フランスの作家ブリジット・オベールの長篇ミステリ作品『森の死神(原題:La Mort des bois)』を読みました。
『マーチ博士の四人の息子』に続き、ブリジット・オベールの作品です。
-----story-------------
サイコキラーの魔手が全身麻痺のヒロインに忍び寄る!
見えない、離せない、動けない恐怖!!!
パリ近郊の静かな町。
36歳のエリーズは爆弾テロに巻き込まれて全身麻痺に陥り、目も見えず、口もきけなくなった。
そんな彼女がある日、幼い少女から奇妙な話を一方的に聞かされる。
「森の死神」が次々に男の子を殺していると。
やがて少女の話が真実らしいとわかるが、エリーズにはなすすべがない。
そしてサイコキラーの魔手が彼女にも!
多彩な作風とミステリ巧者ぶりで注目をあびる著者の、フランス推理小説大賞受賞作。
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1996年(平成8年)に刊行されたブリジット・オベールの長篇第4作… エリーズ・アンドリオリの冒険シリーズの第1作です、、、
フランス推理小説大賞とミッシェル・ルブラン賞を受賞した作品なので期待して読みました。
爆弾テロに巻き込まれ、全身麻痺のうえ、目と口も不自由になってしまった36歳の女性エリーズ・アンドリオリ… できるのは聞くことと、左手の人差し指をわずかに動かすことだけ、、、
そんな彼女の周囲で少年が連続して殺されるという無惨な事件が発生する… 介護人のイヴェットに連れられて車椅子でスーパーに行った際に、偶然知り合った7歳の少女ヴィルジニー・ファンスタンは、その犯人を知っているとエリーズに告げるが、なぜかその名前を言わない。
エリーズはヴィルジニーの話すことは嘘ではないと気付くものの、それを誰にも伝える術がない… いったい連続殺人犯「森の死神」とは何者なのか? そしてサイコキラーの魔手はエリーズにも……。
面白かったー 爆弾テロの犠牲となり全身麻痺に陥ったうえに、視力を失い、口もきけなくなった36歳の女性エリーズが探偵役… 幸い聴力には問題がなく、かろうじて左手の人差し指を動かせるまでに回復しているという状態のエリーズの一人称で全篇が語られるという展開が印象的でした、、、
一方的に話を聞かされるだけで、観ることも、自分から質問をすることもできないヒロインと全く同じもどかしい思いの中で、一喜一憂しながら事件の渦中に巻き込まれていく展開… 自然と叙述トリックの中に嵌められる展開が愉しめましたね。
周囲の誰がサイコキラーかわからないけど、誰かがサイコキラー… という緊迫した状況は、自分が主人公だったら、発狂しちゃいそうですね、、、
ヴィルジニーの言動について説明が省かれる等、終盤の展開がやや雑な感じはしましたが、サスペンスフルでテンポの良い展開なので、一気に読めるし、意外な結末も良かったな… 続篇の『雪の死神』も読んでみたいな。
『マーチ博士の四人の息子』に続き、ブリジット・オベールの作品です。
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サイコキラーの魔手が全身麻痺のヒロインに忍び寄る!
見えない、離せない、動けない恐怖!!!
パリ近郊の静かな町。
36歳のエリーズは爆弾テロに巻き込まれて全身麻痺に陥り、目も見えず、口もきけなくなった。
そんな彼女がある日、幼い少女から奇妙な話を一方的に聞かされる。
「森の死神」が次々に男の子を殺していると。
やがて少女の話が真実らしいとわかるが、エリーズにはなすすべがない。
そしてサイコキラーの魔手が彼女にも!
多彩な作風とミステリ巧者ぶりで注目をあびる著者の、フランス推理小説大賞受賞作。
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1996年(平成8年)に刊行されたブリジット・オベールの長篇第4作… エリーズ・アンドリオリの冒険シリーズの第1作です、、、
フランス推理小説大賞とミッシェル・ルブラン賞を受賞した作品なので期待して読みました。
爆弾テロに巻き込まれ、全身麻痺のうえ、目と口も不自由になってしまった36歳の女性エリーズ・アンドリオリ… できるのは聞くことと、左手の人差し指をわずかに動かすことだけ、、、
そんな彼女の周囲で少年が連続して殺されるという無惨な事件が発生する… 介護人のイヴェットに連れられて車椅子でスーパーに行った際に、偶然知り合った7歳の少女ヴィルジニー・ファンスタンは、その犯人を知っているとエリーズに告げるが、なぜかその名前を言わない。
エリーズはヴィルジニーの話すことは嘘ではないと気付くものの、それを誰にも伝える術がない… いったい連続殺人犯「森の死神」とは何者なのか? そしてサイコキラーの魔手はエリーズにも……。
面白かったー 爆弾テロの犠牲となり全身麻痺に陥ったうえに、視力を失い、口もきけなくなった36歳の女性エリーズが探偵役… 幸い聴力には問題がなく、かろうじて左手の人差し指を動かせるまでに回復しているという状態のエリーズの一人称で全篇が語られるという展開が印象的でした、、、
一方的に話を聞かされるだけで、観ることも、自分から質問をすることもできないヒロインと全く同じもどかしい思いの中で、一喜一憂しながら事件の渦中に巻き込まれていく展開… 自然と叙述トリックの中に嵌められる展開が愉しめましたね。
周囲の誰がサイコキラーかわからないけど、誰かがサイコキラー… という緊迫した状況は、自分が主人公だったら、発狂しちゃいそうですね、、、
ヴィルジニーの言動について説明が省かれる等、終盤の展開がやや雑な感じはしましたが、サスペンスフルでテンポの良い展開なので、一気に読めるし、意外な結末も良かったな… 続篇の『雪の死神』も読んでみたいな。
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