大学入試センターは、
大学入試センター試験に代わって
来年1月に初めて実施する
大学入学共通テストの
実施要項を発表した。
新型コロナウイルスによる
学習の遅れへの対応として設けられる
第2日程(1月30、31日)については
受験資格を現役生に限定し、
在籍する高校の校長が
学習遅れの実情に応じて
受験を認めるかどうかを
判断することになった。
出願期間は
9月28日~10月8日とし、
現役生は出願時に
第1日程(1月16、17日)か
第2日程を選択する。
第2日程は
第1日程の出願者が
病気などのやむを得ない事情で
受けられなかった場合の
追試の機会も兼ねており、
各都道府県に
少なくとも1カ所は会場を設ける。
文部科学省は
第2日程に必要な
会場の規模や数を把握するため
全国のすべての高校を対象に
日程選択の意向を調査する。
第2日程を
やむを得ない理由で
受けられなかった人を対象とする
特例追試(2月13、14日)では、
2013~15年度に作成された
大学入試センター試験の
予備問題を使用する。
共通テストの予備問題を
用意していなかったためだが、
両テストの出題コンセプトは異なり
科目によっては
試験時間にも違いがあるため
成績の比較が難しくなる。
大学入試センターの担当者は
「特例追試の成績を
どう扱うかについては、
各大学で判断してもらいたい」
と話している。
第2日程が設けられた影響で、
私立大への成績提供は
当初予定より6日遅れの
2月8日以降となる。