じゅうのblog

こちらでボチボチ更新していく予定です。

『ダリの繭』 有栖川有栖

2024年08月04日 22時08分25秒 | ■読書
有栖川有栖の長篇ミステリ作品『ダリの繭』を読みました。
有栖川有栖の作品は昨年3月に読んだ『英国庭園の謎』以来ですね。

-----story-------------
幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人-サルバドール・ダリ。
宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。
現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。
そして他にも多くの不可解な点が…。
事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。
ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。
-----------------------

探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの第2作……1993年(平成5年)に刊行された作品です。

 ■プロローグ
 ■第一章 死の繭
 ■第二章 カナリアと犯罪学者
 ■第三章 助教授の現場検証
 ■第四章 葬儀を終えて
 ■第五章 雑踏の猟犬
 ■第六章 最低の夜
 ■第七章 真珠の目の女神
 ■第八章 生者たちの繭
 ■第九章 鳥羽にて
 ■第十章 きらめくもの
 ■エピローグ

幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリズムの巨人サルバドール・ダリに心酔してやまない宝石チェーン社長・堂条秀一が神戸・六甲の別邸で殺された……現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない、、、

そして他にも多くの不可解な点が……事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が辿り着いた意外な真実とは?! 都市を舞台に、そこに生きる様々な人間たちの思惑を巧みな筆致と見事な理論で解き明かした、有栖川ミステリの真髄。

アリバイ崩しに兇器に付いた指紋の謎、そして動機……トレードマークのダリ髭が剃られていたこと含め、伏線が全て回収される終盤の展開が愉しめましたね、、、

関係者の立場が逆転する、驚きの結末も良かった……作家アリスシリーズは面白いですねー 機会があれば、また読みたいですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『河童が語る舞台裏おもて』 ... | トップ | 『喪黒福次郎の仕事 新装版』... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読書」カテゴリの最新記事