、多くの作家により執筆され、『京都新聞』に1951年(昭和26年)3月11日から1960年(昭和35年)10月16日の9年7か月の長期間にわたり、毎週1回連載、、、
その後、「陣出達朗」が単独で新作『伝七捕物帳』シリーズを執筆しており、本作品には、その中から以下の10篇が収録されています。
■女狐が来る
■黒猫の謎
■夜叉牡丹
■帯解け盗賊
■変身
■美女観音
■色道用心棒
■女郎蜘蛛
■幽霊飛脚
■おれが殺された
■解説 細谷正充
漆黒の闇に包まれた深夜の日本橋の通りに、黒塗りの駕籠が置かれ、中から「こんこん」と狐のなく声が…… 呉服店の番頭が引き戸をあけると、豊川稲荷の使いという美女が現れ、金五百両の奉納を要求された!!
面妖怪異な事件を追うのは、名うての御用聞き「黒門町の伝七親分」… 「遠山景元奉行」のもとで、江戸の町を騒がす悪党どもを懲らしめる痛快無比の大活躍!
本シリーズは初めて読みましたが、リアリティよりも、エンターテインメント性を重視した内容で愉しく読めましたね… 「黒門町の伝七親分」の活躍が心地良い感じです、、、
そんな中で印象に残ったのは、
美人に化けた豊川稲荷のお使い狐が現れ、駕籠ごと天空に消えるという衝撃的なプロローグが印象的な『女狐が来る』、
江戸で起きた殺人を発端に、事件解決の鍵は京都にあると睨んだ「伝七」が「獅子っ鼻の竹」を連れて京都に赴き大活躍… 収録作品中最もボリュームがあり(約150ページ)読み応えのある『夜叉牡丹』、
市松模様の帯を狙う盗賊の目的と、その謎が解けたときの哀しさが印象的な『帯解け盗賊』、
若き日の「伝七」が、錠前開けの特技を持っていたことから盗人と疑われ、その濡れ衣を晴らすために奔走… 「黒門町の伝七」誕生の経緯が綴られ、恋女房「お俊」との馴れ初めが明らかになる『美女観音』、
の5篇かな… 気軽に愉しめる捕物帳シリーズだったので、機会があれば他の作品も読みたいですね。
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