【4月20日投稿分】 4月18日は、山本五十六連合艦隊司令長官他界日。五十六の名は、父親が56歳の時に生まれた子供から、その名を。
これまで、何やかんやありながらも拙僧、今月の4月12日で満年齢の63歳にならせてもらいました。ほんまに「今ここに、命があるに、何不足」ですね。因みに、この日に人間界を卒業(他界)された有名人さんには、武田信玄公(1573年没)、天草四郎時貞公(1638年没)、フランクリン・ルーズベルト第32代米国大統領(1945年没)、ペギー葉山さん(2017年没)など。歴史上の有名人はさりながら、我々庶民においても、生まれた年月日よりも、他界の年月日の方が結構、心の中に刻まれておりますもんね。その人の生き様が、縁あった(夫、妻、子孫、知人など)人達の心に残っておるからでしょうかね。そう考えますと「人間、死んだら、終わりよ」は、ないですわな。
時折り、檀家の子供達から「人間の世界は悪い事をしたら、必ずあばかれて、罪の償いをさせられるでしょ。この罪って、死んだら逃げ切り、ではなく、死んだ後(来世)も償わされるのかな、住職」と。対し拙僧、質問してきた子供達に「さあ、実際、死んだ事がないからわからんが、仏教の逸話の中に、蚤(ノミ)の夫婦という話があってね。ある時、旦那ノミが、ハアハアと息を切らして家に逃げ帰って来て、女房ノミに『あの人間め、俺は何もしとらんのに、俺の姿を見た途端に、潰そうと追い掛け回してきおった。あの野郎め、次の世で俺が人間になったら、あいつを探し出して、必ず仕返しをしてやる』と鼻息荒立てて。対し、女房ノミが冷静な顔つきで『だったら、あんたはこの度、前世での仕返しをされただけじゃないの』と、その旦那ノミに。この話、どうや」と、檀家の子供達に。
すると子供達が「その話って、住職さ、逸話の範疇の話なの。それとも、本当にある話(前世、来世)なの」と強張った顔で拙僧に。「前にも言ったが、死んだ事がないからな、そこら辺はわからんところだ。だけど、自分がこの世でやらかした事が、死んだ後の世界(次の命の世界)まで追っ掛けてきて、清算させられるなんて事が本当にあるとしたら、なんか、それって怖くないかい。恐ろしいよな、やばいよな。人間という奴は、悪い事を全くしないなんて事は、絶対にありえん。だとすれば、悪い事をするならば、この世で清算出来る範囲で、留めておいた方がいいかもしれんな」と。すると、返して子供達が「この世で清算出来る範囲に留められる悪い事って、具体的にはどういう事を言ってるの」と。「そうさな、事例をあげたらキリがないから、根本的な事を言えば、必要以上に欲を持たない、という事かな。欲が大きくなるにつれ、その欲を自分の物にしようと思えば、周囲に掛ける迷惑も当然の事乍ら、大きくなっていくだろ。まず『足るを知る、不足を言わない』から、身に付けていく事が大事かな」と話すと「わかった。そうする」と子供達は引き攣った顔で。
わが寺の檀家の子供達って、ほんと、面白いでしょ。仏壇参りで家に伺った時や、大法要に参拝してきた時や、爺ちゃん、婆ちゃんの年忌法要(7回忌、13回忌、17回忌など)の時や、納骨堂に足を運んで来た時などに、拙僧の法話を腹一杯聞いているから、5科目の成績はそこまでなくても、読解力、推察力、判断力などが徐々に身について、拙僧が驚かされる様な機転の効いた言葉を、投げ返してくる事が結構にあります。
最後になりますが、今月の18日(昭和18年4月18日)は、山本五十六連合艦隊司令長官のご命日ですが、長官の語録「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」は、時折り、檀家の子供達にも、話して聞かせる事があります。ついでに、山本五十六連合艦隊司令長官のこの言葉は「為せば成る。為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」で有名な上杉鷹山公(上杉家中興の祖、、江戸時代中期の実在人物)の言葉「してみせて、言って聞かせて、させてみる」が元になっている、という事もついでに、檀家の子供達に話を。
【余談】
以前、拙僧法話読者の若者から「住職は靖国神社に参拝をされる人ですか」と問われた事が。対し「東京九段の近くに行く用事があれば、必ず家内と伺うよ」と。すると「A級戦犯が祀られているのにですか」と返しが。「A級級戦犯なんて思ってる日本人って、そんなにいるのかな。まあ、一定数は存在するだろうが。80年前に何があって、そうなっていったのか、なんて、今の時代にそれを正確に把握出来てる人間なんて、どれほどいるのかな。その時には、その時なりの事情があったはず。ところで君は、靖国神社には参詣しないタイプの人なのかい」と尋ねると「私も、近くに行ったら、絶対に参詣しますよ。住職は63歳だから、その辺りの人達(戦後20年前後)はどうなのかな、と思って」と。
続けて拙僧、この若者に「第二次大戦後、ドイツは東西に、朝鮮国は南北に分断されて、今だにわだかまりがあるだろ。思えば、日本も敗戦国にて。大阪、名古屋辺りで分断され、東日本、西日本に区切られて、日本人同士で歪みあっていても、不思議ではなかったはず。が、実際はそうなってはおらず、世界でも稀に見る平和な国に。大戦直後に誰が動いてくれて、今の日本の礎を築いてくれたのかは知らないが、80年前に誰かが動いてくれたは、間違いない事実ではないかと思うよ。他国(日本以外の国)の人達が非難している『A級戦犯』と言われる人達の中にも『何かしらの働き(後世に平和)をしてくれた人がいるのではないか』とそう考えたら、近くまで行ってるのに、ついで詣りとはいえ、靖国神社に参詣しないという選択肢はないかな、と拙僧個人はその様に思ってるだけだよ。まあ、何にせよ、昨今の様(風潮)に、全ての情報(SNS、週刊誌、ワイドショー、噂話など)を鵜呑みにする『決め付けデカ』の様な考えで、その時代に関わった人(戦前、戦中)を非難するは、あかん気がすると思うよ。日本の為に戦って、死んでいった人達を、せめて日本人だけは、貶(けな)してほしくないかな、と思う」と、この読者の若者に。
【付録】
約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。
金剛寺ブログ :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808
金剛寺ツイッター :https://twitter.com/kongouji093
金剛寺フェイスブック:https://www.facebook.com/天徳山-金剛寺-1543297575974719/
拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」
金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?
【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。
次回の投稿法話は、4月25日になります。添付写真は、わが寺の本堂に置かれている物です。「吾レ、唯、足ル、知ル」と。つまり「不足を言うな。分相応に」と。



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