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『あくじゃれ 瓢六捕物帖』 諸田玲子

2022年08月24日 21時10分44秒 | ■読書
「諸田玲子」の連作時代小説『あくじゃれ 瓢六捕物帖』を読みました。


ここのところ、時代小説が続いています。

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牢屋敷に捕らわれの身の「世之介」ばりの色男「瓢六」と、無骨な同心「篠崎弥左衛門」との凸凹コンビが、難事件を次々に解決する痛快譚

絶世の色男、粋で頭も切れる目利きの「瓢六」が、つまらぬことで小伝馬町の牢屋敷に放り込まれた。
ところが丁度同じ頃起きた難事件解決に「瓢六」の知恵を借りるため、与力「菅野一之助」は日限を切っての解き放ちを決める。
不承不承お目付役を務める堅物の定廻り同心「篠崎弥左衛門」との二人組による痛快捕物帖。
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1999年(平成11年)から2001年(平成13年)に、文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に発表された「あくじゃれ瓢六捕物帖」シリーズの第1作… 連載当時は『あくじゃれ瓢六』というタイトルだったようですね。

 ■地獄の目利き
 ■ギヤマンの花
 ■鬼の目
 ■虫の声
 ■紅絹の蹴出し
 ■さらば地獄
 ■解説 鴨下信一


口も達者なら、手もはやい、「世之介」ばりの色男… しかも阿蘭陀(オランダ)語をあやつり博覧強記、さらに長崎で唐絵目利きを務めていたという、「瓢六」こと「綺羅屋の六兵衛」、、、

牢屋敷にとらわれの身ながら、堅物の定廻り同心「篠崎弥左衛門」や情婦の「お袖」と共に難事件をつぎつぎ解決してゆく… スカッと痛快、時代小説連作集。


着想が面白い痛快な捕物帳… 風采が上がらない男やもめの北町奉行所定町廻り同心「篠崎弥左衛門」と、対照的に色白細面で役者のような男前の悪党「瓢六」を中心とした登場人物のキャラクター設定が魅力的な作品でした、、、

「瓢六」が、小伝馬町の牢から1か月ごとに出たり入ったりするという設定は、実際には有り得ないんでしょうけどね… まっ、エンターテイメント作品だと割り切ることができれば、そこまで気になりませんでしたね。


以下、主な登場人物です。

「瓢六」
 目利き上がりの博徒、入牢中

「篠崎弥左衛門」
 北町奉行所の定廻り同心

「お袖」
 芸者、瓢六の女

「八重」
 賄い組頭の娘、弥左衛門の見合い相手

「菅野一之助」
 弥左衛門の上役与力

「雷蔵」
 牢名主、元力士




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