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『三幕の殺意』 中町信

2021年05月19日 21時43分00秒 | ■読書
「中町信」の長篇ミステリ小説『三幕の殺意(英題:The Fugue With Three Parts)』を読みました。


模倣の殺意追憶の殺意天啓の殺意に続き、「中町信」の作品です。

-----story-------------
昭和四十年十二月初旬。
名峰、燧ヶ岳が目の前にそびえる尾瀬沼の湖畔に建つ、朝日小屋。
その冬はじめての雪が降り積もる夜、離れに住む「日田原聖太」が頭を殴打され、殺された。
山小屋には被害者に殺意を抱く複数の男女が宿泊していた。
容疑者の一人でもある、刑事の「津村武彦」を中心に、お互いのアリバイを検証してゆくが……。
叙述トリックの名手として独自の世界を築いた著者の遺作。
著者あとがき=「中町信」/解説=「戸川安宣」
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1968年(昭和43年)に刊行された『湖畔に死す』を、大幅に加筆・改稿し長篇化して2008年(平成20年)に発表された著者最後の作品です。

 ■プロローグ
 ■第一幕
 ■第二幕
 ■第三幕
 ■エピローグ
 ■あとがき
 ■解説 戸川安宣


昭和40年、東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた12月初旬のこと… 水芭蕉の花で有名な尾瀬沼の湖畔にある朝日小屋、その離れで、そこに住む男「日田原聖太」が、その年初めての雪の降り積もる夜、何者かの手で殺された、、、

朝日小屋にはその晩、被害者に恨みを持つ男女が何人か泊まっていた… 誰もが犯行は可能と思われるが、犯人絞り込みの決め手はない。

容疑者の一人に数えられると同時に神奈川県警のベテラン刑事「津村武彦」によるアリバイ崩しが始まる……。


吹雪により外部との接点が閉ざされ、容疑者が山荘の関係者と宿泊者に限定されるという舞台設定のクローズドサークル物… 過去の殺害事件も絡み、二つの事件の犯人と関係者が錯綜してやや複雑な構成になっていますが、その割には読みやすく描かれていたと思います、、、

ラスト3行でひねりが加えてあるとのことですが… 最後の2ページくらいでエンディングは想定できましたけどね、まっ、愉しめました。



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