1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2266話目】子供の「何で、何で」の問い掛けは、年齢と共に深刻な問題に発展を。初めは丁寧に答えていた親も、毎日毎日の事で、徐々にいい加減な対応に。それが知らず、知らず、親の信頼を失っていく事に。

2021-09-28 17:39:48 | 法話
檀家親子の面白い会話を目の前で。「パパ、大人になって台形の面積を求めた事ある」と小学生息子が。「お前な。腹巻き巻いて、ステテコ履いて、頭にタオルを巻いた親に『パパ』はおかしいだろ。で、何だ。台形の面積ってか。ねえよ」「将来、使わん物を、何で勉強するの」「知るか。先生か、この住職に聞けよ」と。

【追伸】
この小学生男の子が「なら、住職。2つの三角形があって、面積が同じかどうか答えよ、と。大人になって、こんな事、答える場面に出会った事あるの」「いや〜、ないね」「出会う事がない事を、何で時間を掛けて、勉強するの。5年生になって、円周率の勉強が始まったけど、この円周率、住職は使った事、あるの」と。「ないよ。だが、将来の職業によるかな」「なら、その職業を選択する者だけが、勉強すればいいじゃん」「君はクイズは好きかい」「大好きだよ」「なら、クイズと思いな。頭の体操、脳の活性と思えば、よかじゃないかな」と。この会話、非常に奥が深い。昨今の教育システムに一石を投じる小学生の疑問かと。




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