Oさんとは、伊藤忠ファッションシステムにおられた時には東田さんと共に上京の度にチョット、チョットお会いしていた。中国やフランスやその他の海外ファッション関係・東京の渋谷などのSHOPのことなど新しいお話をたくさんいただいた。
今は、アメリカなどのスタッフと組んでのアドベンチャー企画を沖縄や屋久島で全国の子供達と共に挙行し、その折に出会ったダンナ様と結婚。母親をされておられる。
このOさんとは、その後3年くらいのブランクがあり、ある時4~5時間東京で時間ができたのでということで、手帖の片隅に記載されている電話番号に掛けてみた。「ウーン、先生今どこ?」常に明るい声なので「今TOKYO!!」と話した途端に「先生に是非是非会いたい方がいるから4時に大手町に来て」と言われた。
その時間に行くと、Oさんが待っておられ、「コンニチワ」と挨拶するかしないかの時に「おいOくん 何しているの?」と紳士が話しかけてこられた。「今日は、ヘンな書家と待ち合わせして今、会ったところです。」と「ヘンな書家って字が書けるの?」と質問され、Oさんは、「書家だから無論書けますよ。」「近々どうしても小筆で自分の名前を書かないといけないんだけど教えてくれますか。」と、ここまで話したところで、正式にお会いしたいと言っておられたIさんが階下に来られて、「何しているんですか?」と言ったところで、「下で和食しながら習ってはどうですか」ということになり、4人掛けのところに座った途端、コースターが目に入ったのでカバンから筆ペンを取り出した。
名刺を交換。なんとNTT-MEやXの社長の池田さんだった。AERAに取材されておられて、筆文字の名前が「現代の肖像」には必要不可欠ということで池田茂氏の文字の特色やマトメ方などを伝授。元気よく、気品高くをモットーにかなりの時間お酒なしでがんばっていただいた。
そして、1999年7月26日号にハレの名前が掲載された。その横手で手許をじいっとながめているIさんは池田さんのチョッポの子であったのだ。
いずれにせよ、私の人生最大の出会いかもしれません。