【9月20日投稿分】
他宗の若住職(26歳、拙僧の法話読者)さんが「住職さん(拙僧)、ちょっと聞いて下さいよ。檀家の男性が『新車を買ったから、交通安全祈願をしてくれ』と。ややこしい(文句言い)人だから、嫌だな、と思ったんですが、一応は真剣にご祈願を。すると、3時間後に『お祓いをしたのに、事故したやないか。祈願料を返せや』とお寺に怒鳴り込んで来ました。亡くなった父親(先代、行年47歳)から『この人には、気を付けろ』と言われてはいたんですが。祈願料は煩いので返しましたが、その事故の詳細内容を尋ねると、どうも赤信号を無視して交差点に突っ込んだみたいで。どうも、と感じたは『自分は悪くない』をやたらに強調していたので『こりゃ、話半分だな』と。相手を怪我させた事も、免停になった事もあってか、私に八つ当たりに来たみたいで。そんな事をすりゃ、事故を起こしますよね。神仏も『いったい俺に、何を期待しとるんだ』と言ってるよね、住職さん」と。
対し、拙僧「いったい俺に何を期待しとるんだ、の話なら、こんな話もありますよ。檀家の60代男性が主治医(老医)に『俺は、暴飲暴食、酒、煙草を止める気など、さらっさらないわい。あんたは病気だけ治してくれれば、それでいいんだ。医者(その道のプロ)なんだろ』と。が、その老医から『わしにいったい、何を期待しとるんだ。努力する気になってから、出直して来いや。今1つ言っておくぞ。医者は助かる人間しか、助ける事は出来ん。助からん人間を、助ける事など出来んのだ。医者を万能と思うな。手遅れにならん内に、心を入れ替えろ』と言われたみたいで。こんな自分勝手な人間、あらゆる分野(異性にだらしない、お金にルーズ、働かない、など)で、おらっしゃいますわな。『やり直すチャンス(機会)は、幾らでもあったのに』という人達を拙僧、数多に相手をしてきました。人を頼ってばかりいる人間を、人はいつまでも助けてはくれん。人は教えられても、身に付かん。人は気付かにゃ、身に付かんですもんな」と、この他宗若住職さんに。
似た様な話といえば、こんなのもあります。檀家の女性が「風水を見る人から『空気を浄化させる為に、部屋の中に観葉植物を置け』と。これ、どう思いますか、住職。あんなの1本置いただけで、そうなるとは思えないんですが」と。対し、拙僧「その道に明るい専門家が、部屋を浄化させる為には、小さな鉢植えだと、5千本(鉢)は必要だと言ってたよ。普通の換気扇を使った方が、確実に浄化されると」「実際は、そうですよね。だけど、心の癒しには効果はありますよね」と。「そうだね。気分転換の作用はあると思うよ。だけど、土の鉢に植物とくれば、部屋内の環境はどうなのかな。悪くならんかな。暖かい室内で土に水をやると、カビやダニが繁殖しやすくなるだろ。百歩下がって、ベランダならいいかもしれんが、それでも、置かない方がいい様な気がするよね。『観葉植物を部屋内に置いていいと思うか』と問われたら『拙僧なら、置かないかな』と答えるかな」と。「ところで住職、この観葉植物の話ですが、なんか、憲法9条の話みたいですね」「んっ、どういう意味だい」「置いていたら(あれば)、一応は安心(癒され)出来るが、実際には、殆ど効力はない。自己満足の範疇でしかない、という事」「ほう、なるほど」と。
因みに、昔から言われている事で「わが家の庭に、柿の木を植えるな。風水的に悪い。運気が下がる」と。が、これは『柿の木は、枝が大変折れやすいため、子供が木登りをして落ちて怪我をしない様に』が、本来の理由にて。迷信と言われるものは、生活経験から産み出されたものが多い。本来の理由は知らずとも、一応は、耳に聞き入れておいた方が。
【追伸】
植物も生き物だから、酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出します。みんな、勘違いしてる様ですが、光が刺す昼間だけだもんね、二酸化炭素を吸って、酸素を出しているは(光合成)。「寝室なんかに観葉植物を置くと、人も植物も二酸化炭素を出すから、朝の頭痛の原因になるよ。どうしても置きたいなら、寝室は避けなさい」と、その道の専門家が。
次の投稿法話は、9月25日です。

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